いよいよ今回の1000k-BRMの大トリの記事です。
メチャクチャ大変だったハイエースのロゴ。カッティングシート製作の巻です。
大きなステッカーを貼ろうとの発想は5月頃に浮かんでたかと思います。6月になり、1000kでのドローン飛行計画の有無を確認し『飛ぶ』とのことなので、これは上空から見た時に”ドローン映え”するルーフ部分まで回り込んだモノにしようと思いました。
上空から見た時に全景が見える。
思い返せば、ナスカの地上絵をリスペクトしていたのかも知れません、自分。
ロゴは我らAJ広島のいつものロゴ。

コレを大きく切り抜いてハイエースのボディに貼って目立たそう!
レンタカーとして借りるクルマはハイエースと早々に決まってましたので、それを目指して用意して行くのですが、何せ実車は当日にならないと手元にない状況。サイズ合わせが当日にならないと出来ないぶっつけ本番。
なので、会社構内に停まっているハイエースを見かけたらメジャー片手にそっと歩み寄り、ボディサイズをこっそり計測(笑)。特に、窓ガラスの高さと、タイヤハウスから窓の下までの高さの2点は重点的に(ここ大事)。
色々計測&思案の末、ロゴの直径を3メートルにするとルーフまで回り込むように出来そうと判断。また、当初予定ではリアゲートまで回り込みより立体的に、いわゆる”3D”でロゴを表現できるように思っていた。
先ずは1本だけステッカーシートを購入し試しに切ってみる。もちろん人生初だ。
シートの幅は30センチ。文字の高さから導いた幅だ。なので、AとかJの文字の高さも30センチ。Wordを使って文字を大きく印刷し、ソレを当てがいつつカッターで切って行く。
Aができた。
切り抜いたAの真ん中の部分の△を自分のクルマに貼って1週間の様子見を行う。何せレンタカー。貼ることでキズ付けたり、はがした後で糊が大量に残っては大変だ。
1週間の試行後、はがしてみたがフリード+の塗装面には傷も糊もついていない。よし。これなら良さそうだ。
レンタカーの約款みても、ステッカー貼ってはダメとは書いてない。
強いて言うなら公序良俗に反しなければ良いようだ(笑)
巨大なAJ広島ロゴは「みだら」には該当しないですよね?
よし。本格的にステッカー製作だ!
その様子はYoutube動画に編集したんで見てみて。
この大きさに切るのは確かに大変だった。文字の部分はまだ単純だったが、中央部分のロードバイクや人のデザインの部分は難易度高い。
特にチェーンリングの部分とそこから後ろに至る部分辺りは難易度が高く、最後の最後に切り抜く始末。
それと、このステッカーサイズの人物、身長が180cmに相当するのよ。ほぼリアルサイズ。なので、顔の部分に代表氏や副代表氏の顔写真をマグネットで貼り付けるってのもの当日のアトラクションとして面白い!って思ったんだが、それは構想段階で頓挫。
頓挫したと言えば、本番では使用しなかったが、ガラス窓部分に黒いシートでは見えにくいかと思い、白いシートで下地も製作していた。

窓ガラスに位置するであろうと思われる部分の文字やロゴのカットシートより少しだけ大き目に切り抜いた下地シート。実際にはこれも日の目を見ることはなかった。
さぁ、レンタカーを借りたのはブルベ開催日の前日夜。レンタカー店の閉店直前の19時。そこから自宅にハイエースを持ち帰り、屋外のガレージで貼り付け開始。
だが、この最後にして最大の難関で更なる問題が…
雨だ
ウチには屋根のあるガレージは無い。屋外の真っ暗なガレージで投光器を使いながら貼っていたが、外枠の”Audax”まで貼った辺りから雨が降り始めた。
マズイ!!
もちろん、濡れた面にはシールは貼れない。貼ったつもりでも、手で動かすとズレてしまう。超!マズイ!!
これはもう一貫の終わりってヤツか。
くそー、くそー!!
ズブ濡れになりつつ半ばヤケになっている自分がそこに居た。
もはや「諦め」との文字も脳裏に浮かぶ。しかし、ここまで散々時間とカネを費やしてきたのに、こんな結末を迎えていいのか。
その時、ふとあの人のコトバがアタマに浮かんだ。
父ちゃんはなぁ、
バカはバカでもそんじょそこらのバカとは違うんだ
振り切ったバカなんだ!
みたいなモノ言いを、かつてどっかのブログで読んだことがある。
振り切ったバカか。そうだな、今の自分…
単なるバカか振り切ったバカになれるかの瀬戸際に立っているんだな。
そうか、ここで諦めては単なるバカで終わってしまう。
雨足は強くなる一方だ。一度、家の中に入る。
奥さんが言う。
サカイさんとこのガレージ借りたら?
そーだなー…
あのガレージならハイエースも入るだろうし、照明もあるし、もちろん雨もしのげる。しかし、こんな時だけこちらから声掛けて使わせて貰うのも…気が引ける…
と、一瞬は思ったものの、そこは振り切ったバカになるために、即電話。
サカイさんは快諾してくれて、早速、彼の自宅に向かうことに。
クルマで5分ほどのところにあるサカイ邸。いや、サカイ財閥。
広い広いビルトインのガレージにハイエースで突入し、ステッカー貼り作業再開させて頂く。
いいわ。
雨をしのげるっていいわ♪
文字の部分はズブ濡れになりながらも貼ってるので、ロゴの部分を貼るんだ。
テープで仮止めして位置を決め、シートのはくり紙をはがしつつ、貼って行く。雨で濡れたはくり紙は剥がしにくい。奥さんも後追いで来てくれて補助参戦。
タイヤハウスがあるので、文字のサークルの中央部分に配置するのは困難。ちょっと前の方になってしまった。

