どもッ!
そんなこんなで広島県外のブルべに関する記事が今後は増えそうです。
そして、この状況になっての初ブルべが、オダックス近畿さん開催のBRM201-伊勢になったので、その参戦記を残します。
こなきさん!BRM201伊勢は絶対面白いからエントリー必須ですゼ!と、在阪ランドヌに焚き付けられエントリーw
2月1日は土曜日。7時の組にエントリーしたので前泊です。
金曜17時まで仕事→ダッシュ帰宅→難波から近鉄ビスタカー輪行。余裕ですゼ!

近鉄ビスタカー…奥さんと2年前にお伊勢さん旅行に来た時に乗ったな。
まさか輪行する日が来るとは思ってもみなかったよ…
車両の2階に輪行袋を上げるのは階段部が狭いのでちと難しいが、最後部座席の後ろの大型荷物スペースに置いてしまえば新幹線と同じである。しかも乗客は少ないので遠慮がない。
遠慮がないのでおっぱじめるw

乗車は2時間弱だろうか。車窓からの景色を眺めるための2階席ではあるが、すっかり夜なのでそこら辺の街並みしか見えない。
ほろ酔い気分でウトウトしつつ伊勢市駅に到着。

夜の伊勢。いい雰囲気である。今日のお宿は近いので輪行袋を肩に歩いて向かう。
ゲストハウス風見荘。
実は、ゲストハウスと言うものに初めて泊まる。ここのお宿手配も本BRM主催によるもので、前泊・後泊もある至れり尽くせりだ。
12人のドミトリーと聞いて、修学旅行のような大広間に布団を敷くイメージを想像してたのはオッサンですね。
とても素敵な2段ベッドで申し分なく、何より中庭(?)に自転車をそのまま持ち込めるのが最高すぎます。

1階のフリースペースで主催者、参加者の皆さんと夜の歓談をしつつ、時間は過ぎて行くのでした。
翌朝。
明日の朝は5時半に起きましょうと皆さんと話したものの、アラームよりも先に目が覚めてしまうのもお年頃。
既にサイクルウェアに着替えてらっしゃる方々に朝の挨拶をしつつ、自分も準備をせねば。
寒いであろうから、つま先カイロを忍ばせたりしていたものの、ここで重大なミスに気が付いた。
反射ベスト忘れている!
(自分が企画したAJ広島10周年記念反射ベスト忘れてどーする!)
やべ!
やっちまったじゃねーか、ここまで来てDNSかよ…
参加申込書を忘れる人がいるかも知れないと、白紙の申込書を持参する気配りはあるものの、自分のことが疎かになっちまっちゃ本末転倒じゃねーか…
1階のフリースペースに降り、反射ベスト忘れたのでDNSですわ…と、自嘲気味に話すと、
もう1枚あるので、お貸しできますよ♪
との暖かいお言葉。
マジですか!是非お願いします!!

え、アピデュラのエェやつじゃないですか。本当にお借りして良いのでしょうか。ありがとうございます(他力本願)。お陰さまでスタート地点に向かうことができました。

おや?AR四国のウィンドブレーカの方がおられますねw
本BRMは7時スタート50名、8時スタート50名とのこと。広場は多くのランドヌ達で賑わっております。
件のAJ広島オリジナル反射ベストを着用されておられる方がいたので、お声がけさせて頂くw
その方もこちを覚えて頂いており、嬉しい気持ちで会話させて頂いた。
その他にも知った顔数名。ご挨拶ご挨拶…
ブリーフィング聴講し、車検を受けていよいよ出発です。
久しぶりの200kmブルべ。全く知らない土地での200キロは吉と出るのか凶と出るのか…

スタート直後の市街地での交差点で長い車列になってしまうのは致し方ありませんね。
しかし早い人は早く、そうでない人はそれなりに離れ、あっという間に自分のブルべらしい雰囲気になってきましたよ。

