7月27日に開催されたAJ広島BRM727大山300kの記事、後半です。
前半の記事で三瓶バーガーまで行ったところまでは書きましたね。
三瓶バーガー。ここは別にPCでも通過チェックでもない。当然立ち寄らずにスルーして行く人も多い。
ここまで138キロ。時刻は13時半だ。
三瓶バーガーで合流したたっかん氏が言う。
こなきちゃん、途中で何か落とさなかった?
あ、何でソレ知ってんの…
そう、ここまで来る途中のどっかで荷物を落としてしまってた。
無くしたのはコレ…

WineBar500の8周年記念サイクルキャップとインナーウェア。
暑いんで早い段階でどちらも脱いで、サドル後方にくくり付けてたんだが、縛り方が甘くて落っこちたんだろう。それに気が付いたのはソフトクリーム食べている最中だった…まぁインナーは惜しくないんだが、キャップはもう手に入らないので無くしたのを悔やんでたんよね。
で、路上に落っこちているそれらに気が付いたたっかんさんが拾ってくれて、AJ広島スタッフに渡してくれてたと。感謝!
ありがたいねぇ~…
新潟で落っこちてた泥まみれのツールケースをゴール地点まで持ってった甲斐があるよ。情けは人のためならずってコトバがあるじゃないですか。意味を誤解しちゃってる人も多いコトバですが、やっぱ巡りめぐって自分に返ってくるですよね。
ありがとうございます。汗まみれのウェアとキャップなんて誰も拾いたくないですよね。
そんなこんなで心のモヤモヤもスッキリしましたんで、次に行きましょう。
三瓶を急激に下って行きます。
下ってる途中でケータイに着信。走ってる最中なのでキャッチすることができず、かかってきた番号に折り返し発信→参加者さんからのDNF連絡だった。
本日のブルベカードに記載されている緊急連絡先、第2優先順に自分のケータイが登録されている。この日、自分へのDNF連絡は3人の方からあった。第1優先順の方にも多数DNF連絡が届いており、やっぱり暑さ厳しいBRMとなってるな💦
三瓶を下山し盆地に入る。

風向きも順当で緩やかに下り基調。気持ちいい。
ホッとするひと時、コース脇にいきなり出現した四本脚。

羊。10頭ほどはいるかな。
一心不乱に草を喰ってる。いいウール着てるから君らも暑いだろ?
そして羊たちの近くの川では…

黒い服の人は川上の方をスマホで撮っているようだ。いいな、自分も川に飛び込みたい…が、自販機で我慢だ。

自販機ねぇ~…この日はトータル30回くらいは立ち寄ってると思う。とにかく水分補給しかない💦
トロピカーナ飲んでたら、けーき&たっかんペアがほくそ笑みながら抜いてった。今日はほぼ同じペースで走ってるな。
佐田と言う辺りを通り抜ける。

山が近くて斜面は急峻だ。あいかわらず道は広くてクルマも少なめで走りやすい。
道がちょっと狭いとこら辺りで前に行く方が見えた。

この方には追い付けず…そのまま立久恵峡(たちくえきょう)に来た。

この辺りは過去ブルベでも通ったことあるが、そそり立つ断崖は一見の価値あり。
ま、立ち寄ることも無く通過するのがブルベなんですがね。
出雲に至る道はほぼフラットなんですが、まぁこんなとこもあったりしてゲンナリ…

15時半頃に出雲市街地に到着しました。ここまで178キロ。

市街地に入ると流石に交通量が増えてきます。
ほどなくPC1のファミリーマート浜山公園入口店に到着。ここで184キロ、現在時刻は16時、ファミマはランドヌール・ランドヌーズで溢れていた。
300キロブルベの184キロにして初のPCよ。どんだけコンビニがここまで無かったのかって話よね。AJ広島撮影隊も先回りしてた。

イートインがあるしあわせ。ありがたい。涼しい。
ほどなく たっかん&けーきペアも到着。

もうここから出たくない。他の方々ともにしばし休憩。
スマホで現在地とこれからの行く先を案じる。

山岳越えはもう無いが小峠がちらほら…のこり118キロか…
あ、上のスクショはAndroidアプリのルートラボビューワの画面です。事前にGPXをDLしておくタイプのMAPアプリなので、圏外でも使えるのでブルベerにオヌヌメです。iPhoneは無いみだいですが…
そんなこんなでまったりしてますと、気がつけばたっかん&けーき&こなきトリオしかファミマに残ってない💦ちょっとゆっくりし過ぎたか。じゃ、ここから3人で行きますか。撮影隊に見送られて再スタート。
直後に通過したのは島根ワイナリー。

