Bianchi – Pista ハンドル交換

ここ最近のお気に入り、Bianchi Pista Drop(ビアンキ – ピスタ・ドロップ)2008年モデル。

Bianchi Pista Drop

通勤の足としても使用し始め、Fixギアで呉越峠もパスできるよーなった。が、ちと問題が…

ハンドルが遠い。

50サイズのフレームであるが、Nironeと比べてトップチューブが長い。ジオメトリが明らかに日本人向きではない。身長が175cmほどの人ならいいんだろうが、167cmのワシにはハンドルが遠すぎる。ステムを70mmのモノに交換すれば良いんだろうけれど、それじゃあ面白くない。

カスタムしたいな…あぁ神よ。この歳になってこんなこと考えても良いのでしょうか…

などと思いつつネットを徘徊していると、面白いハンドルに遭遇。
NITTO(日東)の B263AA 。何と幅が300mm!!

一般的なドロップハンドルの幅が400mmであるから、100mmも狭い。こりゃ面白そうやな!!

で、年の瀬にパーツが届いたのでカスタム入ります。
先ずは初期の状態。
Bianchi Pista Drop 2008
この姿も見納めです。

先ずは、純正チェレステカラーのバーテープを剥がします。
バーテープをはがす
お殿サマが女中の帯を引っ張って「アレェ~、殿オヤメくださいぃ…」って。
なるようには簡単とれません…^^; 粘着テープで張り付いてますから。

バーテープを剥いで、バーに残った粘着テープのベトベトをパーツクリーナーでキレイに落とします。
ノリ残りを除去
コレはコレで美しい

ブレーキアーチ側のワイヤーを緩めます。
ブレーキアーチのワイヤを緩める

ブレーキレバーのすき間(奥の方にある)に5mmのアーレンキーを差し込み、中のネジを緩めます。
ブレーキレバーを外す

ブレーキレバーが外れました。
ブレーキレバーを外して、pure pist!!
ホンモノの競輪の自転車みたいです。コレはコレでかっこいい。
けれど、ノーブレーキでは公道は走れません=違法。

ステム正面の4本のネジを緩めるとハンドルが取れます。
外れたドロップハンドル

さて、NITTO B263AAの出番です。
B263AA

幅は300mm、クランプ径は25.4mm=1inchパイ。
25.4ってのは、元々のドロップと同じ径で安心。
NITTO B263AA 300mm 25.4

Dropと幅を比べてみましょう。
B263AA とドロップの比較
おぉ、狭い。この幅が100mm違う訳やね。

ステムに仮留めして雰囲気をつかむ。
ステムに仮留め
イイ感じのブルホーン。

ハンドルをブルホーン(水牛のツノ)にしたので、今までのブレーキレバーは使えません。
そこで用意してたのが、DIA-COMPE(ダイアコンペ)のTECH99DS Gold Finger(ゴールドフィンガー)。
DIA-COMPE ダイアコンペ TECH99DS Gold Finger ゴールドフィンガー
パッケージが手書きでTECH99DSって書いているのが家内制手工業っぽいw

並べてみましょう。
GoldFingerと、今までのレバー
指1本で使う用の、こんなにも短いレバーです。

仮留め装着。
B263AAとGoldFinger
こうなるだろうと薄々は気が付いていたものの、やはりそーなったかと言う現実。
ブレーキレバー同士が接近しているので、前ワイヤーと後ろワイヤーが干渉してしまう。

レバーを水平同士ではなく、ちょっとだけ角度をつけてやれば干渉は回避できるだろうけれど、それじゃ美しくない。ん~…どうするか。かつお氏に相談してみよーかな…

更にブレーキワイヤーを取り回していて気が付いた!!