そうそう、そう来なくっちゃ!
これがいつもの自分らしい走り。ぼっちライド。

知らない土地の初めてみる景色っていいですね。
これぞ遠征のブルべの醍醐味。

広島県北部、三次とか庄原辺りでもこんな風景の場所ってあるよな…って心の中でつぶやく。
ほどなく木造りの郵便局、七保(ななほ)が見えてきた。おしゃれ。

丸ポストも何となくクリスマスチックでかわいい。
もしかしてクリスマスデコのままなのか?…

三重県・伊勢志摩にほど近い山の中をのんびりと流しているが、こんな郊外にも自転車通行帯を示す矢羽根ペイントがある。ヤルな三重!

ちょっとした登坂に差し掛かり、先を行ってたパックさんに追いついた。

その中のお一方のバイクに目を奪われた。

長年いろんなバイクを見てきたがこのバイクは初めて見た。SANTILLOと書いてある。トップチューブの前方が傾斜し、シートステーが往年のオンダフォークを彷彿させるデザインとなっている。ライダーさんにお声がけさせ頂いた。イタリアンデザインだが鎌倉で作られていると言われてた。個性が光る素敵なバイクですね。
その後、杉林を抜け…

その先にあったのが、よくある類のサイクリングターミナル。

かつて広島にも同種が生息していたが、ここは生きているのか…ネットを漁るとやはりここも遺産のようだな…

知らない土地を走っていて、いつも思うことがある。
北海道や沖縄はともかく、日本の景色って大なり小なり、どこも似たようなもんだなと。
そんなことをぼんやり考えながら走っていると、最初のフォトチェックポイントが見えてきた。
51km地点。時刻は9時半。わかりやすい牛乳パックの看板だ。
(心の声:広島・三良坂にある毎日牛乳の建物には敵わないな…あの建物も通過チェックにさせて戴いたな…)
既に何名かのランドヌ達が到着して証跡画像を撮影している。自分も…

本BRMの通過チェックフォトは、受付時に配られた黒糖の補給食と一緒に対象物を撮影するというシステムだ。この補給食、もちろんオダックス近畿さんのオリジナルパッケージでメーカーさんに製造戴いたとのこと…さすが財閥はやることが違う…w
一方こちら…Qシートで事前に対象物は把握しておいたので、ネタの仕込みには余念がありませんゼw

この1枚を撮るためだけに…ネタとして撮るためだけに前夜、伊勢駅前のコンビニで調達し、背中のポケットで運んできてやったんだ。この後、美味しく補給として頂いたのは申すまでもない。
その後、荷坂峠と言う峠道を登ってきた。いかにも江戸時代に荷物を担いで登ったであろう名の峠じゃないか。

お!
峠の天辺近くからは太平洋が見える。これはいい景色だ。もうちょっとスカッと晴れていれば絶景だっただろう。

峠をくだると海が近いエリアに来た。
通過チェックポイントではないが、道の駅があるのでちょっと立ち寄るか。
まぁ、どこにでもあるような道の駅だが、ここで食べることのできる珍しいものがあった。
マンボウの串焼き!!!

え、あの顔だけしかないように見える魚のマンボウ?
マンボウって食べれるの!?
多分、そんな風に思う人も少なくないんじゃないかな。自分もその中のひとりでした。

この白肉のようなのが、マンボウの身。
食べてみると…味としては味付けの塩コショウのみw
でも、食感が人生初の不思議な食感だ。プルプルとコリコリを合わせたような何とも言えない食感だ。強いて言うなら鶏皮に似ているか。
店の兄ちゃんいわく「マンボウはクラゲしか食べないので、こんな食感なんですよ」だって。へぇ~なかなか珍しいものを頂くことができて嬉しい。
広場にマンボウのオブジェが佇んでいたので1枚。

さて、マンボウ食ったし次へ行きますか。
愛媛にしか存在しないと思っていたトンネルがここにもあった!
車道トンネルの幅が狭いので、自転車・歩行者専用に供されているトンネルだ。

