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10時55分

 15分歩いたところ。小さな二段の滝。

11時00分

 小滝を出発して1時間経過。またまた滝が…しかし、ここに至っても「源流」と言えるほど、その水量が減っていない。源流はまだまだ山奥のよう。

11時11分

 更に11分。多量の岩に行く手を阻まれる。

11時11分

 地図とコンパスで行く手を探るちゃき姐さん。ちなみに、彼女が使用しているコンパスは「GLコンパス」って言うものらしい。使い方を教えてくれたが、ぱーぷりんな私にはやはり理解不能であった。無駄な時間を費やしてしまった。先を急ごう。

11時12分

 じゃあ、沢の右側を登って行こう!としたその時!こんな場所で道標を発見!

 こんなにも山奥なのに。「江ノ藤山を又て大積原へ」の文字が見える。 下の方に小さく「呉市ロータリークラブ 呉観光協会」とも。

 足元は腐敗しており、木に立て掛けてあった。

11時16分

 4分経過。幾分か水量は減って来たか。

11時35分

 更に18分登った所。ここで水源がふた手に分かれる。この写真は山に向かって右側の沢。右の沢に行くべきか左の沢に行くべきかの選択に迫られるが、ちゃき姐さんの地図とコンパスによる的確なアドバイスにより、左の沢を登ることに決定。しまった、左側の沢を撮影し忘れた。

ここに至るまでの道についてちょっと書いておくならば、以下のような特徴があった。

  1. なぜか新しい人の足跡が全行程で見られた。2日前に雨が降っていたことを考えると前日または、当日に私たちよりも先にここを歩いた人がいる気配が感じられた。
  2. 登り道の勾配は滝の部分に来る度に厳しくなる。また、沢を何度も右に左にと渡った。
  3. 道と言っても明確な山道ではなく、じっと立ち止まってルート確認する必要がある。中盤以降は道しるべのリボンも無くなってしまった。

11時39分

 ふた手に分かれた沢から更に4分ほど登ると、突如として石垣を発見。こんなにも山深い場所にこのような石垣があるとは。

11時41分

 その石垣の登ってビックリ。こっ、これは!…(絶句)

 戦時中の「壕」ではないか。吉松山山頂の壕はセメント造りだったが、ここのは完全に石造り。しかも、この場所は尾根のように高い場所ではなく、結構低い、どちらかと言えば沢に近い部分なのに。どうしてこんな場所に壕があるのか不思議。ちゃき姐には内緒でこっそりと、合掌しときました。
 で、この辺りからエンジンチェーンソーの音が聞こえるようになった。誰かが山の奥でチェーンソーで木を切っているようである。しかし、音は小さくかなり遠い模様。

12時00分

 小滝を登り初めて丁度2時間が経過したところで、いきなり林道に出た。この画像にある通り、林道の下に土管が通っており、この中を流れるのが小滝の上流の水になる。

土管の山側に出てみると…

キタ━━(゚∀゚)━━!!

そこには僅かな量の水が流れておりました。これが小滝の水源か!!

 

この僅かな水の水源を求めようかとも思ったのですが…

ここから先は更に道は険しくなるばかり…と、言うかとてもこの先は行けそうに無く、また、行ったとしてもそんなに奥までは行けそうに無い雰囲気。見えている石の最上段が10メートルほど先って感じ。

よって、今回の調査では、この場所を小滝の水源と断定しましょう。

12時03分

 この林道、ちょっと登り方向に行くとクルマが居た。人の気配もある。営林署から委託された林業の方と思われ、この方に声を掛けて林道の下山方向を尋ねました。この方々がチェーンソーの主でした。

 

13時07分

 整備された林道を歩いて下山すること約1時間で林道入口に至る。
 途中、先ほど見た小滝の源流と判断したような小さな沢を2箇所見かけた。それらが恐らく、11時35分に居た沢で別れたもう一方の沢の源(みなもと)だったのであろう。
 また、途中でオフロード車に乗ったおじさん&おばさんに遭遇したが、ちゃき姐さんをとても不思議な眼差しで見つめて通り過ぎて行った。おいらの存在は目に入っていなかったのか!オイッ!!
 で、ゲートが閉まってるってことは、通常はここから奥には入ってはイケナイ場所なの?しかも「林内作業中 発砲禁止」ってことは、林内作業を行っていない時は、発砲してもいい場所なの、ここは??
 まかり間違えれば猟師さんにイノシシとかに間違われて撃たれていたの(;゚Д゚)
 

ってお話をしながら、山を後にしたのでした。で、出たところは郷原。乳牛を飼育している酪農家の家の前に出ました。ここからはくるぱんにクルマで迎えに来てもらって帰宅と相成りました。

ちゃき姐さん、お疲れサマでした。&くるぱん、送り迎え有難う。

今回の収穫:

 小滝の源流らしき場所には到達できた。あそこから上にちょっとだけでも登ってみなかったことが、今、思い返せば悔やまれるが、あの時の二人の心理状況ではあれ以上、上に行ってみることは不可能でした。

 まぁ、ほぼ源流でしょう。
    そんなに奥深くないですよ。
        いや、ホント。
            誰か、そうだ!と言って〜(T_T)

警告:

今回の画像を見られて「うしゃ!おいらも登ってみよっ!」って思われた方に警告です。

  1. ご覧頂いたように途中、何箇所も「滝」に遭遇しました。「川」と呼べるようなところは全くありません。
    と、言うことは斜面の勾配が最初から最後まで急であったと言うことです。
  2. 途中、地面に日の光が差すような所は少なく、上を見ても空はなかなか見えません。と、言うことは地面は恐らくいつもジメジメしていると想像されます。よって、足元に堆積している葉はふかふかの腐葉土状態であり、足元が勾配になっている箇所では滑り易くなる原因でした。
  3. また、湿度が高いため枯れた樹木は見た目は立っていても、いざ握ると足元から抜けて倒れるものが多くありました。根元が腐敗しているのです。
    そして、足元には石がゴロゴロと沢山あり、どれもコケが付いています。
  4. 最後の画像にあったように、ひょっとしたら私たちは本来立入り禁止の場所を歩いて帰って来てしまったのかも知れません。
  5. 本格的な登山の準備をして登る必要は無いと思われますが、相応の準備をされた上で。
  6. 単独で行かれることはオススメ致しませんし、少なくとも小学生以下は無理です。
  7. 春から夏にかけては、ヘビ・マムシが出没するでしょう。また、登りはじめの頃はイノシシが地面を掘り返した形跡が何箇所かで見られました。
  8. 行かれる方に万一のことがあっても当方は責任を負えません。

掲載:2003年11月11日