おぉ!!インナーの先っちょのタイコの形が違う。

そかー、ロード系のブレーキからMTB系のブレーキに変えたからインナーも変わるのよね。
忘れてた。

何にしても、インナーを買ってこなくちゃならんので、オカムラさんに急行。
ロード系インナーとMTB系インナー、タイコの違い
左が元々のROAD系インナー。右が買ってきたMTB系のインナーブレーキワイヤー。BBBブラントのテフロン加工品。

で、アウターケーブルの干渉について相談したところ…
「こなきさんの言うように、左右をちょっと段違いにするのもテですが、こんなのもあるんですよ」

って見せてくれたのがコレ。
レバーの根元にハメて角度を付けるRのついたチューブ
レバーの根元にハメて角度を付けるRのついたチューブです。

何て言う名前のモノなのか名前も聞かずに買って帰ったので、ネットで調べてみると、ありました。
KUWAHARA(クワハラ) ヒラメ ワイヤーリード HIRAME V バナナ

確かにバナナっぽい。ネーミングの妙やね。

早速Vバナナを装着してみましょう。
B263AAとGoldFingerとVバナナ
ステム端からGoldFingerの端の間隔は23mm。

フロントのアウターケーブルが長すぎるのでカッターで切ります。
LIFUのカッターとアウターケーブル
エンドキャップも付け替えOK。
右が使うもの。左のアウターが切り落としたモノ。

リアのアウターも長すぎるので切ります。が、ワイヤーの取り回しを「美しく」するために、長さを試行錯誤。
リアのアウターも切る
3度切りなおして、納得の長さに。

リア向けのアウターの取り回しにも美学を。
リア向けワイヤーの取り回し
トップチューブの真上を這っていたワイヤーを、前にくるほど下におろします。
リアのケーブルの取り回し試行錯誤に結構時間が掛かった。

さ、ほぼ終盤。ハンドルバーテープを巻きましょう。
最初に剥ぎ取ったチェレステのテープを試しに巻いてみて、コレはコレで悪くないけれど、今回はクロと決めてた。
Dixnaのバーテープ
Dixnaのバーテープ
買った後で知ったのだが、このバーテープ。ゴルフクラブのグリップみたいにしっとりとしてイイと、ネット上で評判の品だった。確かに、他のものとは違う肌触り。

ロード用ブレーキが付いてないので、グリップ部の小細工のようなことはしなくて良いのだが、B263AAハンドルはRがキツいので、美しく巻くのに苦労したょ^^;
また、エンドキャップもそのままでは入らなかったので、カッターで削って細身にしてやって、よーやく入るなどのテクが必要。

で、よーやくここまで来ました。
Bianch Pista B263AA改
ふふふ…

最後にブレーキインナーの余長を切り落として、エンドキャップをかしめて終了。
インナーの余長を切り落とす

翌朝、屋外に出して撮影してみましょう。
Pista改 完成(^^♪
犬クンも興味ありげですw

ハンドルまわりはこんな感じ。
Pistaハンドルまわり
レバーもテープも黒とは、ちょっと地味すぎましたね。
もちょっとカラーリングで遊んでも良かったかも。

家の前をちょっとだけ乗ってみました。
やはり300mmはか~なり狭い。ハンドリングがシビアになりました。ブレーキはレバーが小さくなったからと言って利きが弱まったわけではないので安心です。

とりあえず、今のところはこれで完成形。
ピストバイクをイヂって遊ぶのは、若い人の間で流行りですが、ワタシのよーなオヂさんがマネしてどーする。とのご批判甘受しますですよ。

また、方向性としてアウトローに向かっていることも分かってます。
ですが、やはり本命はロードです。ロードあってのPistaなりAttivoです。

このPista乗って得られた何がが、必ずやロード乗りテクにフィードバックできるものと確信しております。
(BMXのポゴテクもロードシーンで活躍してます)

14件のコメント

  1. いつ見ても、自転車メンテナンス講座は為になります。

    いつかは、自転車を買って、近所を走りたいです。

    今年も、色々お世話になりました。

    来年も宜しくお願いします。

  2. いい「カスタム記事」ですな! …じっくり読んでしもたです。

    タレちゃんって仲間内の子が「プリマベーラ」買いました。 自転車通勤でダイエットするんですって。

  3. ☆ いっちゃん さん

    まぁ、今回のは反面教師ってことで 😆
    こちらこそ、来年もよろしくです。

    ☆ ぴょんきぃ さん

    ぃやぁ~(*^_^*)おバカ系カスタムですからね。

    プリマベーラ、くるぱんの愛車です。
    フツーのままちゃりに近いですが、ままちゃりよりも軽くて早く走れるいい自転車ですよ。
    ダイエット目的なら、軽いギアで早くペダルを回すのがコツです。