多くの自転車・歩行者用トンネルがそうであるように、ここのトンネル壁面も苔が生えていた。やはり湿気が溜まるんだろうな…

そんなトンネルを出た所にあった標識に目を奪われた!
おッ!マジかよ!!!
これは事前リサーチでは気付いていなかった。

そこの三差路を左に行った2km先が…w
2kmってことは片道10分往復20分のロスタイムで「そこ」に行けるなら、絶対行くだろ!www
で、2kmほど…いや、2kmほど先界隈をうろちょろしてみたが、それらしき場所を証明するものは何も発見できなかった。イワユル空振りである。

しかし、気になる標識があったんだ(逆光スマヌ)。
その場所はさらに4kmほど先のようだった…

スマホのMapで確認すると、やはりもっと先のようである。しかもちょっとした峠を越えるようだ。
1時間以上はかかるな…ん~…そこまでは気持ちの余裕はないぞ。
再訪を誓ってこの場を離れ、オンルートに戻った。
時刻は正午前。
日没後は雨との予報だが、今はとても良い天気だ。このまま逃げ切りたいぞ。

相変わらずの「いい道」をするすると走りゆく。全然詳しくないんだが、熊野古道とはこの辺りのことだろうか…
この直線道を走っていると、対向からランドヌが戻ってきている。折り返し地点を折り返してきた先行者だ。早い!強者だ!互いに軽く挨拶を交わす。こーゆのいいよね。

そして尾鷲の街並みを抜け、折り返し地点である熊野古道センターに自分も到着。
96km地点。時刻は正午を少し過ぎた辺りだ。

ここでも通過証明フォトは配られた補給食と指定されたオブジェとの撮影。
撮影していると、クルマに乗った見知らぬおばちゃんが声をかけてきた。
「どこから来てるの?」
伊勢から来ました!
「え、伊勢から!!!」
はい、この後また伊勢に戻ります
「まぁ!頑張って!」
ありがとうございます。
100キロほど離れた所から来たと言えば、そんなリアクション受けることも多いよね。
折り返し地点は多くのランドヌが到着してザワついてたので、早々にここを離脱。
近くに立派なお寺の山門があったので、寄り道撮影。

さて、帰りますかね…時刻は正午まわってるし、補給を入れとかないとな。
グルメポイントには疎いので、ガテン系コンビニ食で。

そそくさと補給を終え、尾鷲の市街地を走っていると、先ほど声を掛けてくれたおばちゃんが歩道から自分たちを撮ってくれている。ありがとうございます!
往路で勢い良く下ってきた道を、再び登らせると言うアメとムチ感よ…w

そして、空模様も次第に雲が広がり不穏な雰囲気が近付きつつある感じだ。
本日何度も目にしている看板と言うかロゴがここにもある。

太平洋自転車道。聞いたことはある。
千葉から和歌山に至る太平洋沿いの自転車道。その距離1400km!
ここの道もその一部のようだ。2週間ほどかけてゆっくりと走破してみたいもんだな…
そして次のトンネルは、みんな大好き三船トンネルw!

もうお気付きであろうが、あの補給食に写っているのは三船さんであり、今日このBRMにも参加されている。三船さん…とびしま海道で開催されているオレンジライドにゲストライダーとして来られていた頃もありましたね。
往路では気付かなかったが、自転車・歩行者用トンネルは歴史ある造りであった。

が、
そのトンネルを出た先のルートが…

え、コースアウトしてないよね!?不安になる。
が、ガーミン先生はここがオンルートだと申されておる。
これがオダ近か!やるなオダ近!!w
復路は往路とは違い、海沿いを走ってる。

