新潟遠征ブルベ 帰路編

さて、新潟遠征ブルベの記事もこれで最後です。
6月24日(月)。

そう、この日は月曜日。会社のみんなは仕事してる。
自分は有給つかって今は新潟。

急いで帰って昼過ぎに帰宅するのも、
時間を目一杯つかって夜遅くに帰宅するのも、
明日の朝職場で逢う方々からすれば一緒。
だったら今日1日を十二分に楽しまなければ、せっかくの有給をムダにしたも同然よね。

そう思ってこの日もタダで帰る気は毛頭なかった。
4時に起床し新潟市アグリパークを後にする。

3日間、お世話になりました。
自分のようなサイクリストには十分すぎる宿泊施設でした。

最終日もGoogleセンセに音声ガイドされつつ新潟駅まで自走で向かいます。
おおよそ15キロの道のり。

2日前に来た時は時間に余裕があったのでのんびり写真撮りながら来たが、今日はこの後の新幹線の時刻があるので、気分にちょっと余裕が無い。

6時頃
新潟駅着。往路で輪行を解いた場所で今日は輪行スタイルに戻す。もう手慣れたもんで20分ほどの時間をかけてゆっくりと袋詰め。

さて、駅ビルに入ってみるかな…予定している新幹線は7時19分発のMAXとき306号東京行き。時間は十分にある。
各方面向けのお土産を買いたいが、まだお店があいてない。土産物屋さんの開店は7時からのようだ。やられた。
建物内をぶらぶら歩いてみる。土産物屋のガラス越しに日本酒の陳列がある。その中にこんなラベルのお酒が…

日本酒と油揚げ
日本酒と油揚げ

油揚げを肴に日本酒?
そう言えばゴール地点で油揚げがナントカって会話してたな。あの時はしんどくてその会話に喰い付いてなかったんだが、なんなん新潟って油揚げ有名なん?広島県まではその話題は届いてないんじゃけど…

Googleで調べてみると、栃尾の油揚げが有名って!?
栃尾、通ったよ栃尾。
通りながら脳内で沢田研二のTOKIOがリピート再生されて大変だったw

GoogleMapのライムラインで見てみると2日目の17時頃に通ってんじゃん、栃尾。あー、油揚げ喰っとけば良かったよ。後悔しかない💦
日本酒は下戸だけど、油揚げは食してみたかった…

検索してみると、こんな情報あるやん。あぁ~…悔やまれる…

さて、そんなことを考えながらセブンイレブンでパンを買い、市街地を見下ろす通路で喰いつつ時間を潰す。

さよなら新潟
さよなら新潟

7時を待って土産物を漁るように買い込みホームへ急ぐ。
そのホームに滑り込んでいた列車がこちら…

MAXとき
MAXとき

おぉ!これがあの有名な2階建て新幹線か!!
初めて乗るですよ。

予約した座席は2階席の最後方席。
デッキから2階へと上がる階段は半らせん階段のようになってて、輪行袋を持込むのにはちょっと狭い💦

客室内に入り、最初に目に入ってくるのは窓からの眺め。

高いなぁ~
高いなぁ~

おぉ!ホームがあんなに下に見える。

はっはっは!見ろぉ人が○○のようだ!

とは言いませんがねw
この高さですから、走行中の景色の良さはひとしおです。

新潟またいつか
新潟またいつか

まぁ新幹線そのものが高架なんで気分だけってところは否めませんが…
あと、車輌の上の方なので揺れが大きい気がします。そして何よりアレだったのが、最近ではあって当たり前と思ってた足下の電源コンセントがありません。ん~…慣れた身としてこれはかなり痛い。

聞くと、このMAX車輌は老朽で廃止されつつあるんだって。えーそーなんだ…
乗ることができて良かった。幸運。

さて、そんなMAXとき号での輪行袋置き場所争奪戦ですが、ココではマジで戦いがありました。

争奪戦
争奪戦

登山帰りと思われる自分よりも年上の方が、荷物棚にでも置けるであろう大きさのリュックをこのスペースに置いてる…(# ゚Д゚)
後ろから3列目に座ろうとしているので、声を掛けさせて頂いた。

あのー…
この荷物(輪行袋を示しながら…)をこの場所に置きたいんですが…

あっち側(通路向かい席の後方スペース)に置けばいいんじゃない?

いや、自分の席がこっちなんで…

渋々とリュックをあっち側に移して頂いた。
ありがとうございます(実際はもっとやりとりあったんだけど意訳で)。
何とか輪行袋を置くことに成功!

このまま2時間乗っとけば東京まで行ける。
が、途中下車だ。降りるは大宮。

大宮。これまた初訪の地だ。

9時14分 大宮着。

下車する
下車する

半らせん階段をぎこちなく降りてデッキへ。
さぁ、大宮に来ましたゼ。

謎連結の新幹線たちがいた。

連結
連結

何と何がつながってて、どっちへ向いて走り出すのかも分からない。

が、いま自分がとるべき行動は東北新幹線に乗ること!
そう!東北新幹線に乗り換えだ!!

大宮から乗って小山ってところに向かう。
大宮は聞いたことはある。埼玉よね。 小山ってどこ?w
まぁ、どこでもいいや、小山も通過地点だからw

東北新幹線
東北新幹線

20分も乗ってないのでデッキで十分。立っとく。
小山駅で更に水戸線ってヤツに乗り換えて向かった先が下館駅。

下館駅
下館駅

下館?函館なら聞いたことあるが、ここ下館が何と言う地名にあるのかもわからない。後で調べたところ筑西市(ちくせい)と言う地名と。

うん、地名はぶっちゃけ今の自分にはあまり関係ない。
ここから自走で目的地に向かう。
もちろん頼りにしているのはGoogleセンセ。

茨城県筑西市
茨城県筑西市

Googleセンセが右に行けと言えば右に行き、まもなく左方向ですと言えば次の交差点で左折する。なすがまま状態だ。

広大な地域を走る。

筑波山が…
筑波山が…

画像では分からないけれど、霧雨が降っている。
センセの言われるまま30分ほど走っただろうか。お目当ての看板が見えてきた。

看板発見!
看板発見!

上の画像で右端に見切れつつある赤い看板。
福の文字が天地逆さまになっているこの看板のお店がお目当て。
ここを訪れたいがために乗り継いできた。

そしてようやく、遂に、到着!

四川厨房ふう さん
四川厨房ふう さん

そう、関東のランドヌール・ランドヌーズで知らない人はいない四川の名店、四川厨房ふうさん。

以前からTwitterで繋がってて、今回の新潟遠征を機に訪れることをお約束させて頂いてたんです。
しかも本来、月曜日は定休日なのを無理申し上げてお店を明けて頂き、本当にありがとうございます。

お店に到着したのは11時半頃。ちょうどお昼時だ。
朝に新潟駅でパンをちょっと食べただけでおなかも空いている。

店内に入ると奥さんが迎えてくれた。

いらっしゃいませ!あ、こなきさん!!
(面が割れているw)

ど、どぉも…はじめまして。

靴を脱いでこちらへ。どうぞどうぞ…
靴を脱いで上がるお店なんですね(奥の個室に通されるw)

あ、申し訳ないです。
通りがけに厨房で忙しくされているご主人に軽くご挨拶。
はじめまして、こなきです。やっと来れましたよ!

軽くお話させて頂いて個室へ。
畳の広いお部屋でぼっち待機w

えーっと、ここから私はどーすればいいんでしょうか…

時刻はちょうどお昼時。
臨時営業なのにお客さん多い(失礼な!)
でもちょっと安心した。無理言ってお休みの日にお店あけてもらって、自分ひとりで貸し切り状態だったら申し訳なさすぎると思ってたから、ちょっと安心した。

ほどなく奥さんが来られて水を置いてってくれる。ありがとうございます。
そして注文を。

えーっと、何にしましょうか…
何せひとりで食べ物屋さんに入るのが苦手な人間でして…
(あっ、だからブルベ途中でもコンビニだけで十分なんですよね)
なので、こうやって単身でしかも四川のお店に入るとキョドッてキョドッって…

メニュー見てえーっとえーっと…💦
じゃ、じゃあ…ブルベ明けでお肉を頂きたいので回鍋肉を…

あ、ソレいいですねぇ~♪
(奥さんの合いの手が入る)

そ、それとぉこの期間限定の冷やし中華を。

うん、それもいいですよぉ~♪
(合いの手に感謝!w)

チョイス外してないかどうか不安だが、旨そうなのがやってきた!!!

秀麗豚の回鍋肉(ホイコウロウ)

秀麗豚の回鍋肉(ホイコウロウ)

ウマそう!
しまった、ごはんをお願いすれば良かった(軽く後悔💦)

次いで冷やし中華到着。

はじめました冷やし中華
はじめました冷やし中華

冷やし中華、お皿まで凍ってて夏らしくて涼しいい。いい。

そして何より、美味い!
これはねぇ、自分、四川の中華と言うものをたべたことが無いのかも知れません。

ウマいッ!!!

回鍋肉は濃い目の味付けで、ビール!って叫びたくなる。あるいはごはんに乗せて食べたい!!あと味で中華香辛料の風味が残る。

冷やし中華もタレに絡めつつ頂き…ウマい。
呉の地では冷麺と言われる方が通じるが、実は自分、呉の冷麺はタレの酸味がイマイチ苦手なんだよね。
対してふうさんのタレはコクがあって自分はこちらの方が好きだ。

やぁ、ビール!
やっぱりこれはビールしかない!!

でもこの後もチャリで帰らなきゃならないので飲めない。
いや、違うだろ。
ふうさんところにお話しに来たのに飲んでる場合じゃないだろ!

