機械と云う感情の無い無機物に想いを馳せる。
たとえば、仕事上で扱う幾つかの機械がある。
それらの機械を長年使い、更新時期が訪れ、搬出されて行く前には利用者の前から、こなきの手元にちょっとだけの間戻ってくる。
その様子を見れば、その機器が利用者にどんなに使われていたのかが分かる。
障害が多く手を焼いた機器にも思い出がある。
お疲れ。長い間、お疲れだったね。
そんな言葉を掛けつつ、業者に搬出されて行く機械たち。
そして、後継として新しい機器を迎え利用部門に設置する時、
頑張れよ
と、心の中でエールを贈る。
そんな気持ち、自分だけなんかなと、大手ベンダーのCEに聞いてみたところ「あぁ、全ての機器にではないですけど、苦労した機械などではそんな気持ちもありますね」と、日頃は事務的な会話しかしない方も云われてた。
日本人だからなんだろうかね。
新しい物好きでありながらも、慣れ親しんだ物への愛着は捨てられない。
*
間もなく新しいバイクに乗り換える。
Bianchi-Nironeと過ごした日々。どれもこれもいい思い出ばかりだ。
そして、新しいバイクがもうすぐ到着する。
またコイツと沢山の思い出を築いて行く。