  4. はじめまして。バーテープの検索から来ました。
    バーテープを交換しようと思ってはがしたのはいいものの、粘着テープの跡が残りまくりで困ってます。
    こなきさんはパーツクリーナーで落とされているのですがこれは振りかけたらはがれやすくなるのでしょうか??
    それと、何か他の物でも代用できますでしょうか??和光のメンテルーブくらいしか持ち合わせてなくて…
    よろしかったら教えてください(^ー^;)

  5. CR-C乗り さん

    検索からようこそヽ(´ー`)ノ
    やったことを、こと細かく記述している甲斐があります。

    ここで使用したパーツクリーナーはスプレー式の協力なヤツなので、ウエスに付けてからそれで拭き取るだけで十分に綺麗になります。振り掛けると、ゴム部やビニール部に付くと痛める可能性があので、オススメできません。
    私が使っているのは、WAKOSのパーツクリーナです。

    その他、代用のワザですが、今月号のBicycleClubのバーテープの巻き方講座の中では、バーテープをドライヤーで温めて剥がすとキレイに剥げると書いてありましたね。しかし、それはなかなか面倒ですよね。
    パーツクリーナの代用品として、灯油で拭き取るのも良いのではないかと思います(やったことないけれど)。
    また、ガムテープの粘着力で絡め取るのも良いんじゃないでしょうか。目には目を、ベトベトにはベトベトを。ベトベトに布ガムテープを貼り付けて、一気に剥がすと、ベトベトが一緒に付いて来るハズです(やったことないけれど)。

    お試し下さい。もし良ければ、事後報告頂けると幸いです。

  6. クリーナーを買うのが惜しくて玄関でドライヤー片手に格闘したんですがなかなかきれいにとることができました!
    ありがとうございました!!

  7. CR-C乗り さん

    ドライヤー作戦が功を奏しましたか。そりゃあ良かったです。

    バーテープ巻くの最初は難しいでしょうが、試行錯誤しながら頑張ってくださいね(^^)v

  8. 初めまして。日東ショートブルホーンバーを検索していたらこちらを見つけました。
    最近シングルフリーの自転車を購入し、まさぎさんと同じようにハンドル周りを
    カスタムしようと思っていたのですごく参考になりました。ありがとうございます。
    ところで、ブレーキレバーで下記のようなものを見つけました。
    「DOUBLE BARREL LEVER」
    http://page11.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/n70183669
    これだったらブレーキレバー周りがもっとすっきりするかな、、と思うのですが
    どう思われますか?

  9. kotobuki さん

    ほほー。こりゃ珍しいブレーキレバーですね。はじめて見ました。
    コレなら確かに1本で前後のブレーキを利かせることができそうですね。ただ気になるのがクランプ軽が22.2mmに限定されるので、お使いのハンドルに使えるかどうかです。

    BMXの世界では、こんな珍品もあり、コレなんかでも2本引きできます。
    https://www.bikeloop.com/webshop/product_info.php/cPath/3_815/products_id/1750

    また、BMXの「アッパーケーブル」ってのがあり、コレも小細工すれば前後2本引きできるかもです。
    http://www.cycle-life.com/cargo/?mode=item_view&no=cyd0941-uppercable

    結果、オモロイもんができたら教えてください。

  10. BMXの世界にはいろいろとおもしろいものがあるんですね。
    初めて知りました。ありがとうございます。
    ブレーキ周りは特に安全性に直接かかわる部分だし、
    個人的にはちゃんと前後ブレーキつけたいほうなので
    ショップの人ともあれこれ相談して、バージョンアップ
    したいと思います。
    (この「あれこれ」が一番楽しいんですよね。。。今それを
     いろんなサイト見たり本見たりしながら楽しんでます。)
    また何かあったらご相談させていただきます。
    ありがとうございました。

  11. kotobuki さん

    雑学レベルとして、こんなモンもあるんだ…ってぐらいのお役に立てれれば幸せです。

    1本のレバーで前後のブレーキを利かせる場合、一番考慮しなければならないのは、最初に後ろが効きはじめるようにしなければならないと言うことです。

    前が最初に効いてしまうと、パニックブレーキの時にジャックナイフ様になり、前方に放り出されてしまいます。
    先ずは後ろが効きはじめ、続いて前が効くように。ブレーキシューの磨耗もあるので、常にこのことを気にしなければならないと思うので、かなり面倒になってしまうと思います。

    くれぐれも安全には気をつけられて、自分だけのカスタムを愉しまれてください。

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