食べ終わり、しばしゆっくりとさせて頂く。

その間も別の個室には団体さんが来られたり…
お忙しいですね。申し訳ない…💦💦💦

14時のランチタイム終了を待ち、他のお客さんが退店されるのを待って、ようやくお話させて頂ける時間がきました。

あれやこれや、沢山お話しさせて頂きましたね。
奥さんも先日400ブルベを制覇されたとのこと!次は600目標ですね。
ご夫婦でブルベを楽しまれるって素敵じゃないですか。

パッと思い当たるところでは、近畿のKTYM夫妻とGTO夫妻。
あ、でもこの方々はスタッフ系ですし…💦

本当に沢山お話しさせて頂き、そろそろ帰らなきゃならない時間。
長い時間お話しさせて頂いたのですが、写真を撮ることを忘れていたと言う失態…ったく何をやってんだか…

あ、看板やお店のあちこちに貼ってある「福」の文字が天地逆さまに書かれている理由は、福が降りてくるようにっていう意味なんだそうです。
いいね、福は降りてきて欲しいよね。誰しも。

お邪魔しました&お世話になりました。
是非とも走りもご一緒したいですね。どっかのブルベシーンでお会いしましょう(^^)/

さぁて…
四川厨房ふうさんご夫婦に見送られてお店を後にします。
ありがとうございました。大変お世話になりました。

ここからは本当の帰路です。
来た道を戻り下館駅へ。雨なのでレインウェア着て帰ります。

Googleセンセは先ほど到着したのとは別入口の下館駅に案内してくれたようで、景色が違ってちょっと焦りました。関東鉄道って方の下館駅でした。
地方では私鉄がなく、駅ってのはJR駅ってイメージしかないからね。

輪行袋にバイクを入れ、高架を渡ってJR側の駅へ…

下館駅・帰路
下館駅・帰路

しかし、ここ下館も広島・呉くんだりから見れば十分に都会ってイメージだけれど、JRの列車本数は呉線よりも少ない。時刻表を見ると1時間に1本とか2本とか。

地方民からすれば、関東って都会ってイメージが先行してて山手線とかのあの運行状況をイメージするから、こんなにものんびりとしているのが意外だった。

高架の真ん中にはこんなのが建ってたし💦

土偶?
土偶?

下館からの列車ふたたび小山駅に戻り、東北新幹線で東京へ。
東京を17時50分発ののぞみで広島に向かう。

広島まで安泰
広島まで安泰

もちろん、東京駅のホームでは黄色い線の内側でちゃーんと待ってたお陰で荷物スペース確保に成功。

ライバルはあちらへ♪
ライバルはあちらへ♪

通路向かいの旅行客は巨大なキャリーバッグを転がしてきましたね。

22時頃に広島駅に到着しますと、往路と同じく奥さんが新幹線口までクルマで迎えにきてくれてまして感謝感謝。理解ある家族には本当に沢山助けてもらってる。

4日間通してパンクやトラブルもなく、無事に新潟遠征ブルベを終えることができました。
AJ群馬スタッフさん、ブルベ途中でご一緒させて頂いたランドヌール・ランドヌーズさん、四川厨房ふうのご夫婦さん、お世話になりました。
またいつかどこかでお会いしましょう。その日が来ることを今から心待ちにしております。

新潟遠征ブルベ 2日目 編

前記事では、ガーミン水没→コースアウト→黒木華似美女のレスキュー→柏崎到着までがダイジェストでしたね。

さて、午前零時を過ぎてからのその後の様子に行きましょう。
柏崎市街地を通過したのがちょうど午前零時辺り。
具体的に言えば下の地図、赤矢印のところ…

イマココ
イマココ

予め予定していた24H営業のコインランドリーを探していたんだが…
気が付いたら通り過ぎてた💦
もう2、3キロは過ぎてちゃってる???

予定コインランドリー
予定コインランドリー

本当は上のMAPの赤いピンがあるところに24H営業のコインランドリー見つけてたから行きたかったのに、バカ正直にオンルートで走っちゃってるよ。情けない…

気が付いたんだがもう戻るのもシャクなので、まぁこの先なんとかなるわ…と変な所だけ楽天志向で、いつもこれが災いしているのに学習しないと言うね💦

0時ちょうど
通過チェック3のコンビニ、ファミリーマート柏崎鯨波店に到着してしまった…

通過チェック3-ファミリーマート柏崎鯨波店
通過チェック3-ファミリーマート柏崎鯨波店

ここまで340キロ。
おむすび2個とスニッカーズとミニ羊かん&ドリンク類を買った。

ここでは自分の他にもう1名のランドヌールがおられた。
寝ましたか?いいえ。どこで寝ます?とりあえず次の道の駅まで行きたいところ…。
自分と全く同じ考えだ。

とは言え、次の道の駅までは50キロほどある。2時間半と言うところか。
予定では次の道の駅到着は4時と算段していたので、まぁ順調と言えば順調なペースではある。
しかし恐らく、あと50キロを無仮眠で走り通すことは無理だろう。
極限的に眠い状況ではないが、そろそろ仮眠したいところだ。

地下歩道の入り口が鯨の形
地下歩道の入り口が鯨の形

コンビニの近くには、キューシートにも書かれてたグジラ型の地下道入口があった。
地下道ならこの中でも…と、下を覗き込んだが打ちっ放しのコンクリートはその想いを察するかのように冷たそうだった…やめとこう…

どうする自分。

午前零時の男
午前零時の男

まぁ、どっか何かあるだろう…
先達された方を追うように自分も出発しよう。

出発して間もなく。
反対側の路肩に素晴らしいお店(?)があった。

レストステーション米山
レストステーション米山

レストステーション米山との店名が付いているが、いわゆる自販機コーナーだ。しかも室内型&24時間営業!
これは寄るでしょ(*´▽`*)

店先のバイクに一応チェーンロックを掛けて店内へ…

素敵♡
素敵♡

誰もいない(当たり前)
丸テーブルが5つとイスがある
自販機の廃熱で室内は暖かい
これは店名の通り休んで行けとのご加護であろう。

スマホのタイマーを30分後にセットしてしばしウトウト…
アラーム音で目が覚めた。
しまった…1時間後にしとけば良かった。思いのほか熟睡できたので寝足りない感じだ。
自販機コーナーを出て、2階へと上がる階段を覗き込んでギョッとした

ルイ・アームストロング(だったと思う)の等身大人形がそこに立っていた。
げッ!

夜に見ると怖い…💦
後に確認したら2階はミュージシャン人形館と書いてあった。
お邪魔しました。早々に立ち去らせて頂きます。

海沿いの道を富山方向に下って行く。向かい風が強い。
しまった…夜の日本海側沿いは風が出るようだ…この時間に走るのは失策のようだ…もっとどこかで時間を潰しておくべきだったな…
とは言え、いま休憩に適した場所はない。

3時
比較的大きな市街地を通り抜ける

市街地を抜け出る
市街地を抜け出る

静まり返った直江津だった。
ふと右手を見ると大型のフェリーが停泊している。

佐渡行きフェリー
佐渡行きフェリー

佐渡行きと書いてある。
佐渡か…どんな所なんだろうか…いつか奥さん連れて訪れてみたいものだな…

更に1時間、強めの向かい風に体力を奪われつつ走る。
雨はやんでいる。気温もそこまで下がらず快適だ。

4時
通過チェック4・道の駅うみてらす名立に到着した。

ここ最近のお約束、道の駅の夜の駐車場は車中泊しているクルマが多数停まっている。
正面玄関から入った突き当り。ブリーフィングの時に口を酸っぱくして言ってたスタンプコーナーがある。

主催いわく『道の駅のスタンプを押してこいと言うと、どこをどう探したのか見たこともないスタンプを押してくるのが毎回2、3人はいるんですよ』だってw

赤い玄関から入って正面突き当りって言ってたな…あ、コレかぁ~…

道の駅 うみてらす名立
道の駅 うみてらす名立

あったあった。
さっさとスタンプ押して仮眠をとろう。

スタンプ捺印
スタンプ捺印

室内は机と長イスがあって、奥の方の長イスで先ほどのコンビニでお会いした方が横になっておられた。
あ、いい場所で寝てるな…

手前の方のイスで自分もちょっと横になったが、室内に設置されている自販機の飲み物を買いに来る人とかいて寝付けなかった。チッ…

仕方ないので別の方法でサッパリしよう。
AJ広島スタッフの福ちゃんが教えてくれた、ダイソーに売ってる水で戻すタイプのコンパクトタオル。こんなヤツね。

これも今回初投入の機材。
障がい者用トイレをしばし借用させて頂き、水でもどしてカラダを拭く。
コレはいいわ!サッパリする!!
長時間ライドで汗と脂と塩まみれのカラダをこのラムネ菓子ほどのものでサッパリできるなら言う事ないわ。いい。これは今後のブルベで常用装備にしよう。

4時40分
さっぱりしたら眠気も無くなったので出発の用意を…

うみてらす 外観
うみてらす 外観

もうすっかり夜は明けている。
ゴールまではあと220キロ。単純に言えば11時間。ってことは単純に言えば夕方4時にはゴールできる?
ま、そんなに早くはないだろうけれどいいペースそうだ。
この後、どのくらいの眠気が襲ってくるか次第だな…。

道の駅の前の浜で記念撮影を。

うみてらす前の海岸にて
うみてらす前の海岸にて

遠く洋上の空は青く明るい。今日はいい天気になってくれるかな。
この2日目の夜明けの時間と言うのは、もう終わったような気になる瞬間だ。
実際はまだまだあるのに、どーも気分的には終わっている。
そんなことないですか?→ランドンヌール・ランドヌーズ各位

さぁ、ぼちぼち出発しますか。

5時
再スタート。

鉛色の空ってヤツか…
鉛色の空ってヤツか…

真っ暗な闇の中を道の駅うみてらす名立まで走ってきた道を折り返している。
反対側の車線には、いまから道の駅に向かう参加者さんの姿をちらほら見かける。この方々の多くは柏崎のホテルで泊まった人たちなんだろうな。
ってことは、HPがかなり回復しているので、この先のペースは自分よりもはるかに上。早い時点で追いつかれ追い抜かされるんだろうな。

往路は闇の中で気が付かなかった景色が見えている。

湖の常連が海に…
湖の常連が海に…

スワンが打ち上げられていましたね。
もう水上で活躍することは無いのでしょうか…

6時
直江津の方まで戻ってきました。
ここでこの時間に開いているラーメン店を発見!

ラーメンショップ 福橋店
ラーメンショップ 福橋店

6時01分オープンとな!
いまオープンしたばかりじゃないか!
既にお客さん2、3名入ってるし。

ってか、
新潟の人は朝っぱらからラーメン喰うんか!?

すげーなおい。
なんて思いながらスルーしてしまったが直後に、しまった自分も今まさに

朝っぱらからラーメン喰えばいいじゃないか。
YOU喰っちゃいなよ!

