小滝を登る

広には地域住人には有名な滝があります。通称:小滝(こたき)(正式名称:白糸の滝)です。
お盆も過ぎたこの日、マウンテンバイクに乗りこの小滝に行って来ました。
かく言う私も小滝に行くのは20年振りくらいです。とっても懐かしかった…
で、懐かしついでに滝の上部にまで登ってきました。6枚構成でお届けします。
[小滝のリクエストは、広古新開にお住まいのM.IWASAKIさんからでした]


小滝に行くには、先ずこの吊り橋(小滝橋)を渡ります。
私が子供の頃のこの吊り橋は、もっと赤い色だったような記憶がありましたが、
塗装しなおしたのか、結構朱色ですね…


小滝橋から急な登り道を20分程歩いて到着。これが小滝。垂直に落下する素晴らしい滝です。夏に行くと水しぶきが掛かりとても涼しいんですよね。
私が小学生の頃には遠足で訪れたりたなぁ〜。また、当時はこの画像の右側に見える部分をロッククライミングで滝の上まで登る人の姿を見たことがありました。


小滝に関する詳しい解説です。以下の文章はこの看板の文字を書き起こしたものです。

市名勝 白糸の滝 (広町小滝)

 野呂山と灰ヶ峰の間を北から南に流れる黒瀬川は石内の深く狭長な谷をつくって広湾に注いでいる。この石内の谷では支流が本流の下方浸食においつけず、いたるところに不協和的合流(滝の形での合流)をして、大小の滝をつくているが、中にはその遷移点(滝)が海抜150メートル付近の高度の上流部にうつっているものもある。白糸の滝はその好例で、学術的価値が高い。また、この滝は海抜200メートルから小滝川の約38メートルの懸崖にかかる見事な垂直瀑布で、垂直に落下する滝としては、これほどの比高をもつものは瀬戸内海沿岸では稀である。

昭和四十二年十月一日 呉市教育委員会

<呉市天然記念物> 白糸の滝の溶結凝灰岩
 溶結凝灰岩は溶結以前の構成物質の大部分が火山灰でできている岩石である。そして、溶結凝灰岩には軽石が溶結して生じた黒躍岩レンズが平行にならんでいるのがみられる。
そのために地層のように成層した状態となっているので岩体の構造を知ることができる。白糸の滝の淵の両側にみられる溶結凝灰岩は流紋岩体の中にみられるもので、広島県では仙酔島その他で発見されているが非常にめづらしい地質現象である。

昭和五十八年十月一日 呉市教育委員会


滝つぼにあたる部分です。しかし、水量が少ないからか、滝つぼと言える程深くはありません。


小滝の滝つぼの部分から更に10分ほど山道を登ると、滝の上の部分に行くことが出来ます。
そこには小さな滝が。 さらに登ると…


そこには、小さなせせらぎが…
(この画像は、壁紙にイイかも!! って、自画自賛かな?)

撮影:1998年8月21日
再構成:2002年9月16日