先日、とある記事が目に入った。
日経BP – 大前研一の「産業突然死」時代の人生論
高額になる自転車事故の賠償、走行ルールづくりとインフラ整備を行え
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20130722/358808/
ここで加害者側として引き合いに出されている自転車。
「ペットボトルを片手に下り坂をスピードを落とさず走行し…歩行者と衝突」
「信号無視かつ高速度で交差点に侵入し…歩行者と衝突」
「携帯電話を操作しながら無灯火で走行中…歩行者と衝突」
「赤信号で交差点の横断歩道を走行中…オートバイと衝突」
「歩道から交差点に無理に進入し…自転車と衝突」
どれも、そりゃあ事故って当たり前だろ!って言いたくなるようなケースばかり。
法的なことに詳しくないからアレなんだが、自転車側の過失度合いが明らかに高い場合に高額な賠償額となってるんだろね。
記事の中でちょっと触れられている『「自転車は危ない」というムードを醸成し、自分の“仕事”を増やそうとしている人たち』の思惑的なところもあるのかも知れない。確かに。
しかし、メディアによって「自転車が危険な乗り物」ってイメージが広まるのは、自転車を愛する者としては迷惑な話だ。
もっと迷惑なのは、ここで論じられているのは、恐らくはままちゃりに代表されるような一般車の事故であり、私らが乗っているようなスポーツ自転車(なんてダサい言い方。他に何かないのか)の話ではないところだ。
もちょっと云うと、(一般車・スポーツ車問わず)ちゃらんぽらんに乗っているヤツらのアホな行為で、こちとら真面目に乗ってる者までもが、「アイツら危ない」って云われるのは心外だ。
で、この記事を早速家庭内回覧。
1.どう思った?
息子「事故ったら高額になる」(何が?w
娘 「いかにもありそうなことじゃね」(だから何が!
その程度の事しか言わないので、こなきが補足説明する。
このケースなんて、どう考えても自転車の乗り方が悪いわけで、そんな状態で事故を起こすと賠償が高額になるんよ。例えば、君らのどっちかがこんな事故したとしたら、幾ら自転車の保険に入っているからと言っても、足らないので家を売り払ったりして賠償しなきゃならんのよ。そこんとこ理解して、ままちゃりであろうとキチンと自転車は乗ってよ。
2.自転車と歩行者の事故件数の推移のグラフを見て、どう思った?
息子「事故は減りよる」
娘 「…さぁ」
あのなぁ…
確かに事故は減ってきてるよ。何で減ってきてるか知ってるか?
福岡の飲酒運転事故をきっかけに、飲酒運転撲滅の機運が高まったことや、それに関連して色々な場面で安全運転が叫ばれるようになったからだと思うよ。
でも、このグラフを良く見てみ。
何か気が付かないか。
交通事故は100万件が70万件に減った程度。
一方、このグラフで見る限り、自転車と歩行者の事故件数はたかが3000件ほど。
(恐らくは、この3000件も70万件の内数だと思われるが…)
1年に70万件と3000件。単位が全然違うよね。どっちが本当に危険な乗り物だと思う?
実働車輌数や、累積走行時間がワカラナイから単純には比較できないけれど、自転車が危険な乗り物だとは、必ずしも言えないよね。
自動車って便利だし楽だし沢山の人が乗ってるし、勝手にブレーキ掛けてくれるシステムなんかも装着されつつあり安全っぽいイメージがあるけれど、いつでも誰でもあっと言う間に殺人加害者となれる道具であることを多くのドライバーが意識の外に置きつつあるよね。
危険って言ってる人の中にも、加害者となった時の対人加害度合いと、被害者となった時の自身の怪我の度合いの両方があるってことの両方の意味があるので、どっちの意味で言ってるかもそれぞれの考え方があるよね。
長年自転車乗ってきた立場から云わせてもらうなら、
自転車は危険な乗り物だと分かっているからキチンと乗ってるよ。
あんたらは…どぉなの?
と聞きたい。
分かってるよ。
クルマだってキチンと乗ってる人がほとんどで、テキトーに乗っちゃってるのは一部の人だって。
自転車だってキチンと乗ってる人がほとんどで、テキトーに乗っちゃってるのは一部の人なんだよ。
だから、自転車だけが殊更危ない訳ではなくて、どちらも同じと思うんだ。
所詮はどちらも乗る人次第。
一部のテキトーに乗っちゃってる人。
アナタが危ないんだと云うことに、どうか気が付いてほしい。
思わず自分の運転を振り返りましたよ(汗)
たま~に走りながら写真写したりするんだけど、こういう瞬間って意識が完全にソッチにいってて後ろから来た車に思わずビビったりする事があって反省することがありますよ
油断大敵、子供にもそういう事はするなという手前気を付けないと
ちょっと今夜我が家でも息子らに話してみますわ
yoshi さん
ありがとうございます。
誰しも、いつでもどこでも完璧なんてことは出来ないけれど、意識しているか、意識していないかの違いは大きいと思うんです。
子どもたちにもそのことは分っていて欲しいですよね。
確かに自転車が危険性を含んでいることは、常に心のどこかにもっていないと、いけないことだと思います。対車なら
被害者になりますが対人なら加害者になることをわかってるのか、疑問に思う乗り方を多々みうけます。また、ロードレーサー乗りにしても法律上は問題ないことだけど、ノーヘルの増えたこと。グローブなしが多いこと長年自転車に乗っている者としては、自分の身を守る手段を放棄しているとしか思えません。オートバイ乗りからすると、自転車乗りは肌の露出具合なんてとんでもないといわれます。自転車が危険じゃなくて、乗る人の自転車ぐらいという意識が危険じゃないかなあ。とおもいます。せめて、このブログを読んだ人は、紳士であってほしいです。
仮面の忍者赤影 さん
そうですねぇ~…
ここ最近のブームによるビギナーさんの一過的な現象であり、じきに良くなって行くと信じたいのですが、言われておられるローディが居るのも確かですね。
同じ乗るならカッコよく乗って欲しいすよね。ちゃんと乗ってるローディはやっぱりカッコイイもの。