って状況じゃないか。何でスルーしちゃったんだよ。アホかよ→自分
でももう戻る気もないので行きますか💦

市街地を抜けると、どこまでもまっすぐな道を延々と走らされる罰が与えられた。長い。左右は田んぼ。まばらな家。どこも続いて終わりがないかのような直線道。ほくほく街道と言うらしい。

7時40分
平野部から山間部に入ってきた。景色が変わる。家の形が変わる。

山間部での民家
山間部での民家

新潟の山あいでは上の画像のような建物を多数見ることができる。
居住するためのお宅は隣接して立派なのが建っているので、コレは納屋とか倉庫と言うことろかと思われる。
正面1階はシャッター。上に窓があると言うことは内部は2階構造?

何れにしても、自分には珍しい建物だ。あのキャラに似ている。

キン〇マン
キン〇マン

2階の窓のところに「肉」と書きたいw

この先いよいよ山岳地帯…
と言うところで通行止め。

通行止め地点到着
通行止め地点到着

これは地震影響ではなく、それ以前の道路改良工事によるもの。
迂回路が左方向に。
その先がとんでもない激坂だった…

この動画はGoProで撮ったので、ペース速めに見えるけれど、実際はガーミンが停止・再開を繰り返してピコピコ言ってるほどのゆっくり目なペース。

この動画見て気が付いたでしょ?
ガーミン先生、覚醒!(笑)
いつの間にやらピコピコ音も鳴るようになってた。
その後に遭ったランドヌールにそのことを話すと、僕のもピコピコ音鳴る時と鳴らない時があるですよ。って。マジすっか。
或いは別の方は、えー自分のガーミンは雨の中で充電ケーブルつないでもバリバリ生きてますけどー。って。どーなん、機種の差かね?
ガーミン歴1年生の自分、まだまだ今から経験を積む必要がありそうです。

さて、この迂回&激坂区間が2キロ続いたと言うね💦💦💦
でも、その区間を登りきったところからの景色が絶景だった。

星峠の棚田
星峠の棚田

星峠の棚田と言うらしい。
広島にも井仁の棚田ってのがあるがどちらもいい眺めだ。

8時半
ガッと昇ったので、ガッと下ったら雨が強くなってきた。
レインを着よう。

柔らかな雨がつづく…
柔らかな雨がつづく…

星峠を下ってきたらちょっとした町に出た。津南(つなん)と言うらしい。
ルート上に駅がある、津南駅。ここまで463キロ。時刻は9時40分だ。

この駅舎建物。
地方駅らしからぬ外観。

駅舎の中に温泉があるとな!
駅舎の中に温泉があるとな!

事前情報によれば、JR駅の駅舎建物の中に温泉があるとな!
マジすか!そりゃ入りたい浸りたい!!

しかし閑散とする駅周辺の雰囲気からして、アレなんだろう…。

やーな予感が…
やーな予感が…

シャッター閉まってるし。

そこまで待てない!
そこまで待てない!

営業は午後2時から…
残念(*_*;

4時間以上ココで待てない。仕方ないな…先に行こう。
ほどなく津南の市街地に入る。時刻は10時。
飲食店が営業を始めるには、あと1時間は掛かる。

蕎麦屋フライング
蕎麦屋フライング

蕎麦屋もまだ開いてない。残念…。

10時すぎ
通過チェック5であるセブンイレブン津南町正面店に到着。465キロ地点。

セブンイレブン 津南町正面店
セブンイレブン 津南町正面店

何にしても時間が微妙に早くてどこも営業してないと言う残念さ。
しかも後で気が付いたんだが、ちょっとルートを外れたところに自分としては必訪ポイントがあることに気が付いた。

残念過ぎるだろう→自分。
思い返しても、ここ津南ではあれこれ残念なことが多かった。もう少し下調べをしっかりしておけばと悔やまれる。

しかし走行時点ではそんなこととはつゆ知らず。
津南のセブンで弁当食べてゆっくりしてた。

久しぶりに他の参加者さん数名とお会いする。
会話の中で、空港辺りでツールバッグを拾った旨をお話しすると、あぁ、それは新潟の〇〇さんが落としたって言ってた。ダウンチューブの下にくくり付けていたのがどっかで落ちて無くしたって言ってたと。

おぉ!持ち主さんご存じですか。だったら、コレお渡ししてもらっても良いですか?

え゛…
ゴール地点で渡してもらってもいいですか?
(;´Д`)

ですよねー
そだよねー
誰だって荷物増やしたくないよねー
俺もなんだよねー(;^ω^)

まぁ仕方ない。この先も持って行こう。

弁当食べて会話してたら眠くなってきた。
店舗裏手は人目につかない感じだったので、ちょっと休憩させて頂こう。
スマホのアラームを1時間にセットし、しゃがみ込む。

あっという間に意識不明に

1時間後…
あー、よく寝た。スッキリ!

これならゴールまではもう仮眠は不要かな。
あと142キロ。
20時頃にはゴールできるかな…さぁ行きますか!

スタート直後、いい眺めの場所があったので立ち止まる。

信濃川 上流にて
信濃川 上流にて

上の画像が左手、下の画像が右手。

信濃川 上流にて
信濃川 上流にて

信濃川が大きく蛇行してて、向こう岸には水田が広がる。
そうか。
水量が豊富でお米どころ。そうなれば酒処よね。
自分はあまり酒に強くないので日本酒はほとんど呑むことがなくて疎いんだが、新潟が酒処と言う理由が良くわかるね。

峠をひとつ越える。峠の名前は十二峠。
今回の600キロルートの中で最も標高の高い峠だ。と言っても標高は500メートルほど。

その峠を越えると再び広い広い平野部走行が続き、その後もキン〇マン的な建物にはしばしば遭遇した。

現れたな!
現れたな!

そう言えば、内陸部のあちこちで見かけたのが除雪車だったな。
行政がおこなうような本格的なものから、各家庭が持っているエンジン付きで押し歩くタイプの除雪機まで。1階はガレージのようになってて2階に玄関があり真っすぐに階段で降りるようなご家庭も少なくなかった。

どれだけ積もるんだろう…
ゴール後に聞いてみたら内陸部では4メートル、場所によっては6メートルもの積雪があるとな!

すげー!!4メートルも雪が積もるんよ。
瀬戸内沿岸で積もるとすれば年に1回か2回程度。多く積もっても5センチほど。
その5センチでも積もった朝には、スリップする車輌が続出し道路が大渋滞する。
これほどまでに違うもんなんだね。日本は広い!

そしてこの辺りの地名は魚沼。米どころですよね。
魚沼と言えば魚沼産コシヒカリがこちらでも有名です。

広い平野部を走り抜けた先にPC2のセブンイレブン南魚沼早川店があった。
13時半。ここまで496キロだ。

セブンイレブン 南魚沼早川店
セブンイレブン 南魚沼早川店

ここまでセブンイレブンを何ヵ所か見てきて気付いたことがある。
中国地方のセブンにあって、こちらのセブンにないものがある。

わかる?

店の前の駐車スペースと店舗建物の間にある、クルマが店舗に突っ込むのを防止する鉄製のアーチ。バリカーと言うらしいあれ。

バリカー
バリカー

そうそう、いつも見慣れたこの鉄のアーチが新潟では見ない。
こちらのクルマはアクセル・ブレーキを踏み間違えて店舗に突っ込むって事例が少ないんだろうか。

そう言えば新潟を走ってて感じたのは、こちらのドライバーは運転が優しいとっても優しい。
交差点でこちらが直進してて対向車が右折してくるようなシーン。いつもなら自動車の方が先に曲がって走り去るが、停まってくれて自転車を先に行かせてくれる。

また、直線道を走ってて後方から来た自動車が追い抜く際、とっても大きく自転車との距離をとって抜いてくれて、抜き去った後に左に寄る際に左ウィンカーを出す!これは中国地方ではまず目にすることが無い光景だ。

新潟のドライバーはとっても優しい。
そういえば、島根のドライバーも優しい方が多いイメージだ。

寒い地域。冬が長い地域の方々は辛抱強いんじゃないだろうか(個人の感想です)。
いいわ新潟。

さて、ここのコンビニではカップ麺でも喰っときますかね。

ラーメン食す
ラーメン食す

ここまでレインウェアを着てきたがもう降らないだろう。
あと100キロ。6時間。20時ゴール予定か。

再スタートし大きな川を渡る。魚野川と言うようだ。

川 その豊富な水量
川 その豊富な水量

川幅もだが、水の量と勢いがハンパナイ。

そして、スタートして以降ずーっと気になってたことがある。

道 その耐えがたき苦悩が偲ばれる
道 その耐えがたき苦悩が偲ばれる

道路のアスファルトの痛み具合が激しいようだ。上の画像はあんまりひどくない所だが、もっと荒れてる所も多かった。
ゴール後にスタッフさんにその話をすると、やはり冬季の除雪作業による傷みと大型車のスタッドレスタイヤの影響だと言われてた。
ってことは、雪がよく降る地方の道ってのはどこもこんな感じなのか…そう言えば、数年前に旅行で行った北海道の道は確かにもっと荒れてたな。

確かこの辺りだったと思うんだけど、ルート脇に足湯があった。

何人かの人が入ってた。
淡路のあの辛酸(足湯終了時刻の5分前に到着したのに入れてもらえなかった件w)があるので、ここはリベンジしたかったが、家族連れで賑わってるところにこの汚れ腐った外観の自転車乗りオヤジが入り込む余地は無かった…

そんなことを考えながら走ってたら、正気に戻ったガーミン先生が「あの坂を登れ」と指示を出してきた。

終盤でも登れよ!と…
終盤でも登れよ!と…

えー、この期に及んでまだエゲツなさ系の坂が用意されてンですかぁ~…
登りゃいいんでしょ登りゃ…

登った先はスキー場のようだった。そのスキー場の前に古い列車がいた。多分展示だろうと思う。

レトロ列車?
レトロ列車?

