幻のお好み焼き 焼きッ!
では、いよいよ焼きに入りましょう。
時間経過:0分
粉を水に溶いたものを薄く延ばす。 |
|
時間経過:0分
皮が焼き固まるのを待たずして、表面に魚粉をまんべんなく振り掛ける。 |
|
時間経過:1分
引き続き、大量のキャベツを均等に乗せる。 |
|
時間経過:2分
前もって作っていた「パピリオソース焼きソバ」を載せる。焼きソバには、ソバ、天カス、モヤシ、ネギを使用。 ここで別添の焼ソバばを乗せる方法が誤りだったことに、後で気が付く。そのことは後述することに。 |
|
時間経過:2分
焼きソバを乗せた上にもやしを乗せる。 |
|
時間経過:2分
刻んだネギをパラパラと… |
|
時間経過:3分
イカフライを手で割り乗せる。 |
|
時間経過:3分
切った豚バラ肉を散りばめる。 関西風のお好み焼きでは、長いまんまの豚バラを乗せるケースが多いと思うが、広島風では短く切ったケースの方が多いと思う。 |
|
時間経過:4分
再び、粉を水に溶いたものを上から掛ける。 この後、暫く放置。 |
|
時間経過:7分
広島風お好み焼きの醍醐味。1回目の返しに突入!
|
|
時間経過:7分
ひっくり返った直後の様子。この面は後にもう一度焼くので、この程度で良い。
|
|
時間経過:8分
押す。 但し、ひっくり返した直後からいきなり押さえ込まないのがポイントだそう。ひっくり返して1分程度そのままそーっとしておく。これにより、中の具が蒸されるらしい。 その後に押さえる。押さえる事により、余分な水分を飛ばす、具のくっ付きを良くするなどの効果ありとか。 |
|
時間経過:9分 再度ひっくり返す。ソバ、豚肉などがコゲて、丁度良い色具合。
|
|
時間経過:12分 焼き上がり途中のお好みをちょっと端に寄せ、傍らで玉子を割りいれる。
|
|
時間経過:12分 直後に、その玉子の上に焼き上がり途中のお好みを移し乗せる。ひっくり返さずにヨコ移動である。
|
|
時間経過:12分 再度ひっくり返す。玉子が張り付いてこんな感じ。 遊星ギアのカズさん言ふ処の「芸南地方スタイル」にするために中心にヘラで切れ目を入れる。 真っ二つに切り裂くのではない。下の皮一枚は切り落とさない程度の切れ目である。 |
|
時間経過:13分 半分に折り重ねる。 ここでも切り裂かない。あくまで「切れ目」である。 |
|
時間経過:14分 お皿に移し、パピリオソースと青海苔を振りかけて完成。パピリオは酸味があるので、ドボトボと掛けない。 |
|
全く同一手順で「オタフクお好みソース」と「パピリオソース」で作ったお好みを食べ比べてみました。
感想…
オタフクの方が美味い。食べ慣れているせいか。意外と言うかちょっと一抹の寂しさが流れる…
オタフクはいつもの味。定番。安心できる味。 パピリオは確かにソースの酸味が効いているが、どうももの足りないと言うかどうもしっくりしない味…単体の素材は良いのだがそれらが調和していないとでも言うか…しばし無言。
その時、くるぱんが「パピリオの方、もう一度焼かせて!!」と。理由は「パピリオの方を焼く時に蒸らしの時間が足りんかった気がする。もう一度!!」とのことにより、再度、広スペシャルを焼く。
但し、今度はソバの段階でちょっとひと工夫。予め焼きソバを作っておくのではなく、お好みのヨコでソバを焼く。その時に、炒めているソバの上から油をスプーン一杯ほど振りかけ、しばらく放置した後に、これを乗せる。この時点ではソバにソースは掛けない。油炒め状態である。こうすることにより、ソバはカリカリッと仕上がる。蒸らし加減にも留意。そして、リベンジ広スペシャルが出来た。
再度の感想…
ウマイ、ウマイ!!! 今度は圧勝、広スペシャル!!メチャメチャウマイぞ。
油で軽い「揚げ」状態になったソバ、パリパリッといい食感を奏でる。
時折フッと香るイカ天の香り、それはまるでカルビーサッポロポテト
バーベQあじの味が濃いヤツに当たったときに「ラッキー!」と思うそのプチ感激に近い。
広甘藍はその甘みが十分に引き出されている。広甘藍は炒めると「ベチャッ」として嵩が減ると聞いていたが、決してそのようなことは無い。程よい蒸らし加減により水分もちょっとだけ抜け、甘みが十分に生きている。
そして何より、パピリオソース。オタフクのようにドボドボと掛ける必要もなく、見た目ちょっと足らんかな〜ぁと思う程度で十分ウマく頂ける。ちよっとした酸味が良い風味だ。その酸味と広甘藍の甘みのハーモニーは例えようが無いぞ。イカ天も名脇役だっ!
私が「人生最後の食事に何を食べたい」と聞かれると「山下のお好み焼き」と今までは答えてきたが、これからはその問に対する返答は変えないといけなくなってしまった。
人生最後の食事には、広甘藍とパピリオソース、イカ天の入ったお好み焼きを食べたい と。
しかし、焼き加減、蒸らし加減がちょっと違うだけでここまで味が違うとは、私も驚きでした。そう思い返せば、最初に作った広スペシャルは失敗作か。いや〜。美味しいモノを追い求めるってなかなか難しいですね。「食のフィールドワーク」とは上手く言い当てたものだと一人ほくそ笑むのでありました。
補足:
ここで紹介したお好み焼きの作り方は、私の奥さんくるぱん流の作り方です。これが広界隈のお好み焼きの正しい焼き方を紹介しているものではありません。また、こーやったらもっとウマく焼けるとアドバイスがありましたら教えてくださいませ。
最後にくるぱんへ。オイラのワガママに応えて何度もお好み焼き焼いてくれてありがとう。