ド定番の観光スポットですね。
そしてもうひとつのド定番中の定番観光スポット、出雲大社。

正面から撮れずに横からちょっとだけ…w
この日も観光客多かったですね。
この辺りで、先頭を行くたっかん氏が奇声をあげて急停車。一同ストップ。
どした、どした!?
え、さっきのPC1ファミマでレシートもらってない?マジで??
今日はサイフ・スマホ一式のポーチはお店に置き忘れてないよね?w
所持品総さらえしてみても、やはりレシート無いと。
で、それに気が付いたのが大社前のファミマ前を通過する際に、おや?って気づいたと。
そーゆーきっかけで気付くあたり、のほほんと走ってない証拠やね。自分には出来んわ。
で、現在地からPC1まではものの数分。戻ってくるのは10分もあればできるが、氏が二人で先に行っててスグに追い付くから。と、漢なことを申しますので、こちらも漢としては彼を立てるためにも先に行って、次に会うのはゴール後と言うシュチエーションしかないじゃないですか。
戻って行くたっかん氏の背中を見届け、けーき氏と二人で逃走開始!w日御碕灯台を目指す。
出雲大社からほど近いところにある稲佐の浜。

ここも有名な観光スポット。夕暮れ時に通過だったらさぞかし絶景だったであろう。
浜から日御碕までは岬めぐりのコーナー多い登り道。

けーきさんと二人旅。ひょっとして聞いてみた。
ブルベの時って、いつもたっかんさんと一緒じゃないですか…ひとりで走ることって、無いんじゃないです?
エェないですよ(キッパリ)
じゃあ、今日このシーンで自分と二人ですが過去にこんなシーンって
エェないですよ(キッパリ)
やっぱりか…
職場の先輩と後輩。所謂師弟関係。美しいですの(どこが)。
あっ…ってことは今ごろたっかん氏は嫉妬に駆られてスピードで激追してきているのか…?w
17時すぎ
日御碕灯台到着。

ここでも撮影隊に先回りされてた。ランドヌール・ランドヌーズも多数。
ここでの通過チェック・クイズポイントも看板の文字を見る方式。

この看板かぁ~…

230だな。よしゃ、通過チェックOK!!
ひと段落したら、けーきさんが言う
僕、たっかんさんを待ちますので、こなきさんはお先にどうぞ♪
ぐっ…
そう来たか…
そうかぁ~…妖怪より師匠をとるか(当たり前)
若干後ろ髪を引かれる想いはあるが、先に行かせて頂こう。来た道を戻る。
日御碕灯台を出発して間もなく、灯台に向けて走るたっかん氏とスライド。
けーきさん、灯台で待ってますから!
おう!
良かった、すぐそこまで来てたんだね。ちょっとのこと待てば良かった…
さて、残りは1/3、100キロだ。日が変わらないうちにゴールできるだろうか。
来た道を戻る途中から左折し、出雲の半島方面・日本海沿岸方面へと曲がる。
もう出雲大社までは行かない。
ここまで走ってきたような大きな道ではなく、クルマの離合ができないような細い道を行く。ひと言で言うならここら辺りの様子は 漁村 。
小さな昔ながらの漁村ってイメージだ。浜では高校生3人がはしゃいでいる。
メインストリート沿いに懐かしいポンプがあった。

どうやら現役っぽい。黄色い桶は呼び水と思われ。
道の狭いエリアを通過すると目の前の景色がパッとひらけた。

随分と見晴らしの良いところだ。向こうの岬には風力発電の風車が多数並んでいる。

島根の風車っていつ見ても止まっているイメージだったが、今日はとても良く回っている。風が強いんだろうか。プロペラがこっちに向いているってことは今は追い風って理解でOK?
かたや足もとの海岸線を見ると、日本海沿岸らしい荒々しい波打ち際。

こんな景色がしばらく続いた後に、とある集落に到着。
ここらで行われていたのが…

トラックの荷台をステージに仕上げて、何やらお祭りの準備のようだ。集落の夏まつりってところか?
その先で難読地名登場!

“十六島”と書いて”うっぷるい”って読むんだ!
スタート前に大先生が「ここの海苔が有名なんですよね!」って雑学を披露してたが、ここのことかぁ~…
その後もステージ出現!