そしてスキー場と言うこともあり、このような標識が…

雪 その量たるや想像に難し
雪 その量たるや想像に難し

クルマがひとたまりもないですね💦
この標識そのものも傷んでるのも、なだれによるものでしょうか。だったらリアリティあり過ぎ💦💦

そんな道を抜けて、いよいよ終盤。
19時の画像↓

山は遠きに眺むる
山は遠きに眺むる

まだ明るい感じ。そう言えばこの日(6月22日)は夏至とのことだった。
1年で最も昼間の時間が長いなんてブルベに最適な日じゃないですか。

その後、陽も暮れてふたたび夜になり20時頃にスタート地点に戻ってきました。

ゴール
ゴール

上の画像はライトでとても明るく照らされているように見えますが、実際はもっと薄ら明るい感じですw

天井からぶら下がっているのは、鮭の干物のぬいぐるみと言うかレプリカと言うか…(笑)
そう言えば、途中のどっかで店頭に鮭一尾の干物が吊るされてるところがあったな。

鮭の干物といえば鮭とば。鮭とばって北海道のイメージなんだが、新潟でも鮭とばって言うんだろうか。

リザルト上、自分の走行時間は36時間40分。
エントリー 50
DNS 16
DNF 7
完走  27

だって。

AJ群馬スタッフさんお世話になりました。
また広島に来てくださいね(*´▽`*)

ゴール後の皆さんとの会話もほどほどに、逃げるように宿泊先に戻る。
新潟市アグリパークの管理人さんには11時頃には戻って来ますと告げてたので9時頃に戻ってきたので、意外早かったですね~って驚かれた。

鍵を受け取り、部屋に入り、先ずは風呂。
やぁ~風呂って最高よね。

サッパリしたらお腹が空いてきた。
再び自転車に乗ってコンビニGo!!

喰って飲んでご満悦。
ログによれば、この2日間で消費したカロリーは14,000Kcalを超えるので、どんだけ喰ってもリカバリー領域だろw

さて、明日は広島に帰る日だ。
帰りの新幹線も予約している。早い便だ。
明日も4時起きだなw

さて、遠征最終日の様子がこの次の記事です。

新潟遠征ブルベ PC1~24時 編

前記事からのつづき。

PC1には30分ほどいたかな。
到着した参加者さんとの会話を楽しむ数少ない機会。あれやこれやお話しさせて頂きましたし、撮影&コース巡回されている主催ともお話しさせて頂きました。楽しいひと時。これもブルベの楽しみの一つであったりしますね。

-CM明けに前のシーンを繰り返しオンエアするスタイルを引用してみましたw-

150キロ地点のココのPCは、先日の地震の震源に最も近いコンビニらしいんだけど、その影響なんて全く感じさせないセブンイレブンでした。
地震が起きていなければ、この先はこのまま海沿い道をひたすら下って行くのですが、地震影響で一部通行不可な部分があるとのことなので内陸部に迂回します。

海沿い道アカーン…
海沿い道アカーン…

そのことを伝える電光掲示板なのかと思い撮影しましたが、これは高速道の表示でしたね💦

そうそう、新潟で多く見かけたものがこちらでした。

スノーシェッド
スノーシェッド

スノーシェッドと言うらしいです、山側から崩落してくる雪を逃がしてくれるトンネル。これは結構みましたね。

15時頃
蒲萄(ぶどう)と言うちょっと字は違うけれど、グレープの雰囲気漂う町に来ました。

蒲萄
蒲萄

空は怪しく曇り、いよいよ雨来るなぁ~…って感じ。
そして案の定…

雨、来ました
雨、来ました

一気に来ました!
雨足は相当に強いです。が、
短時間で上がるであろうことを予測(期待)してレインウェアは敢えて着ず。寒くなかったのが着なかった最大の理由だし、レインを着たり脱いだりする時間も度重なればバカにならないので、ひたすら雨に打たれる。

雨脚も強めで乙なモンです
雨脚も強めで乙なモンです

でも嫌いじゃないです雨ライド。
 →冷えなければの話ですが…

雨の新潟、コレはコレで良い景色
雨の新潟、コレはコレで良い景色

唯一気になるのはガーミンがこの雨に耐えうるか否かだ。
ガーミン水没でお亡くなりになった…と言う話は何度か聞いたことがあるし…

いわゆる強雨
いわゆる強雨

そんなこともあろうかとガーミンの雨対策を打っていた。
Specialized VitalPack。いわゆるトップチューブバッグだ。

Specialized-VITAL PACK
Specialized-VITAL PACK

上部が透明ビニールになってて、本来ならiPhoneを入れればジャストなサイズになっている。この内部にガーミン入れれば、画面見えるし降雨時も充電できるんでイイんじゃね?って考えて今回初投入させた。

が…

欠点があった。
画面が見えない。

雨で濡れたアイウェア越しに見るVitalPackの中のガーミンの画面はほぼ見ることができず。これではルートを確認することができない💦
あえなく却下。

そうこうするうちに雨は上がった。降ってた時間は1時間ほどか。

河口
河口

夜でなくて良かった。夜ならもっと冷えてたかも知れないから。
 →どんだけ寒さを恐れているんだと。あの雪の油木峠のトラウマは今でも残ってます。

16時すぎ…

再び海沿いへ
再び海沿いへ

雨も上がり順調に海沿い道を走る。夜の訪れはもう少し先のようだ。
新潟から見る海と言えば沖にある島、佐渡島が見えるかと期待して見たものの島らしき姿は見えず。

島の代わりに見えたのがこちら…

海底油田?
海底油田?

コレってあれじゃね?海底の油田から採掘するプラットフォーム。
無知だった。海底油田が新潟沖にあるとは全く知らなかった。

雨上がりの道をひたすらまっすぐに走る。道が単調なのでとっても長い距離をかなりの時間を掛けて走っている気分になる。前にも後ろにも誰もいない。

ずーっと海沿い道
ずーっと海沿い道

海側に松が生い茂る場所があった。

防風林か?
防風林か?

防風林と思われる。
松は風に負けて内陸側に向けて少し傾いている。
冬はここも風スゴイんだろうな…

16時半
その風を生かそうと風力発電があった。

日本海側でのお約束
日本海側でのお約束

コレは島根でも良く見かけるね。もはや日本海側の定番か…
そしてその先に、驚くべきものがあった!

親鸞聖人の温泉?
親鸞聖人の温泉?

親鸞聖人の温泉!?!?!?!
マジで?宗教と温泉のコラボレーションか!?

何か怪しいなぁ~…って思って帰宅後の検索してみるとこんなサイトが…
淡路の巨大な観音像を思い出す。巨大系オブジェの定めなのか…

17時…
何度目かの河口を渡る。凪の水面がキレイだ。
日本海の荒波ってイメージは何処へ…

凪の河口
凪の河口

なんて景色を見ながらずーっと直進して来たが、先ほど来気になることがある。あれほど騒がしかったガーミン先生がえらく静まり返っている。
信号停止したり再スタートしても全くピポピポ鳴らない。

液晶画面には地図が表示されているが、どうも先ほどから地図画像が全く進んでいない=フリーズしているように見える。

コースアウトした時のあの音が鳴らないのをいいことに、のん気にずーっと直進してきたが、流石におかしいと思って停まってスマホで位置確認してみると、ホラやっぱり左折ポイントを過ぎちゃってるじゃないか💦

仕方ないな…お陀仏かよ。せっかく頂いたガーミンEdge800Jなのにものの数回しか活躍させてやれなかったよ、ゴメンな…

まぁ内部への浸水と思われるので、敢えてキャップ類を開けた状態にしてしばらく走ってみて風乾燥させて様子をみよう。

あ、ちょうといいところにコンビニがあるな立ち寄って休憩して気を取り直してみるのもいいかもな。

ちょっぴりコースアウトる
ちょっぴりコースアウトる

ここに来るまでに本当は夕食ポイントを設定していたが、コース変更でお目当てのお店に寄ることができなかった。
そのお店とは、かもめ弁当 大月店
GoogleMapで見つけてメニュー濃いので行ってみたかったが惜しい。またの機会にw

から揚げ弁当は食べられなかったのでパンで我慢だ。
メロンパン好きなんよ~♪

仕方ないのでメロンパン
仕方ないのでメロンパン

パン食べながらスマホいじってると、若い女性から声を掛けられた。
ブルベ途中のコンビニで声を掛けてくるのは「今日はどのくらい走るの?え、600キロ!!すごいねー。この自転車って幾らすんの?」って言ってくるジジィが定番だが今日は違う!

黒木 華に似た美人さんだ。
新潟美人と聞いたことはあるが確かに新潟に入って以降、女性の美人レベルは高いぞ!

華:あのー…ロードバイク乗られてんですよね?
こなき:え、えぇ。

華:メンテとかできたりしますか?
こ:えぇ。色々弄ってますよ。

華:チェーンが落ちちゃって外れないんで、みて貰えますか?ショップが〇〇にあって、〇〇まで行くの遠いから… (〇〇には自分の知らない地名が入る)
こ:いいですよ。見てみないと分かんないし、今は簡単な道具しか持ってないけれど。

華:ホントですかぁ~、ありがとうございます(*´▽`*)
  って言いながら、クルマの後ろからロードバイクを出してきた。

車載バイク
車載バイク

出てきたのはPinarelloのカーボンバイクだった。
見ると、確かにフロントチェーンリングのところ、インナーの内側奥深くにチェーンがはまっている。

ツールバッグからペンチを出してくる自分。このペンチ、登場は歴代2回目です。その2回ともが自分ではなく他の方のレスキューと言うね。

落ちてハマってるチェーンをペンチで引っ張ってみるがビクとも動かない。これは相当にチカラ入れて踏んでて落ちたのかと思いきや

華:メンテでチェーン洗ってて落ちたんです💦

まじかーぁい!w

踏んでないのにこんだけ奥までハマり込むってどーよ。
見るとフレームのBBンとこが傷だらけになっている。恐らくはマイナスドライバーで無理にコジったりしたんじゃないだろうか…

こ:…。ん~ビクとも動かないですねぇ~…
華:ミッシングリンクを外すことができればいいと思うんですが、リンクがどこだか分からないんですよ…

こ:ミッシング入れてんだ。じゃ見れば分かるよね…(どこだぁ~…)
華:ミッシングリンクはピンが黒いから分かりますよね(はーと

こ:(いや、どこにも無いんだが…💦)
華:あ、ここだ、コレですね♪

こ:テンションプーリーとガイドプーリーの間かぁ~い!!!こりゃリンク外せませんよ💦💦💦
華:ですよねぇ~…

こ:ショップに持って行けば、どうやってチェーンを外すかは分かるんです。ココとココのネジを緩めるとクランクが左右に外れるんで、噛み込んでるチェーンを外すことができるんですね。
華:ココってそーやって外れるんだ!

