お盆の風物詩 安芸門徒の盆灯篭

お盆と言えば、お墓に供えられる盆灯篭(とうろう)が、安芸地方の季節の風物詩。

浄土真宗 安芸門徒では、お盆のお墓参りには欠かせないものとして定着していますが、その由来とかはあまり定かではないようです。
私が子供の頃は灯篭の中に、大きめのクギを貫通させたジャガイモを入れて、そのクギにろうそくの灯をともしていました。夜になると遠くからでも見えていたものです。しかし、当然のように火災の危険が高い(と言うか、実際に良く燃えていた)ので、今では中で火をたく姿を見ることはありません。

お盆の今日(2004/8/14)に墓参りに行った時の風景です。

ウチの墓があるのは、三芦にある善通寺。

ここ最近は灯篭の数も減少傾向かな。以前はもっと溢れるほど灯篭があってそれは美しかったと記憶していたのですが…

この時期、盆灯篭は市中のどんなお店でも販売していますね。これはファミリーマート広町田の店頭の様子。

善通寺の前では、無人販売しています。
灯篭販売の昔ながらの姿は、このような形で見ることが出来ます。代金は「この中へ代金を入れてください」と書かれた白い缶に入れます。

上の札には左から「トロ大600円、トーロー350円、とうろう350円」の文字を見ることが出来ます。色とりどりの灯篭が売られていますが紙が白だけのものは「初盆」の家で使用するものです。

 

最後にウチの墓での灯篭使用例を...

江田島にある母方の実家でも灯篭の紙貼りをしていましたが、ここ最近は価格の安い中国産が台頭して来ているとか。こんなモノにまで中国産かと驚かされます。

風物詩として美しい盆灯篭ですが、ゴミとしての処分もかなり大変なそうで、ゴミ問題の悪役になってしまっているのも、ちょっと残念ですね。

掲載:2004年8月15日