その1からのつづき。
大山周回中ンとこまで行きましたかね。
大山を反時計周りに進行している具合です。時刻は16時頃だったでしょうか。
ただ、山ですから平坦道ではなく、アップ・ダウンしつつ登ってく訳ですね。
標高を上げて行くと出現してきたもの。

残雪です。既に泥にまみれて純白ではないですが、結構の量あちこちにあります。
当然、この界隈で吹く風は冷たい。
足下には、このようなペインティングが先ほど来ちらちらと見つかっております。

かの有名なツールド大山のコース上にあたるんですね、ここは。
そのコースをトレースしているのかどうかは分からないのですが、大きな道からいきなり林道のような道へと左折指示がでました。

そうそう。↑の画像に写ってる方。
今日は序盤からずっと一緒に走ってる方。特に、一緒に走りましょうと言い合わせた訳ではないのですが、似たような脚をお持ちなのでしょう。(いや、実際は彼脚力の方が数段上だった訳で、それはこの先で判明したりするんですが…。)
市内の方らしいですが、呉ポタのジャージを着ておられる若い方です。
600kは初参加とのこと。頑張りましょう。
林道を抜け、さくらの里の看板が見えてきました。

ココは時間設定の無い通過チェックポイント。

「やすらぎ」とブルベカードに書くことが通過証明になるよね。
その後も9%の登坂とか使って大山を登ってきます。

ぱっと目の前が明るくなり、見晴らしの良い場所に出てきました。
山頂の方のカタチが何だかユニークな形状のお山です。

後で調べてみたところ船上山と言う山だそうで、なるほど船を逆さまににたようにも見えますな。
船上山を左手に見ながら周回を続けておりますと、日本海を見下ろす展望台にきました。
呉ポタジャージの彼が「お腹が空いた」と言うので、ココで食事休憩です。

いい景色だ。
ムシゴヤシの木は午後の胞子を飛ばしてないし、マスクを外しても肺は腐らない。
だが、あんまりマッタリし過ぎると夜の足音が聞こえてくるし、何よりカラダが冷える。 早々に行きましょうゼ。

さっきと同じようなエズラですなw
彼が前を行ってますが決して牽いてもらってる訳ではありません。わざと右に外れて敢えて風を受けてます。だってブルベだもの。
そして陽は海の向こうへ沈み、静かに夕方から夜へとシフトして行くのです。

が、まだ私らは山の中。
通り交うクルマもなく、他のランドヌール・ランドヌーズは前にも後ろにも見えない。
その後、闇の中を走る。
彼が問うてくる。「今までのブルベで夜の山の中とかってあるんです?」って。
えぇありますよ、幾らでも。400kを越えると夜は必修科目になっちゃうよね。
夜の山の雨の中一人で延々と走ったこともあった。この状況でパンクしたら泣くな。って言うシーンも何度も経験した。でも、今でもこうやって似たようなシーンを走ってんだから、とことん懲りないヤツなんだと思う。ブルベやるヤツってのは。
下山する方面で灯りのともる地域を通過。

後日、デジカメのタイムスタンプを見てみると20時20分ってなってる。何らかの宿泊施設が集まったエリアだ。窓の向こうには合宿の学生らしき団体が食事しているのが一瞬見えた。
あぁ…楽しそう。
って…
え。こちらもコレはコレで十分に楽しいんですが。何か?w
大山から降り、米子の街をあっと言う間に通過し通過チェックの米子彦名のローソンでのレシート打刻が21時47分となっている。
パスタとおむすびを買ったが食欲がない。全部食べ切れなかった。
早々に次に行こう。
ここまで前後して走ってた彼には、ちょっと寄り道するので…。と告げて別行動とさせて頂く。ゴメンね。
そう、この先は水木しげるロード。このために今日のレーパンは鬼太郎ジャージを選んで履いてきた。
もう勝手知ったるこの道。彼がどこら辺に居るかは熟知している。
そして…
おった!!