こ:ただ今はその道具を持ち合わせてないので、今の自分にはちょっと無理ですわ。
華:ですかぁ~…お手数をお掛けしました。〇〇のショップまで持って行きます。

こ:ですね。ショップでちゃんとみてもらってください。ちなみに自分ですが、今はブルベの途中なんです。ブルベって分かります?
華:えぇ。わかりますよ。

こ:ですか!今日は新潟県内を周回する600キロブルベで今朝から走っててここまで200キロほど走ってきたところなんです。自分、このために広島から新幹線でやって来てます。
華:そーなんですか!何かスゴイところで声を掛けちゃいましたね(ウフ

華:お忙しい時にお引止めしちゃってすみませんでした。
こ:いえいえ。お安いご用で。

そんな感じのやりとりを経て、彼女はクルマをロケットスタートさせて走り去って行った…アデュー…また逢う日まで…これを機に彼女がブルベに興味を抱いて頂けたなら最高なんだけどな…。

こんな経験もレアです。これはこれで面白かった。
さぁ、行き過ぎた道をちょっとだけ戻ってオンルートに乗りましょう。
オンルートは海沿いを離れてちょっとだけ内陸部を走る感じ。

ここでもまた左右に広がる田園。

生きていくんだ それでいいんだ
ビルに飲み込まれ 街にはじかれて
それでも その手を 離さないで…♪

ま、そんなとこです(どんなとこ!?

田園
田園

田園を突っ切る道。脇にそそり立つ鉄塔。

ふとアスファルト上を見ると、迷彩色の何かのバッグのようなモノが落ちていた。大きさは500mlのペットボトルくらいだ。
これは識者ならピーンッとくるよね。

ツールバッグだ!

停まって手に取ってみる。
表面はネチャっと脂ぎってるw
ちょっと開けて見てみる。あーやっぱツールバッグだわ。誰か落としたな。

仕方ないなー。拾って走るか。
とは言えコレを持って走ることもできないし、入れるスペースもない。
仕方ないので大型サドルバッグの上部にあるバンジーコードで縛って行こう。

田んぼの真ん中で右折。引き続き快走。
恐らくはこの辺りだったのではないかと思うけど、スタッフがステルス撮影してくれてた。

夕暮れ時(Photo by Staff)
夕暮れ時(Photo by Staff)

全く気が付かなかったな…
多分にですねぇ~不調のガーミンに気を揉んでた頃だと思うんです。

カバーを開けたまま走ってきたので、そろそろ電源を入れてみようかと。
で、PowerONしたら起動はしたものの、やはりピコピコ音が全く聞こえてこない。表示されてるMAPそのものも現在地を示しているのかどうか怪しい…

しばらく走って見ていると、どうやらMAPは現在地を示してくれているように見える。ちょっとは復調したかな…?
そんなことを考えながら走ってた頃だと思います。

間もなく工業地帯にきました。巨大な煙突群が迎えてくれました。

工業地帯
工業地帯

意識朦朧としながらも何とか動いてくれてるガーミン先生。それでは頼りなさ過ぎるのでキューシートを片手にオンルート走行してます。

空港近くまできました。
新潟の市街地にかなり近づいてきているハズです。

ここでのキューシートの指示を理解するのにちょっと悩んだ。どこに行けばいいんだ。滑走路の下を通り抜ける道はどうやら自動車専用のようだし…どこ?どっち???

あ、ココか!

ち、地下道?
ち、地下道?

この地下道に入れと!
押し歩きでスロープを下れと!!
すげールートを提案して来たなw

スロープを下った先は地下歩道トンネル。

クソ長げぇ!
クソ長げぇ!

やたらと長い💦
関門トンネルとは違い、こちらは自転車乗って走行しても放送で怒られないのがせめてもの救いw

空港を抜け、市街地からも外れて行ったんです。
ここら辺りでDNFブッコいたら、宿泊施設の新潟市アグリパークはスグそこ。
甘美な誘いが脳裏をよぎります。
えぇ、そのために連泊で3泊4日の宿をとりましたから。

でも幸いなことに今は危機的な状況ではない。まだまだ行けますよ。
もちろんオンルート走行!!!

陽が沈む…
陽が沈む…

新潟沖の日本海に陽が沈んで行きます。この辺りの海岸線、ちょっと砂丘っぽい。鳥取かよ!

そして風に飛ばされたのであろうサラッサラの砂が路肩で23Cのタイヤを何とかして誘き寄せようとしているのが感じとられた。

鳥取かよ!
鳥取かよ!

危ないですねぇ~…あんまり左に寄るとハンドル取られてコケちゃいますよ。

そんな折にフッと気が付いた!

ガーミン氏突然死
ガーミン氏突然死

死んどるやんけ!!
おい!ガーミン先生!
どうしたんだ。バッテリー切れか!?

バッテリー切れそうになったら、そろそろバッテリー切れちゃいますってアラーム鳴ってメッセージ出すじゃないか。
なのに突然死とはどーゆーことだい…

停まってモバイルバッテリー繋いでみる。起動させてみた。
起動はする。しかしMAPが動いてるかどうか、やっぱりどーにも怪しい。
ちょっと信じられないな…キューシート走行だ。

20時すぎ
あ、ラウンドアバウトだ!

ラウンドアバウト
ラウンドアバウト

新潟にもあるんだね。
自分が知ってるのは岡山に1つあるのを知ってる。広島にはまだ無いな。
で、ガーミンがうんともすんとも鳴らないのでコースアウトw
海沿いを離れて内陸部に向かうところだった💦
後でルート確認してみたら、里山ビジターセンターに向かうことろだったよwww

早々に気が付いてオンルート復帰。
陽はとっくに暮れてて真っ暗な夜が訪れました。
海を見ると日本海お約束のイカ釣り船の灯りがちらほらと見えます。

イカ釣り船
イカ釣り船

この灯りは島根の方が多いな…時期的なもんかも知れんけど…。
ちょっと肌寒くなってきた。ウィンドシェルを着ようか…どっか明るいところで停まりたたい。あ、ここならいいかな…。

日本海夕日ステーション
日本海夕日ステーション

ここにも大きな観音様的なのがある…
停まってウィンドシェルを着てスマホで現在地確認。うん。間違ってないな。
ここには自販機が無い。もう少し先に行くか…

21時すぎ
ようやく自販機群発見。濃いヤツ飲もう。

補ネクター
補ネクター

ネクター飲んでちょっと行くとファミリーマートがあった。寺泊上田店と言うらしい。PC外コンビニだが寄っとこ寄っとこう。

お腹が空いたので、ブルベ定番のコンビニカレーを喰っとこう。あと豆大福だ。
バイトのおネイサンが、今日は何事ですか?と聞いてきた。
えぇ、アレな自転車乗りが県内600キロを走ってるんです。

あぁ…
それで皆さん死んだような顔で入って来られて、甘いものを買って行かれるんですね…

あ、自分も甘いもの買ったかな?
他にも死んだ顔数名来ましたか。雨じゃないだけまだマシですよ。

店舗建物の横にしゃがみ込んでしばし休憩。
海沿い道、長いよ。果てしない気すらしてくる。
こちらが停まっている間、前の道を走り抜けていくランドヌール1名…寄らないんだ。すげーな。ここまでコンビニ無かっただろうに…。

後で見たら、ココには15分ほどしか居なかったようだ。
さ、行きましょうかね…

真っ暗い海沿い道を淡々と走っていたと記憶してる。
それでも2時間ほど走り、日付が変わろうであろう時刻。
市街地を通り抜ける。

ここまでで半分の300キロほどだ。コースアウトを何度かしているので5、6キロは皆さんよりも沢山に新潟ライドを楽しませてもらってる。すまんのw

何だろう…
何だろう…

上の画像が何を撮ったのかと言えば、市街地の様子を撮りたかっただけ。
ここは柏崎市だ。

柏崎。そう柏崎。
事前に仮眠ポイントとして設定しておいた町だ。
PC1でランドヌーズと会話した時、彼女は柏崎にビジホ予約していると言ってたな。もし自分が同じようにここで宿を予約しておいたとしたら24時チェックインになっていたであろう。ムリー!

今回は宿泊予約はしていない。行き当たりばったりの600だ。
ただこの柏崎で24時間営業のコインランドリーに目星を付けていたので、何か洗いがてら休憩するかと思っていた。

いたが…いたのに… つづく

新潟遠征ブルベ スタート~PC1編

自分史上最大の遠征、新潟600BRMの記事。いよいよ当日スタートです。

新潟市アグリパークのお部屋で前夜にセットしたスマホのアラームは午前4時。しかしアラーム鳴動の20分前に目覚めるあたりどんだけ遠足当日の小学生なのかと。決して老化のはじまりではないぞw

起床して荷物をまとめつつコンビニ調達済の朝食をとる。
ブルベで使わない荷物は宿泊先に置いたままにしておこう。雨の夜の冷え込みを想定して一応レッグウォーマーも持って来てみたが不要だろう。

宿泊棟の他の方々に迷惑にならないよう、そっと外へ出る。

新潟の朝は早い
新潟の朝は早い

雨は降ってない。もうそれだけでテンション↑↑↑だ。
気温もちょうどいい感じ。
部屋の鍵を管理人さんに手渡して、さぁ!スタート地点である里山ビジターセンターへと向かいますか。

薄曇りの空の下まっすぐに延びる道
薄曇りの空の下まっすぐに延びる道

路面が濡れているあたり、夜の間は降ったんだろう。
Googleセンセに道案内されてビジターセンターを目指す。

途中、葡萄畑があった。

葡萄
葡萄

おぉ~!
葡萄畑って瀬戸内沿岸ではなかなかお目にかかれないので嬉しい。キレイだね。

そして本日最初の珍しいモノin新潟!

うでこき?
うでこき?

