遂にこの日が来てしまった。
こなきのイヤなことをしなければならない、年に一度の日。
年賀状ではない。賀状は今朝までに完了している。
「障子張り」である。
Before
我が家には自制の利かない動物がいる。「犬」である。まだ1歳と若いし、元気が有り余っていることもあり、障子が上の写真のような状態でずーっと今日まで来た。
ヨメさんは「布団を敷きっぱなしにしてんのが、外から見えるから張り変えて」と、これまた自制が利かないご様子…
仕方ない。今日はやるしかないか…
障子張りの何がイヤかって、上手く張れないことである。その原因を考えてみた。
障子が上手く張れない原因
1) 古い障子紙がきれいに剥げない
雑巾を水に浸して桟の部分を濡らして行く。一通りの桟を濡らして暫らく放置の後で剥がして行くが、コレがキレイに剥げない。どうしても糊が固い部分があるらしく、均一に糊が溶けてくれない。勢い、無理に剥がそうとすると桟の木材がスーッとスジを引いたように取れてしまい桟が傷む。桟を傷めないようにゆっくりと気長に剥がすしかないがかなりイライラする。古い障子紙が部分的に桟に残り、これをキレイに取り除くのも骨が折れる。
2) 糊付けを急がなくてはならない
1)でようやくキレイになった桟を乾かし、いよいよ新しい障子紙を張る訳だが、糊を素早く均一に塗らなければならない。多量に塗り過ぎると不必要な部分にタレてしまい、仕上がりが美しくない。少なすぎると紙の張り付きが良くない。ゆっくりと糊を塗っていては先に塗った方が乾いてきてしまう。これらを上手くやるには、糊の水分量を硬過ぎず、柔らか過ぎずに溶くのがコツだと思われる。
3) 紙の余分な部分を切る
ようやく糊を均一に塗ったあと、新しい障子紙を引くのは簡単である。はみ出た余分な部分を切るのが難しい。カッターのチカラ加減である。弱過ぎると紙が切れていないし、強過ぎると桟を傷めてしまう。
プロに頼めばいいのだろうけれど安くない。
嫌がっている気分を察してか、ヨメさんはホームセンターから便利ツールを買って来てくれた。古い糊を剥がし専用のチューブ様のモノと、新しい糊がチューブに入って、ハケを使わなくてもいいモノ。
しかし、実際のところ、どちらのツールも使いモノにならなかった。結局、古来からの雑巾による剥がしと、ハケによる糊付けが一番手っ取り早いことが判明。
新兵器ツールがムダに終ったこともあり、いちもより長時間を要した。3時間以上格闘したか。ようやくキレイに仕上がった。今回は、真っ白な障子紙でなく、桜の花びらのような飾りが散りばめられている障子紙であった。
After
やーれ、これで年末のイベントがひとつ終った。
お疲れ様でした。
ヒトゴトではないのです、我が家も。
ワンちゃんみたいにかわいくないけど、もっと自制のきかないガキんちょどもが、
すでに何箇所かやってくれています。
今のところ、ナフコで買ってきたシールみたいなヤツでごまかしています(^^ゞ
こなきさん、えらい!
家のこと、よーやってですね。
お見事!!
凄いねぇ~障子張りとは・・・
お疲れ様でした。
う~ん、綺麗に張れてるわ。
あれはワンちゃんがやぶいたのね。
わんちゃんじゃ、やぶくな・・ゆうても無理じゃしね。
貼ったあと、水を霧吹きで全体にまんべんなく吹いて、外に出して乾かすとピーンと自然に張ってきます。きれいに仕上がりますよ。
☆ちゃかりん さん
お子さんも障子破壊王なんですね(^_^;)我が家もシールみたいなのを使っていた時期もありましたが、↑の状況ではシールの限界を超えていますもんね。
☆きよちゃん さん
凄くは無い。と、思う。多分。
しかし、今回張った障子がいつまで無傷のまま居られるものやら…
☆蛇人間 さん
おー、ざっつらいと(^o^)/
霧吹きの代わりに、ストーブのやかん蒸気で代用してんですけれど、蒸気が出ると紙が波打つってのは、張りが弱いんでしょうね。もっと鍛錬しなければ…