赤福について考えてみる

赤福の話題でここんとこのニュースは騒がしいね。
ま、マスコミにしてみれば絶好のネタ投下でさぞかし嬉しいとじゃろう。

で、今回の騒動は何が拙かったのかを考えてみると、中日新聞のサイトの図が分かりやすく説明してくれている。
色々と細かな不祥事があるものの、柱としては『売れ残りを冷凍保存して、後日、再包装して出荷した』ってことがダメなんじゃろ?

売れ残りを冷凍して再出荷するからダメなんじゃないか。最初から製造直後に冷凍して、出荷する時に解凍・梱包して売りゃあいいんじゃないの?

ソレって食品業界ではよくやってることじゃない。
クリスマスケーキにしても、あの一時期に多量のケーキを製造することは不可能なんだから、ちょっと前から造って凍らせておいて、ここぞと言う時に一斉に解凍して店頭に。

街のケーキ屋さんみたいな小売のケーキ屋さんは本当の手作りだろうけれど、ちょっと大きなチェーン店のケーキなんて製造ラインで工業的に造って流通段階では冷凍で運んでんでしょ。

だったら、赤福も最初っから「冷凍食品」にすりゃいいんだ。

あの中味が何となく「手作り」を連想させる。あの「うねり」が人の指で盛り付けられたって感じを連想させる。
その点では、買う側が上手く洗脳されてたんだろう。
どの箱を開けても、綺麗に「うねり」が乱れもなく付いている。そんなものを大量に製造するには膨大な「熟練工」が必要になる。その時点で我々は気が付くべきだったんじゃ。コレは手作りじゃない。って。食品工業製品なんだって。

赤福社は商品の手作り感を保ちつつ、本店の外観を古めかしい建物のままにすることにより、その食品のイメージの「手造り感」を維持してきた。
商売としてはとても上手な手法だったね。

赤福がどんな形で私らの目の前に再現するのか、今の時点では分からないけれど、オイラは工業製品てある以上は冷凍もアリだと思う。
或いは過剰生産をやめて売れ残りを無くし、品切れ状態もありうるような「プレミアム感」で売って行くかじゃ。
「あんこ」好きなオイラが大阪に出張した際には必ず買って帰る土産だっただけに、その行く末は気になる。

良い形での再現を期待しつつ。

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