構想ではリアゲートにまで回り込むように貼りたかったが、それはとても難易度が高かったので、タイムオーバーで断念。もっと時間を掛けることができたなら、それもやってみたかった。

ルーフの文字部分は雨の中、雑巾で拭きつつ貼ったので、多分途中で剥がれてしまうだろうな…
窓に掛かる部分用に用意してた白い下地シートも時間の都合で採用見送り。
まぁ、それは結果的には無くても良かったんだけどね。
窓際やゲート等の可動部に掛かる部分をカッターで切って完成!!
よっしゃー!
ありがとね、サカイさん。
やはり持つべきはカネだとつくづく思いました。
まぁ、そもそもにカネがあるなら業者に発注すればいいんだし、もっと早い時間からレンタカー借りてりゃいいんだし、そこを自力の短時間で何とかしようとしてたんだから、仕上がりの細かい部分で雑なのはご勘弁。
3メートル以内から見るの禁止ね(笑)

まぁ、そんなこんなで何とか見るに耐えるレベルには仕上がったので、まぁ、参加者の皆さんに「おぉ~!」と言って頂けたなら、ま、振り切ったバカ認定を頂いたと解釈しちゃっていいでしょうか?
ブルベが終わり、自宅に戻る。

時間が無い。家族総出でステッカーはがす。

あっという間よ。
雨の中で貼ったシートも、思いのほか剥がれてなかった。ルーフ部分の文字が3、4文字は欠落してたかな…
剥がしても糊のこりはない。
セルフGSの洗車機で洗ってからレンタカー屋に返却。
うん。
これでドロップバッグ車輌は終わった。
お疲れ > 自分
色々目をつぶりつつも、いざと言う時は協力してくれた奥さんにも感謝。
来年の1000kでは、コレと同じことはもうやりません。
同じことを2度やっても感動は薄いし、何よりもう既に
振り切ったバカ
になってるから(*´▽`*)
さぁ、スタッフとは言え散々楽しんだ今年の1000k-BRMもこれで終了です。
そしてAJ広島のBRMそのものも本年の開催は全て終了。
来シーズンも引き続きコース設計やります。
すでに幾つかおフランスに申請済みです。
シーズンに走れるかどうかはシーズンオフの走り込み次第
ってコトバもあります。日々鍛錬です>各位
怪我なく事故なく楽しいブルベを来年も楽しめるよう、11月23日のAJ広島忘年会では、引き続き参加者募集中です。
10月22日18時現在で、あと3名の空席があります。お時間ある方は是非!
そうそう何度もチャレンジはできませんね。
でも、お疲れ様でした。
はあ、あれってレンタカー?? 即席で貼って作った???
なんともスゴイ 目が点になりました。
うわぁ、このヒトほんとに手切りしちゃってるよ・・・・
頭おかし・・・
いや、尊敬します!!!
あんなサイズのもんを自力でどうにかしちゃおうという概念がまずどうかしてる(笑)
えー、ちょっと思ったんですけど。
シート切るときにですね。台紙ごと全部切らずに、「シートのみ」を切るようにすると幾分かラクだったかもしれないです。カットするときのパワー的に。(キスカット、というらしいです)
また、貼り付け作業のときも台紙からシートが剥がしやすくなるので、今回のように「すごい量をすごいスピードで」貼らなくてはならないときには結構大きな差が出てくるかなぁ、と。
次回(・・・次回?)、お試しください。
AJ広島 さん
ありがとうございます。
来年も引き続きよろしくお願いします。
河村 さん
点ぐらいの目で見て頂ければ、キレイに見えて良いと思います。
皿のような目で見てしまうと、アラが沢山見えますから(笑)
katu! さん
頭おかし…認定あざっす!(笑)
台紙は切り抜かないキスカットねぇ~…なかなかな高度テクだなぁ…
相当に上達してないと難しいんじゃないかな。
でも確かに貼る時は大変でした。
台紙を剥がし難いのもあるし、静電気で糊面同士がくっついちゃって大変だったし…
次回あれば挑戦してみたいけど、もう無いだろうなぁ~…