広町.com自転車部のチームジャージを作ろうって声は、部員の間ではかなり早い段階から出ていたのよね。
だけれども、絵心のある野郎どもではないので、あれこれと案は「声」では出るものの、目に見える形での案ってのがなかなか難しい。
そこで、プロにお願いすることにした。広まちづくり関連でお世話になっている、呉市在住のデザイナー小林さん。
部員数名と最初に小林さんに会ってジャージの話をしたのは恐らく1年半ほど前じゃなかったかな…
その頃、私らもまだ何も分かってなかったので、手ぶらの丸腰でお会いしたのよ。こちらのイメージをお伝えすれば、なにがしかのラフスケッチでも書けるものかと勘違いして。
そしたら「何か部としてのチームロゴとか、マスコット的なモノは無いんですか?」って逆に尋ねられる。
そうだよね。
イメージゼロからは組み立てられらんないよね…。
では、何がしかのチームロゴかマスコットとかを考えますわ。
って、持ち帰り検討。
ロゴかマスコットねぇ~…
単なるオッサン集団にはいきなり高いハードルが設定された訳だ(笑
そこで、これまた他力本願。
娘の友達にキャラが書ける人が居るので、その子に声を掛けてみる。
それが去年の春頃だったかな…(遠い目…
当時、高3だった娘の友達ハル(仮称)。
倉橋に住む彼女は過去にもウチに泊りに来たことがある仲。そんなハルは来る度に、紙切れの端っことかに、面白いマンガを描いて帰ったりしてて、後で発見した私らを大いに笑わせてくれたりしてた。

ジブリキャラなら、何も見ずにソラで書ける。それだけでオッサンにはスゲーよ。
なので、ハルなら何か広町.com自転車部のオリジナルキャラクタを生み出してくれるものと期待して、一泊させメシも盛大に喰わせた上で、キャラ製作を依頼した。
最初のキャラがケータイの画像で送られてきたのはスグだったと思う。

小さなメモ紙に書かれたこのキャラクタ。
ハルにイメージの由来を聞いてみたら、「.comって言ってたじゃん。ネットとかサイバーなイメージにつながったんで、ちょっと電脳っぽいキャラにしてみた」とのこと。
そか。電脳クンな訳だな。
後々ではこのキャラに賛否両論あるものの、こなき的には気に入ってた。
何せ、部のオリジナルだよ。
オリジナル
そう。今回のジャージ製作で一番こだわりたかった部分。オリジナル。
どこかのプロチームジャージに良く似たジャージや、どっかのネットで拾ってきたデザインをパクってちょっと手を加えただけのモノにはしたくなかった。
いや、そー言ったジャージを否定してる訳じゃないんよ。こちらの部内でも、当初はプロチームジャージをデフォルメした案も出てたから。ただ、折角ゼロからつくるんだから、どこにも無いデザインにしたかったって思いが強い。
だから敢えて小林さんやハルのような、自転車界に全く無縁な人たちに声を掛けてオリジナルジャージを生み出すお手伝いをして欲しかったのよ。
ハルが描いてくれた、このキャラ。
どこにも無い、広町.com自転車部のキャラとして育てて行こう。うん。
よし、ハル!
キャラはこの子でいいよ。次はジャージ全体のデザインを考えてくれないかな…
また泊らせて、盛大に喰わせて依頼する(笑
ハルはなかなか面白い子だ。
泊った日の朝、早く目が覚めて起き出してはコタツの上に置いてあったミカンをひとりでモソモソ食べてたりするオモロイ子だ。倉橋の向こうの方に住んでるからクルマで送って行くと、漁業やってるご両親から食べ切れないほど大量のサザエを頂いたり、地物のサカナを豪快に刺身にしてくれたりして、私らに持たせてくれた。
いやはや、申し訳ない。
そんなハルは今年度、地元を離れ遠くの地にあるデザイン系専門学校に進学した。
チームジャージのデザインは…
チームジャージのデザインは…
チームジャージのデザインは…
その後、幾つかの派生キャラデザインは生み出してくれたものの、ジャージ全体像としての完成形になったものを見ず…
…。
いや、こなきも悪かったんよ。得意技の丸投げをいつも連発してたからね。もっとキャッチボールしながらだと何がしかの仕上がりに至ってたんだよね。ゴメン。
手元に残ったのは、オリジナルキャラのみとなった。
小林さんに依頼するか…。ってか、もうそれしか無いな。
小林さんにメールして、オリジナルキャラが生まれたので、もう一度お会いして話をさせて頂くことに。
…つづく。
こんばんは。
なるほど〜そういう感じで受け取られていたんですね。反省です。
というのも何かしらの依頼がある場合は、多くの場合、何もないとは言ってもおおよそ潜在意識であるとか、言葉に出来ないだけで何かしら想いがあるもの(でなければ依頼しようとも思わないはずですよね?)なので、そこら辺りを断片的にでもお尋ねしたかったというのが本音なのですが、そこまでシビアに感じられたというのは、私のコミュニケーション能力が足りなかったと反省するばかりです。
小林 さん
お世話になってます。ホントに。
いやいや、あの時。ホントに何にも考えてなかったですからね。正に丸腰。
例えば、どんなデザインがいいの?って尋ねられたら
『カッコイイの』くらいの返答能力しか持ってなかったですよ。
色もデザイン原案的なのも、加えてあの時点ではチーム名の英字表記すらも未定でしたし。
いや、お陰で私らもいい勉強させてもらって、ひとつ上のステップに持ち上げて頂いたと本当に思ってます。
そして何より、今こうして素晴らしいデザインサンプルが私の横にある訳で、それは何より小林さんあっての成果物ですから。
本当に感謝してます。長年の夢がようやく叶うまで、あと少しですから!!