うでこきと言う地名でしょうか。
Webで検索してみると『腕力や技量がすぐれていること。また、その人。うできき。うでっこき。「腕扱きの飾り職」』なるほど。昔、腕のいい職人さんがこの地に住んでいたんでしょう。

ちょっと行くとひなびた商店街があった。

東芝ストア
東芝ストア

ザ・昭和。高度成長期。
東芝ストアーだって。何か懐かしい感じ。
ナショナル坊やを思い出すよ。

そして先ほど来、道の真ん中に気になるものがある。

消雪パイプ
消雪パイプ

さすが雪国。
路面の雪を消すための水が出るヤツですね。広島でも県北にはごく一部にありますが、こんなにもあちこち、小さな路地から大通りまでコレがあるんだな。きっと積雪スゴいんだろうな。

Googleセンセに案内されつつ、ちょっとした峠を登らされる。
峠を過ぎたところで予習した景色が見えてきた。
あ、近いな。

スタート地点の直近に到着したと思われる。
ここに来ると、ある匂いがした。

その匂いとは石油と言うか、重油の匂いと言うかの油臭いにおいだ。
そか、小学校時代の社会科で習った記憶がある。
新潟では産油していると。それがココだ。

油田跡
油田跡

言うなれば、何でもない道沿いにいきなりコレがある。
そしてこれはオブジェではなくホンモノ。かつて、この機械がコチョコチョ動いて産油していたんだ!スゲー!!

説明文
説明文

1996年まで実際に稼働してたんだ!
ブルベ前にちょっと感動を得ることができた。新潟スゲーよ!

さて、この採掘現場からスグ近くにスタート地点がある。
公園っぽいところに入って行った先に、Twitterで良く見ているアノ建物があった!

古代館
古代館

そう、里山ビジターセンター古代館。
外観が恐竜の形をしている。が、新潟と恐竜との繋がりがどこにあるのかは知らない。
しかし残念なことにこの古代館、現在は廃墟のようであった。

かつて古代館訪問者用であったであろう駐車場、今日はランドヌール・ランドヌーズ達が集っている。

集う参加者
集う参加者

聞けば東京から3時間でここまで来れるとな。意外と近いんだな…。

古代館下の謎スペースでは到着した順に受付が行われていました。
バイクをテキトーな所に立て掛けて、自分も受付を行いましょう。

古代館の下にて受付
古代館の下にて受付

建物下の謎スペースには、AJ広島動画で新潟開催ブルベに来て下さいと宣伝していた彼がスタッフやっていた。
ども、ご無沙汰しております。遂に来ましたよ、新潟。
あ、これ手土産で持ってきました広島のお土産です。
広島の土産と言えばド定番のあれ、もみじ饅頭!

用意してきた権利放棄書ももちろん提出しブルベカードを受け取る。
しまった…ブルベカードを撮影し忘れている。
実は今回、何をトチ狂ってるのか大事なシーンでの撮影を忘れてるのが多い。そのことは帰宅してから判明した次第…残念…

そのブルベカード、各PC欄の通過時刻が赤ペンで全て書き直しされている。
直前で行ったルート変更に伴う時間変更を反映させてるのは分かるけれど、それを全部手書きで書き換えちゃったんですね!ご苦労さまです💦

その後、順次到着される参加者さん達ともお喋り。この時間が楽しいよね。
どこそこのブルベがキツいだの、あの時のBRMは地獄だっただの…話題は尽きません。もちろん、自分が広島から遠征してきている旨も告げ、是非ともAJ広島のブルベに来てください。しまなみ海道、一度は走っとかないとと宣伝に余念がない。

6時半
ブリーフィングが始まりました。

ブリーフィング中
ブリーフィング中

いつも広島でエラそうに喋ってる自分ですが、1月に近畿GTOさんのブリーフィングを聞いて、今日が2度目の他団体開催のブリーフィングを拝聴します。

ま、どこも似たようなことを喋ってますね(^^♪

そりゃそうだ。やってることは一緒なんだから。
地震影響による急きょのルート変更点などを丁寧に説明を受ける。

そんな話を聞きながら、ふと目を落とすと…

あ、これは…
あ、これは…

新生姜?
何か聞いたことあるぞ…岩下の新生姜ジャージ。確かキャラが描かれているんじゃなかったっけ?

あ、コレか…

「岩下の新生姜」サイクルジャージ【岩下の新生姜ちゃんVer.】(イラストレーション:一葵さやか)
「岩下の新生姜」サイクルジャージ【岩下の新生姜ちゃんVer.】(イラストレーション:一葵さやか)

わぁ~…ちょっと…いやかなり痛い(←褒め言葉w
これ自分は着れんわ💦

着てたご本人とも会話させて頂いたんだが意味があるらしく、常に(ry

ま、そんなこんなTwitterつながりだけだった方々とも面識を持つことができる楽しくも貴重なひと時でした。あ、ブリーフィングでしたね。そ、ブリーフィングっと…💦

改めまして今回のルートを確認しておきます。

新潟周回600
新潟周回600

上の図、左が今回のルートです。
スタート地点から内陸部を秋田方面に上がって、海沿いに下り、再び内陸部を経てゴールする反時計回りルート。
右は大きさ比較のために、昨年のAroundHiroshima600と並べてみました。新潟は縦に長いですな。

そして直前の地震による一部ルート変更がどの部分だったかを切り出して比較してみたのがこちら。

ルート変更前後
ルート変更前後

新潟県の上の方、村上市の海岸線で一部通行困難な場所が発生しているとのことなので、沿岸部を通らず内陸部を往復させていると言うことですね。
眼鏡岩を見てみたかったがこればかりは仕方ない。

さて、7時になりました(多分)。
並んで車検を受け、終わり順次の出走となります。
自分も車検を受け、さぁ行きましょうか!って時点になってのパラパラ降雨開始と言うね💦

スタート直後
スタート直後

さぁ!新潟の地での600キロブルベがいよいよ始まりました。
ふたたびこの場所に帰ってくるのは明日の夜遅く。雨はどうだろう。風向きはどうだろう。暑いかな寒いかな。パンクはあるかな。登坂はあまりキツくなかったら嬉しいな。事前にGoogleで調べたポイントに行けるだろうか。
素晴らしい景色に沢山出会えたら嬉しいな。他の出走者さんとの楽しい会話も心待ち。何度ブルベを経験しても、このスタート直後のドキドキ感はたまらんね。

特に今回は遠征なんでいつもよりたくさん準備に時間とおカネが掛かったからね。その分、嬉しみもひとしおです。

強いのか?
強いのか?

スタート直後の広い平野部で風速計がありました。中国地方ではなかなかお目にかかれない内陸部での風速計です。ココも地吹雪あるのでしょう…

前にも後にも参加者さんが走っておられる…
はずだったがちょっとドリンク休憩している間に単独走になってしまった。
ま、いつものことです。時間は長いんだから、焦らずぼちぼち行きましょう。

走っていると、何やらどっかで見たような地名のところに来ました。

阿賀!?
阿賀!?

阿賀です、アガーモンさん!
まさか新潟で阿賀に来るとは思ってもみませんでした。

えぇ、私の家の近所にも阿賀って地名があるんですよ。
何だか急に(ムダに)テンションが上がってきました!
その様子がこちら…w

まだ笑顔がある
まだ笑顔がある

えぇ、新潟でもWinebar500の布教活動ですw
Winebar500は広島駅前にある、地元の自転車乗りたちが集うワインバー。
来広の際には是非とも足をお運びください。

こなきさんのブログを見て来ました!

と合言葉を告げれば何かいいことがあるかも知れません。知らんけどな。

さて新潟の走行ですが、
景色は目の前に水田が広がり、遠くに山々を望む。とってもいい景色です。
しかし見方によっては、中四国や九州で見てきたような景色でもあるようにすら見えます。あ、この景色はあの時走ったあそこの町の通りに似ているな…
そう感じる街並みがあったり、風景があったります。
同じ日本ですからね、そんなに大きくは違ってはなくて当たりまえなんですよね。

電車が停まってましたw

かつて客車?
かつて客車?

公園?かつてココに駅があったのかな?

明日は営業してる?
明日は営業してる?

今日はお休みのようです。土曜日だから。
明日は営業されてることでしょう。

28キロ地点のクイズポイントも画像無くて…💦

天気はくもりで何とか持ちこたえてくれてます。

エェ感じの曇り空
エェ感じの曇り空

暑くもなく寒くもなく、ちょうどいい感じの気温。
風もなく順調に走行…

11時前…
予習してたお店に到着!

ハム屋さん閉まってたorz
ハム屋さん閉まってたorz

女川ハム工房。
店頭で揚げたてコロッケでも食せるかと訪れてみたものの…

お店は閉まってた( TT)

残念!
気を取り直して走りだす。

村上市に到達
村上市に到達

村上市に入ります。
今回の地震で最も震源地に近いのが村上市で、一部家屋が被害を受けているとアグリパークの方も言ってた。

この辺りで少し雨に降られる→短時間だけ降って止む→お昼に近づいて気温が上がってくる→湿度MAX!! 蒸し暑いじゃないか(# ゚Д゚)

11時半
ちょうど100キロ地点。PC外のコンビニがあったので立ち寄る。
ハム屋さんが閉まってたので、ここまで缶コーヒー1本と持って来てたあたり前田のWAY TO GO ハイプロテインクッキーを2枚食しただけだ。

セブンイレブン村上インター店
セブンイレブン村上インター店

他の参加者さんも何人か立ち寄っておられた。少し会話しつつ休憩しとくか。

オサーンお疲れ?
オサーンお疲れ?

不機嫌そうだな→自分。ってか、自撮りの腕を上げような。

PCでもないコンビニなのでさっさと次、行きましょう。
ちょっと行った辺りでこんなのがありました。

防風柵
防風柵

後で調べたところ防風柵と言うらしい、風よけの壁のようなものですかね。
やっぱり風が強い地域なんですね。

正午頃
スタートして5時間、115キロ地点。

直進続けると山形県入り
直進続けると山形県入り

早稲田と言う名の交差点。坂田・鶴岡の文字が見えてきた。山形県が近付いてきたと言うことか。

この辺りの民家…

雪国仕様(ゴージャス版)
雪国仕様(ゴージャス版)

立派なお宅ですね。二重の玄関もスゴイです!

とりあえず雨は上がって、雲間に青空が覗いてきました。ええ感じじゃないですか。

天候、何とか持ってます
天候、何とか持ってます

13時
135キロ地点、通過チェック2のポイントに来ました。
この辺りは既に地震によるコース変更ルートに入ってる。

通過チェック2
通過チェック2

画像左手に写ってるランドヌールの向こう側に見えている白い案内板にクイズの答えが書いてある。
右手の方は本BRM唯一のランドヌーズ参加者さん。聞くところによると、ひどいアオバの完走実績をお持ちとも。小柄な女性でも600や1000を走り抜く方も珍しくなく、その小さなカラダのどこにそんだけのパワーを秘めているのか、いつも不思議に思います。

お二方ともちゃんとブルベカードにクイズの答えを書かれていますが、自分はゴール後に書こうと思うので、デジカメで撮っとくだけでGO!

