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さて、小坪の様子は…

小坪の防波堤の所に来て驚きました。

浸水により使えなくなった家財道具が山のように並んでいる。
洗濯機、冷蔵庫、テレビから、ソファー、畳、タンスまで、本当に沢山の(使えなくなった)家財道具が累々と並んでいる。

私の見た感じでは、約500メートルにわたりこのようなゴミの山が続いていました。また、道路にはまだ泥が残っておりアスファルトも白っぽくなっているのが分かると思います。

新聞によると、小坪では101世帯が床上・床下浸水したとのこと。
また、約3日間の断水により、床上の泥を洗うことも出来ず、トイレも風呂もダメでホトホト疲れたことと、ご察しします。

その防波堤の海側。

何隻かの漁船が消波ブロックに打ち上げられて大破している。この画像以外にも何隻かが、このような状態に。

しかし、凄い量のブロック…

波止の防波堤もずれてしまったようである。

この画像では分かりづらいが手前のコンクリート塊から見ると、向こう側のコンクリート塊は30センチほど後退してしまっている(右方向に動いている)。
斜め台形の部分(黒い部分)の幅だけズレたってことです。

高さも若干沈んでいるようで、段差をアスファルトで養生していた。

シートピア殿山のゆるやかな峠を越えて振り返ると。ここの岸壁も崩落していた。
少し先に行って、小坪から安芸の小須磨に至る道。

道路脇のセメントが無くなっている。
また、墓地のフェンスは折れ曲がり、墓石も多くが倒壊していた。

小須磨到着。

大量の波が押し寄せたのであろう。かなり傷んでいる。セメント製の道路との境界(高さ50センチほどの壁)も多くが倒壊。

後方の山の木々が塩害で赤茶けています。

上の画像の左側の部分を大きく撮影したもの。
木の根が深くえぐり返されている。

また、石柱もぶっ倒れてます。

既に修復の段取りが進んでいるようで、赤いスプレーでマーキングされていた。

しかし意外にも、磯神社の建物自体は、瓦が何枚か無くなっている程度で、大きな被害は出ていないように見えた。

 

セメント製の碑の足元さえもこの通り。

これだけ足元の土が無くなっても、良く倒れなかったな。

小須磨から仁方に至る道は片側交互通行。

でも、そんなに大きくは傷んでいなかったように見えたが。

仁方をぐるっと回って広に帰ってきました。

「東のりば」の前の交差点には「迂回路 小坪方面 左折」の看板が出てた。

ここから行けば、白岳山の横を通り、小坪交番の所に出る道である。しかし、この道のことを知らない人が意外に多い。

この台風で、広では命を落とされた方はいないらしいけれど、小坪の床上浸水は非常に深刻でした。
また、農作物も大きな被害だったと。

被害に遭われた皆さまに、お見舞い申し上げます。

 

掲載:2004年9月14日
修正:2004年9月15日