この話はもう少し先で書くつもりでしたが、経緯上この時点での解釈で書きます。
また、頂いたコメントへのお返事の意図を超えての記述もありますのでご容赦ください。しかも重い内容です。
(前回のコメント欄からの続き)
他方、
確かに、地震を契機としたその後の災害について、私はここのブログで明確な自分の思いを書いていません。
日々の状況は、ちょっとね?さんのように、自分の眼で見てきて、その様子を体験してきた方に比べれば、TVや新聞のメディアで伝えることが可能な範囲内の情報(量ではなく中味)では、私らに伝わるものは、ごく僅かだとは思っています。
でも、私は私なりに色々と解釈し出来ることはやってます。
が…
正直なところ、まだ自分の中で「こんな風に考えてます」とか「こう感じてます」とか「こんな風にやりましょう」と、この場で言えるほど自分の中で消化できていないと言うのがホンネです。
地震を契機としたその後の災害については、メディア類で伝えられている情報をひとりひとりが自分なりに解釈し、それぞれの立場で自分に出来ることをすればいいんだと思ってます。この度のような国民レベルの甚大な災害は、戦災以降経験していない私ら(私を含め、その多くは戦争の様子さえ知らない)にとって、理解・解釈は人それぞれであり、悪事以外はどの解釈も間違いでは無いものの、完全な正解は無いと思っています。
何でもかんでも自粛自粛と言うけれど、この時期に派手なイベントやったらクレームが出るんじゃないかと他人様の眼の色を伺いながらの自粛が多いんじゃないかと感じてます。それは自らが行う自粛ではなく、暗黙に他人に強要されてる自粛=他粛のようなイヤな気がずーっとしています。そこでイベントを取り止めることにより、そこから収入を得て暮らしている人々への連鎖影響を考えたことがあるでしょうか。災害を発端とした自粛ムードによる連鎖倒産。あぁ考えたくも無い。
私らは私らで、日常をキチンと回した上で、その余力の部分で被災地の方々に向けた「何か」を見つけ出せれば良いのではないでしょうか。
あまり大きくは報じられていませんが呉市界隈からも、色んな立場の方が現地に派遣されてるとの話は届いてます。本当に頭が下がる思いです。志願して赴かれる方も、立場上仕方なく行かれる方も居られることでしょう。放射能のリスクもある、伝染病や感染症や、被災者との繋がり、眼を背けたくなる現実…どれもこれも、この場から推測するには無理なことばかりです。
どうぞ、これから行かれる方のご無事と現地での奮闘を願うばかりです。
また、既に帰着された方々には、何事にも代え難い経験をされたことと思います。今回現地へ行かれての経験は、今後のご自身の人生観に大きな影響を与えたであろうことは推測に難くありませんのでどうぞ、その経験を今後の人生の糧として生かして欲しいと本当に思います。
また、大方の予想通り私はかなりへそ曲がりな性質(タチ)なので、ブログ記事のテーマに挙げる話題はなるべく他の方々が書くテーマとは違ったものをあえて選ぶようにしています。だから、時事ニュースに対する個人的な思いみたいな記事は避けてきました。皆と同じを良しとするのではなく、自分は自分でやって行きたいと(そんなだから、職場でも浮くんだ)。この度の災害に関しての皆さんの思いや行動や意識は、多くのメディア同様に、多くのブロガーが既に書かれておられますので、その方々のブログ記事を参照されてください。類似の記事を私が書く気はありません。多くの方が感じていること、書いていることと類似の意識は持ち合わせているとは思っており、更にその上、もうひとつ広い視野から見たときに私らは何をすべきか、これからどーなって行くのかを3.11以降常々考えています。
今回の災害は日本にとって、ある意味とても大きなターニングポイントになることでしょう。復興と言う言葉を使っていますが、元の状態に戻すことが復興では無いような気がしています。その過程で求められるのは、私たち日本国民全員の意識改革みたいな壮大なものもあるんじゃないかと考えています。
一例ですけれど、東日本はこの先数年間は慢性的な電力不足状態が続くことでしょう。大容量の電力を急ごしらえに用意することは今の時点で具体的な目処がついているとは思えません。電力だけはこちらから支援することもかなり難しいと感じてます。しかし西日本にしても、消費電力の2割以上を賄っている原発がこの先増設されるとは思えず、安定した電力がクリーンに安心して供給される可能性は低下したと思ってます。カネを払っても電気が買えない時代の到来です。悲観的になることは無いのですけれど、昼間の電力消費ピークを分散させる努力が求められることでしょう。
その努力は誰かがやるのではなく、電力消費してる私ら全員に課せられることになるでしょう。原発反対!と言うのは簡単だけれど、じゃあ今の家庭の消費電力を3割削減してねと言われた時に、簡単に応じることができるでしょうか。少なくとも我が家は3割削減は相当に困難だと思うし、追い求めるなら多額の投資が必要になることでしょう。
今まで通りのものを求める時代が終わったんじゃないかと感じてます。こんな形で、こんな時期に突きつけられるとは想像もしていませんでしたけれど、もうそのターニングポイントを私らは通過してしまったんじゃないでしょうか。
少なくとも私個人の意識は、その程度に変わってます。
今までやってたエコなレベルでは話にならない。缶ビールのプルタブを集めるとか、ごみを分別回収するとか、無駄な照明を消すとか、そーゆー次元とは比べ物にならないレベルでのエコに血眼にならなくてはならないんじゃないかと。
電力ひとつとってみても、そのくらいな変化になると思ってます。
被災地の復興は数年では終わらないだろうし、それを待たずして私らひとりひとりへの大きな意識変革が求められる時が近い将来来ます。世界のGDP順位がどーのとか、そんなのを求めてる時代は終わったんです。
今はたちまち被災地の方々の生きる道筋を明らかにしてあげることが優先されるべきです。ですが、その先は私たちみんなに求められる大きな大きな変化が来ます。準備してる余裕は無いかも知れません。今回のように。