この後しばらく、ランドヌーズの後方を走ることになったんだが、いやはや信じられん走りを見せて頂いた。
恐らく…失礼ながら…多分…自分よりもお姉さんだと思われるが、いやはや参りました。

13時半、146キロ

ここまで山間部を抜けてきましたが、T字路交差点にぶち当たった先は海でした。

日本海キタ――(゚∀゚)――!!
日本海キタ――(゚∀゚)――!!

日本海です。新潟初の日本海です!

窓の右手に日本海 海は灰色 雨まじり…♪

雨は降ってませんし風もないです。
ランドヌーズと二人旅で山間部を抜け、つかの間の平地走行に移行します。

そこから4キロほど、150キロ地点がPC1
14時前に到着したと思う。

PC1到達(Photo by Stuff)
PC1到達(Photo by Stuff)

PC1が150キロ地点と言うね!
ってか今回PCは2つしか無いというAJ群馬の愛を感じざるを得ないw

PC1には30分ほどいたかな。
到着した参加者さんとの会話を楽しむ数少ない機会。あれやこれやお話しさせて頂きましたし、撮影&コース巡回されている主催ともお話しさせて頂きました。楽しいひと時。これもブルベの楽しみの一つであったりしますね。

ここまでは順調でした。新潟での600キロブルベ。
この後もここまでの調子で行きたいが… つづく

新潟遠征ブルベ 前日編

さて、前記事で完走した旨はダイジェストお伝えしておりましたが、詳細レポ行きましょう。先ずは遠征往路の様子から…

今回何せ広島・呉から新潟までの長距離輪行な訳だ。1月に近畿開催の淡路遠征やったのはこの新潟遠征の予行演習だった訳だが、距離の違いあれどそんなに大差ないと思っている。しかも1月だと防寒ウェアになるのでかさ張るが、6月のブルベだと夜間でもそんなに気温が下がらないであろうから、比較的にはウェア類は少な目で済む目論見だ。

週末のブルベに向けて荷物の準備やら、自転車の装備やらに明け暮れる平日火曜日の夜。そのニュースは飛び込んできた。
下階でテレビを見ていた奥さんが叫んだ

新潟で大きな地震だって!

急いでテレビを見に行くと、津波警報だと言っている。震度6強か…かなりな揺れだなぁ~…今週末のブルベの開催が危ぶまれるんじゃなかろうか…
こちとらもブルベスタッフなので、こう言う時のスタッフの心境が痛いほどに分かる。あー、気が気じゃないんだろうな…
Twitterでもあえて騒ぎ立てず静観を装う。

AJ群馬スタッフからはスグにメールが届いた。状況判断中であり、開催判断は木曜の夜に再度メールにて連絡するとのこと。あー…これは大変だな…。
遠征を決め込んで新幹線や宿泊やらを手配済みの身としては是非とも開催して欲しい。しかしスタッフの身としては参加者の安全配慮を最優先すべきだ。
昨年の呉・舞鶴1000kブルベ開催が台風到来で中止になったことを思い出す。

あぁ~どうなるんだろうか。でも準備だけは進めとかなきゃ。

そして、20日木曜日のお昼にメールは届いていた。
一部、通行止めになっているルートがあるのでそこを迂回したルート変更を入れての開催とのこと!

マジか!感謝しかない!!

ありがとうございます。ルート変更、それは大変よ。
色々と手を入れなきゃならない資料沢山あるからね。

開催通知のメールには、改訂版のキューシートとルート変更反映させたルートラボのURLが付いていた。どうやら上の方、山形県に近い辺りの村上市の海岸線を迂回させているようだ。この辺りに地震影響が出ているらしい。ふむふむ…。

ガーミンのGPXデータを入れ替え、自己流改定(文字14ポ)版キューシートを出し直した。直前なのでちょっとバタバタしたが大丈夫!
加えて、忘れてならないのが「責任・リスクの負担及び補償の免除&権利放棄書」への記名・捺印だ。AJ広島の場合はスポーツエントリのエントリ手順の中でこの権利放棄に同意するプロセスが含まれているので書面が無い。しかし他地区では書面への記名・捺印がある場合が多い。出かける時は忘れずに。

そしてこれを書くことを忘れちゃならない事項として、今週は家庭内晩御飯がカーボローディングモードに突入している。

前々夜祭
前々夜祭

どうやらカーボローディング食をネットで検索して作ってくれているらしく「テメー新潟まで行ってノコノコDNFブッこいて来るんじゃねーぞ(# ゚Д゚)」との無言の圧力を感じるwまぁその辺りはくるぱん奥さんのブログ記事に詳しいのでそちらを見てみて。

と、こんなことを書くと「こなきさんとこは奥さんの理解があっていいですよね(はーと」って言われるんだがアンタ!ここまで来るにはどんだけの時間と労力と忍耐が費やされたものか…涙なくしては語れないよ、ホンマ。その辺りを詳しく書こうものなら筆舌に尽くし難い以前に、横から検閲入るのでそこは察して。お願いw

さて、そんなこんなで会社には新潟600が開催されるものと想定して金土日月と4連休入れてたし、社有携帯は代理の人に預けたし、職場内には新潟のお土産買ってくるアナウンス済んだしなので、仕事面はOK。

金曜朝。
JRの乗車券は呉線広駅から新潟まで買ったものの、奥さんが仕事を休んでくれて広島駅まで送ってくれるとのこと、クルマで。あ、送ってくれると言っても広島駅まで運転するのは自分です(横からパンチが飛んできた# 察して察して💦

10時前に広島駅北口新幹線ホーム側駐車場に到着。

広島駅・北口にて
広島駅・北口にて

輪行モードのバイク。
リュックはもう何年も使っているドイターのTrans Alpine30。アルプス越えとの名を冠したリュックは自転車乗り専用に作り込まれた設計の通り、シューズを入れるスペース、ヘルメットを装着するベルト、数多くのポケットたち。ムダのない造りで最高の相棒だ。

さて、新潟に無事に到着するまでには既に戦いは始まっている。
この大きな手荷物=輪講袋を新幹線車内に無事に置くことができるかどうかだ。
確保したいは進行方向最後方席うしろの荷物置きスペース。
近年インバウンドか何だか知らないが、大型のキャーリーバッグ利用者が増え、この貴重なスペースは奴らとの壮絶な取り合いとなっている。
その様はまるで幼稚園の運動会で親御さんが我が子を動画撮影するためのベストポジションを確保するための争奪戦さながらの様相を呈している。

こちとらそのために指定席券を発売直後の乗車1ヵ月前に購入してんだぞゴルア#や、グリーン車に乗ればえぇやん♪って富裕層の方はこの先読まないでw

さて、到着した東京行き新幹線の車内を覗き込むと既に座席の多くは埋まっている。乗車率高いな…あの場所はどうだろう…ホームの黄色い線の内側に並んでいる人の中には自分の他には大型の手荷物を持っている人はいない。

到着した新幹線のドアが開き、下車する人が尽き、急いで車内へ!

輪講袋置きミッション(1)コンプリート
輪講袋置きミッション(1)コンプリート

やったあああ!
初戦勝ったぞ!

後から乗って来た方がキャーリーバッグを置こうとしてこの巨大な袋に圧倒されている姿は見逃さなかったぞ(笑)
しかしこの戦いは今回の新潟遠征で4回ある、残り3回はどうなるんだろうか…。

さてと…初戦勝ち越しの祝杯を。

旅モード
旅モード

いるじゃん。
こちとら出張で午後イチから会議で本社に向かってんのに横の席でプシュッと缶ビール開けてるオヤジ。いま自分がその立場だ。スマンの。
な、横のリーマンwww

特にすることもないので飲んでTwitter垂れ流して寝てまたTwitter垂れ流して…
足もとにコンセントがあることも有難い。交流100Vに感謝だ。50Hzなのか60Hzなのかは知らん。

14時過ぎ。
東京に入った。

東京着
東京着

いい。新幹線いい。
乗ってるだけで東京まで来れるw
漕がなくていい。雨が降るだの、風向きがどーだのと御託を並べる必要がない。ビール飲んで寝とけば着く。神だな。文明の利器とはこのことだ。
最高じゃないか!ww

さて、東京駅ホームから改札口までエスカレーターで下る。ここは出張でいつも通るルート勝手知ったるだ。
ここから先が未開のルートだ。
いつも込み合ってる在来線への乗り換え口方向ではなく、その横にある東北・山形・秋田・北海道・上越・北陸新幹線のりかえ口だ(長いよ
東京→新潟の特急券と共に未開の地へと分け入る。

出た先に見えた車輌が…

見たことない色の新幹線
見たことない色の新幹線

なんだこのカラーリングは。どこへ行く何という名の新幹線なのか全く見当がつかない。良く分からないが北へ向かう新幹線は行き先ごとにカラーリングが違うらしい。今はその程度しか分からない。

そんな自分が今から乗る新幹線は上越新幹線とき325号。14時40分発の新潟行。乗車時間は2時間7分。意外と近いな新潟。広島~名古屋に相当か。

そんなことをぼんやり考えてたら黄色い線の内側で失敗してしまった。
自分の前に大きなキャーリーバッグを転がしている男性1名現認。
マズい。これは取られる…💦

とき号がホームに滑り込み、ドアが開くやいなや彼はその巨大なキャーリーバッグを車輌最後方座席後ろのスペースに突っ込んだ。

あぁ…完敗だ…ホームをうろちょろせず、さっさと列に並んでいれば…後悔先に立たず…2戦1敗だ…これから先2時間を自分はどうやって過ごせばいいんだ…
デッキと車室の間の自動扉は、呆然とそこに立ち尽くす自分のせいで開いたり閉まったりを繰り返している。オーマイガッ!頭を抱え込む…

うつむいた視線の左脇に何か見慣れないものが視界に入って来た。
おや?あれは何だろう…
何か荷物を置くスペースのような、棚らしきものが目に入る。
これは大きめな手荷物を置いても良いスペースなのだろうかどうだろうか。
輪行袋を入れてみた

荷物置きスペースゲット!!
荷物置きスペースゲット!!