ここら界隈は今の時期が夏まつりシーズンなんだろうか。
その後、広域農道に入る。島根半島を東西に貫く広域農道。
そう!知っている人は知っている。
出雲路センチュリーライドでスタート直進後に何度も登って下ってを繰り返す通称:のこぎり坂だ!
もちろん何度もここは経験あり。あの果てしなく繰り返されるアップ・ダウン。今日は反対側から行くのか…これはスタート前から分かってたこととは言えゲンナリ…
ひとつひとつの坂の標高は高くない。多分50メートルとかそんな程度。それが20回以上繰り返される。そしてそれはルートラボでは気付きにくい。
解説しよう!
これが本日の300キロ全体の高低差を表した図。

下の方にあるのが標高を表したグラフ。真ん中のいちばん高いところが三瓶。
縦線がある辺りがのこぎり坂のスタート地点で、コース終盤はそんなにアップダウンあるように見えないよね。
これを島根半島部分だけを取り出して見てみると…

標高100メートルの峠が1つ、50メートル程度のが何度も繰り返されているのが分かる。コレがステルス峠の正体!なかなかにしんどいのよね。登って下って、登って下って、まだある。まだあるんですか!って感じになる。うん。みんな良く登ったね。
のこぎり坂に差し掛かった頃には既に夕方。森の中から聞こえてくるセミの声は気が付けばひぐらしの声に…。
のこぎり坂が終わるとそこは次のPCがある松江。松江はスルー💦
その後は中海沿いに走って江島。江島と言えばCMで有名なベタ踏み坂=江島大橋。サクッと通過して境港へ入る。
境港に入ればスグにPC2、ローソン境港外江店に到着。
ここまで267キロ。時刻は21時頃だ。
ここでも撮影隊の待ち伏せを喰らう。
こちとらエネルギー切れなのでポプ弁カレーを喰う。

カレー喰いながら大先生の話を聞く。何でもこの先、水木しげるロードが時間通行止めらしく部分コース変更が入るとな。ロードを迂回するルートで通ってくださいって、おい!
鬼太郎ロードに行かずにこの300に出た意味が見いだせるだろうか、いや、自分には意味のない300キロでしかない。
通行止めな理由は何でも歩行者天国らしいので、だったら歩いて途中のよこ道から入ればいいじゃないか。ってことで鬼太郎ロード突入。

人影はまばら。
これは天国なのか?鬼太郎ロードだけに地獄じゃないのか??
お目当てのあの像を探す。
あ、そうだった…像の場所は移築されてたんだった。以前の場所は更地になってた。像はどこだ、像はどこだ…2往復してて発見!

いましたいました、ご先祖様あぁぁ~…!
色が紫色っぽいのはライトアップ。時折色が変わる。こんな感じに…

正直、キモイな…
でもまぁ目的達成。来た甲斐があるよ。
色が変化するライトアップは時折、足元にシルエットを映し出す。

この道にこんな時間に訪れるのは初めてだったので、こんな仕掛けになってたんだね。初知り。
さぁて目的は果たせた。
淡々と残るルートを走る。大通りを避け旧街道のような道を選んでいるのがわかる。
23時40分ゴール認定時刻。ふぅ…何とか今日中にゴールできたよ。

ゴール後、スグにたっかん氏も到着。
けーきさんはあと少しのところでディレーラハンガー折れでDNFと…惜しい!悔やまれる…
後日公開されたリザルトを見てみると…
って、スタッフなんで郵送受付した自分でも集計したんですが…
エントリー 52
DNS 10
DNF 10
完走 32
との結果に。出走が42名ってのが出走率高かったですね。一方で暑さに苦しめられてのDNFが多かったのも今回の特徴かと。
翻って自分の今年の戦績を振り返ってみる…
BRM114淡路 200 (オダックス近畿)… 完走
BRM511山口周回 600 (AJ広島) … 完走
BRM622新潟周回 600 (AJ群馬) … 完走
BRM727大山300 (AJ広島) … 完走
今年200,300,600,600を走破したことで2019年のSR資格取得が確定。
200,300,400,600の4つを完走すればSRなんだけど、より長い距離で置き換えることも可能なのでこれでもSRと。600が4本でSRなんてのもアリねwやらんけどね。
後日談…
暑くて沢山汗をかいたので、手や足にあせもが出来て痒かった。
この歳になってあせもになるとは…天花粉を塗らにゃいけんねw
マジでこんなにも暑かったブルベはないね。
さて次は921の萩600。自分はスタッフ参加します。
そして自分担当の1019松江200。こちらもそろそろ本格的な準備に入らんといけんね。そしてそれらと並行しつつ来年のコース決定も大詰め。やれ忙しい。