リアス式海岸に沿って走る道の多くがそうであるように、ここの道も標高100m程度のアップダウンが何度も続くパターンで、着実にメンタルを削ってくる。

正直、しんどい。
そして、コンビニがあったが…
地元スーパー居抜き物件に入った感しかなかったな。

その後、再び海沿いに出て眺めの良い橋を渡る。

天気良ければ、なおさら良い眺めだったんだろうな…
小さなひっそりとした漁港に来た。

人影が無い。異様に静かだ。自販機でコーヒを買いそそくさと立ち去る。
その後、微かなアップダウンを越えた先に最後のフォトチェックポイントがあった。
時刻は16時半。ここまで163km。残り40キロを切った。2時間ほどでゴールできるかな…

ここのポイント、下り坂の先にある左カーブだったので、危うく見落とすところだった(マジで!)。
先行しているランドヌが停まっていて
「ここがフォトチェックですよ」
って教えてくれたから気付けた。彼が居なかったら絶対に見落としていた。
(本日2度目の他力本願)
フォトチェック撮影を終え、走り出してスグにアスファルト上に落ちているものを発見!

オリジナル補給食の切れっ端だな…間違いなく先行してるランドヌの落し物だ…拾っておきましたw
時刻は17時頃。まだ明るい。
雨は持ち堪えてくれている。逃げ切れるか…

が…
日が暮れ暗くなった頃、霧雨が感じられるようになってきた。
あぁ…もはやこれまでか…
ウィンドブレーカ(AJ広島オリジナル)は持ってきているが、レインウェアは持ってきていない。
いや、レインウェアが必要そうなら、最初っからDNSだった。

霧雨小雨の中をげんなりしながら走る。
ゴールはまだか…ガシャーン!
残り10kmほどの所でチェーンが落ちた。ったくだよ…ミニストップの軒先でチェーンを戻させてもらう。
程なく伊勢の市街地に戻ってきた。やれやれ疲れたなぁ〜…ゴールは前夜宿泊した風見荘。
ドアを開けると主催から「はい!18時47分!」と告げられる。
これが本日のゴール時刻だ。朝7時スタートだったのでリザルトは11時間47分。
久しぶりの200キロブルベ。お疲れ自分。
ゴール受付で供されていたのがコレ。

自分はその存在を知らなかったのだが、赤福の1日餅と言うもので、毎月1日の日にしか手に入らない珍しい品であるとのこと。うん。あんこ好きの自分としてはこの上ないご褒美である。とっても美味でした。
風見荘でシャワーを浴びて着替え、その後に到着するランドヌを迎える。
いつの間にか雨脚は強くなっており、皆ずぶ濡れである…とってもお疲れ…早く着替えてね。
そしてその夜は大勢のランドヌ達と盃を交わす。

いいですね。いいですね。
広島や呉の居酒屋で何度もやって来ましたが、BRM後の宴は何度経験しても良いものです。はい。
後泊も風見荘で過ごし、現実に戻る日がきました。
天気が良ければお伊勢さん参りや、市街をぶらぶらしてみようかとも思ってましたが、雨なので帰りましょうかね。エスワを輪行袋に仕舞います。1階のフリースペース、数名のランドヌ達の前で収納していると、輪行ウンチク話でまた盛り上がりますよね。
さて、オダックス近畿、そして参加者の皆さまお世話になりました。お陰様で大変楽しい二泊三日の伊勢200ブルベでした。
帰りも近鉄ビスタカーでひとっ飛び!

三船さんは自走で帰ると言われてました(道中150キロ)。
さすがです…
お昼過ぎには部屋へと戻ることができました。

久しぶりの200キロメダル入手達成。
そしてとっても久しぶりのオダ近ピンズも購入。
今回、反射ベスト忘れ、通過チェックの見落としと他力本願な完走でしたので、そこは今後の反省として生かしましょう。
オダ近・福井班のBRMに出てみたいし、被害者の会が結成されているらしいAR中部さんにも遠征してみたい!今年はSR獲れるかな…仕事の具合次第だなぁ…
以上、オダックス近畿 BRM201近畿200伊勢 伊勢志摩巡りの参戦記でした。