この荷物置きスペースは本来なに用途だろうか。スキー客がスキー板を置くスペース?それにしては真ん中の棚板が邪魔じゃないか。だが棚板は取り外しも可能なようだ。良くわからんが今の自分に残された道はコレしかない。
奥行が浅いのでハンドル部分がはみ出してる感あるが仕方ないだろう。
あと気になるとしては盗難が気になるな。途中の停車駅でそっとテイクアウトされても気づくのはほぼ無理と思われる。
こんなことなら通路側の席を取っておけば良かったと後悔先に立たず。

まあそんなことに気を揉んでも仕方ないのでソレは意識の外に置いて、初めての上越新幹線の車窓からの景色を楽しもうかの。

とは言え、車窓からの景色は東海道新幹線とそんなに変わったもんじゃない。ビルがあって家があって、川があって田んぼがある。珍しいのは途中の停車駅か。停まったこの駅

上毛高原駅
上毛高原駅

上毛高原駅。じょうもうこうげんとアヌウンウスされているがホームの向こうにはいきなり山しか見えないんだが。何だかとてつもなく周囲には何も無さそうな雰囲気だ。あれかな?スキーシーズンにはスキー客で賑わうんだろうか。

そして次の駅は越後湯沢。

越後湯沢…
越後湯沢…

ああ知っている。名前だけは。
リゾートマンションがどうのこうのと言われてる越後湯沢よね。
こんな地なんだね。普通にウィンタースポーツの地としてだけだったらこんな不名誉な言われ方しなかったんだろうにね…バブル期のクレイジーが悔やまれるですな。

そんなこんなでスマホの位置情報を見てると、新幹線の中で位置情報見てるのはアンタだけだよ、新潟600のコース上にいま自分がいるらしいことが判明

オンルート(笑)
オンルート(笑)

やぁ…下見ですか。精が出ますな的なノリです。 ← 違うよ

程なく車内アナウンスは新潟に到着する旨を教えてくれる。
いい。新幹線いい。
乗ってるだけで新潟まで来れるw
漕がなくていい。雨が降るだの、風向きがどーだのと御託を並べる必要がない。窓からボーッと景色眺めてりゃ着く。神だな。文明の利器とはこのことだ。
最高じゃないか!www

あれでしょ?
関東の自転車乗りは東京~新潟300キロを自走すんのがロングライドのひとつの目標なんでしょ?

さてそんなこんなで新潟つきましたよ。新潟。ウチの近所に仁方(にがた)って地名のところがあるんだがちょっと違う。

東西南北方角すら分からないが改札を出た。

新潟到着!
新潟到着!

遂に来ましたぜ、新潟。
週末は雨予報だが今日は恨めしいほどの青空が広がっている。

後で聞いたらこちらの出口はウラの方らしく、オモテの方はもっと繁華街なんだって。でもまぁこちら側の方がこれから行く目的地には近いのでOK。

輪行解きます
輪行解きます

上の画像はエスカレーター降りたスグのところだが、もっと目立たないところ…この新潟駅の片隅で…輪行を解く。もうすっかり手慣れたもんだ。

これから向かうは本日のお宿。チェックインは20時と予約しているので急ぐ必要はない現在17時半。

初!新潟ライド!!
初!新潟ライド!!

宿泊先方面へと自走開始です。
走りはじめて最初に目に入るのが信号機。

信号タテ
信号タテ

雪国仕様の縦に3つ並んだ信号機ですね。
信号機への積雪を回避するのが目的なら右折矢印燈火は赤の上か青の下に付けて欲しかった。 ← 外野が五月蠅いよ!

駅前から真っ直ぐ伸びる道は街路樹の繋がるゆったりとした道だ。走りやすい。

駅前通り
駅前通り

こと新潟だからと言って、町並みに特段の特徴がある訳でもなく、地方都市として見てしまえば、地名表記が無ければここがどこなのかを判別することはおおよそ困難であろう町並み。

ここが新潟であることは唯一道路標識で分かる。

新潟を感じる
新潟を感じる

あぁ…ここは新潟なんだな。
ちなみに家電のコジマは関西には少ない。

まっすぐ進んでとある交差点で右折だ。道案内はいつものようにGoogleセンセによる。曲がった先の道は郊外へと続くとても走りやすい道だった。

チャリ道
チャリ道

ここでも路肩には自転車用のブルーラインが引かれている。嬉しい。
でも雪積もったら見えんだろうな。あ、雪積もったら自転車乗れんかw

それに気づかせてくれたのは更に路肩にあるこのポール。

積もるんだろうな…
積もるんだろうな…

伸びるヤツね。広島でも県北の積雪地帯にはコレあるですよ。
その先には巨大な球場(?)があった。

ドーム?
ドーム?

えぇですね~。平野が広い地ってのはこうやってゆったりとした街づくりができるですね~。やっぱり瀬戸内は平野が少ないから街がせせこましいよね。

平野広い!
平野広い!

Googleセンセに連れられて川土手に来ました。
バス停がありました。

寒冷地仕様バス停
寒冷地仕様バス停

寒い地方特有の三方を囲まれたバス停です。レトロ感満載ですが💦
この先でも幾つか見かけました。
明日の夜どこかでお世話になるかも知れませんが、その節にはどうぞよろしくお願いいたします。

そしてこれまた当たり前ですが、クルマのナンバーは新潟ナンバーです。
長岡ナンバーもちらほら見かけますね。
後で調べたところ、縦に長い新潟県の上の方が新潟ナンバー、下の方が長岡ナンバーとのことのようでした。

新潟を感じる(その2)
新潟を感じる(その2)

そして出た先の川がこちら、信濃川。

信濃川
信濃川

えぇ、お名前だけは存じ上げておりますよ、信濃川。
確か小学校の社会の地図帳でお会いしたような記憶があります。地理は好きでした歴史は大嫌いでした。

信濃川。大きな川ですね、広島で言えば太田川でしょうか。

暮れ行く…
暮れ行く…

風もなく、おだやかに陽が暮れて行きます。
マジックアワーってヤツですね、綺麗なひと時です。

Googleセンセの素っ気ない音声にナビゲートされるまま、気が付けば国道8号線に乗ってました。

8号線
8号線

本日の目的地までは、この国道8号線に乗って行けば良いようです。
周囲の景色をキョロキョロ見ながらのんびり走っておりました。これも貴重な新潟ライドですからね。ふと赤信号に停まった際に左手を見ました。

若とり
若とり

あ!
期せずしてあった!!若とり!!!
事前にネットで調べてた今夜のディナースポット!

宿泊先にチェックインしてから訪れようと思ってたけれど、いま目の前にあります。そしておなかもタイムリーに空いています。これは寄ってけってことでしょうから寄ってきましょう。

寒冷地仕様玄関
寒冷地仕様玄関

寒い地ならではの玄関が二重仕様。わかりますよ。
正面真ん中の扉から入るとテイクアウト専用だった。
右手の扉から店内へ。

お一人様であることをバイトのおネイサンに告げてカウンター席へ案内される。
そのおネイサンにこのお店に来るために広島から来ましたオススメはどれですか?と血気盛んに問い詰めるとやはりとりのから揚げと。ですよねー。

大で!
大で!

ただ、から揚げだけだとホントにから揚げだけなので、皆さんどうしてるの?と尋ねると定食にしてると、じゃそれください。

待つことしばし、やってきた。

キタ――(゚∀゚)――!!
キタ――(゚∀゚)――!!

この、キタ――(゚∀゚)――!!ってAAすらレトロ感w
デケーなから揚げ!ケンタッキー・フライド・チキン4個分って感じか。
お味はほんのりカレー風味。肉はジューシーで程よい揚げ加減。脂っこくなくてドンドン行けちゃう感じ。小骨のスジまで平らげましてご馳走さまでした。悔やまれるはビールはまだ飲んじゃダメってとこか

お腹いっぱいになった。おいしゅうございました。
お店の方に、このために広島から来ました。って告げると、広島から来られる方は皆さんお仕事で来られる方。わざわざ来られる方は珍しいです。と。
え、えぇまぁそんなとこです…

さてと、宿泊先に向かいますか…
相変わらずと言うか、お店の向かいは水田です。さすが米どころ。

米どころだわぁ~
米どころだわぁ~

国道を逸れて広域農道っぽい道に入りますと、過去見たこともない標識が!

地吹雪!?
地吹雪!?

え゛!地吹雪ですか。
ってか地吹雪ってどんなんですかぁ?
わ、こんなんですか…

こりゃ運転とかそんなレベルの状況じゃない!
外出しとる場合じゃないだろう!!
国内でも地吹雪とかあるんだぁ~💦

そんな地吹雪地帯に目的地はありました。

アグリパーク到着
アグリパーク到着

今日からお世話になる新潟市アグリパーク
本来は農業体験型施設のようだが、一般での宿泊だけでもできるってのでここを予約した。スタート地点まで近いしお部屋の自由度高いし何よりリーズナブル。

ここか、受付がある建物は。

昼の部終了
昼の部終了

今日から3泊で予約しているけれど明日は多分戻ってこない旨、明日の朝の出発も早い旨、最終日も朝早い出発になる旨などをお伝えした。受付の方はとても親切で安心した。

宿泊棟
宿泊棟

3名以上だとバンガロー的な戸建てに通されるようだが、2人以下だとこちらの宿泊棟になるようだ。この棟、廊下が真ん中に通っており、左右にお部屋がある昔のアパートみたいな造り。お隣さんの声も良く聞こえる(笑)

室内へと
室内へと

しかし建物としては非常に新しくて部屋の中はロフト構造。上の画像では分かりにくいけれど、自転車は透明ビニールの上に置いてます。
そして素泊まり5000円と言うだけあって、タオル類、歯ブラシは用意なし。あーしまった。持って来てなかった💦近くのコンビニに調達に行く。まぁ、近くって言ってもまぁまぁ距離あるんだが、そこはチャリあるから。

歯ブラシと一緒にアルコール類もゲットしてきてひとり前夜祭。明日は何時に起きようか。7時スタート、6時から受付。ここからスタート地点までのルートも良く分からないので1時間は見ておこう。ってことは4時起きだな。4時4時。スマホのアラームをセットして寝堕ちるのでした。つづく。