おりましたぜ、こなき爺。
実際、初めて見る人は「え、ちっちゃい!」って感嘆符が付くんだが、こちとら承知の上。

えぇな。みんなに頭をなでてもらってんだな。よしよし。
水木しげるロードを最後まで行くと境港の駅前ロータリーに出て、ここでUターン。
鬼太郎ファミリーが大きく描かれたスクリーンのような壁面があった。
我が主人公をライトアップして撮影w

えぇな。何のために駅前ロータリーを巡回するルートを引いたのか疑問だったが、コレが見れただけ来た甲斐がある。うん。
あ、そう思ってるのは多分ワシだけよねww
程なく、あの名物坂を登る。
そう、ベタ踏み坂。ホントの名前は江島大橋。

実際、この程度の斜度でベタ踏みしなきゃならんものか、クルマって。ここに至るまでにもっとキツい斜度の所幾つも通ってきたぞ。
その後は米子に別れ松江に入る。
島根大学の真ん前にあるコンビニがPC3だ。

時刻は午前零時を回ったところだ。ここまで丁度300k。
店には学生が多くいる。その多くが酒を買っている。男だけではない女もいる。
コイツら酔ってる。ムダにテンション高い。いいな大学生!!
買い物は程々にして目的地へ急ぐ。
その目的地がこちら…

ちょっとコースアウトしたところにある24時間営業のコインランドリー。事前にリサーチしてた(笑)
洗濯したかったのよ、このシーンで。グローブとか…小物を。
100円で12分らしい。300円ほど投入すれば時間的に丁度良かったのだが、100円玉1個と500円玉しかない。
店内には両替機が無い。惜しい。
しかも更に惜しいことにイスも無い。う~ん…これはリサーチミス。
仕方ないので100円だけ機械に入れ、そこら辺で体操すわり。
気が付くとブザーが鳴って洗濯終わってた。はやorz
取り出すと湿ってない。なに、ドライクリーニング?
実はコインランドリーって使ったことないのよね。
まぁグローブはキレイになったから先、行きますか…チッ…
先ほど来、雨がポツリ来ているのでコインランドリー出る際にレインウェアを着込む。
夜が深くなるにつれ雨が本調子になってきた。

この先は画像が無いんだが、宍道湖上側の道を右から左へ。広域農道を行く。
そう、宍道湖上側の道を右から左へ向かう広域農道。あの道だ。
出雲路センチュリーライドでスタート直後に通る、あのノコギリ状の道だ。
登っては下り、登っては下り。懐かしい。
懐かしい。が、深夜だ。雨降ってる。寒い。眠い。
途中、右手にひなびたラブホがあった。
ブルベ途中でラブホでご休憩♪って話も良く聞く。
いいかも♪♪♪って思ったが、恐らく時間はそんなにない。先を急ごう。
雨の中、真っ暗な道を行く。
登り下りしてる道の先に、ひとりのランドヌールの背中が見える。
見えているが追い付けない。
等間隔を保ったまましばらく走る。
先を行く方が減速された。追い付き声を掛ける。
呉ポタジャージの方ではない、別の方だった。
向かう先は日御碕灯台。
過去のBRMでも行ったことはある。が、今回は別ルートだ。 道は分からない。
淡々と走って行く。雨足が強くなっている。霧も出てきた。
ヘルメットに付けてるライトが照らす目の前は、霧が反射して前が見えにくい。
かと言って、ヘルメットライトを消すともっと前が見えにくい。
仕方ない。
雨と霧の中を日御碕灯台に向かう。
灯台に近い辺り、小さな港町を過ぎると12、13%はあろうか激坂がある。
何なんだ、この激坂。トンネルを越えるとループで下ってた。
ループを出ると灯台は近い。
雨と霧。ここに来て風も強くなってきた。体温を奪われる。
気温はそんなには低くないとは思われるが、寒い。
日御碕灯台の駐車場についた。駐車場にはクルマが数台停まってる。恐らくは車中泊してんだろう。
通過証明の写真を撮らなくては。観光案内所の前か。ここだな。

時刻は4時半。掲示板にUP。
寒さが増してきた。この状況で走るの止めると冷えるのは毎度のこと。
濡れたウェアは風が通るにつれ体温を奪ってく。
灯台に来ればどこか休めるところがあるかと思ったが、雨をしのぐ場所はあるが風をしのげる場所がない。
仕方ないのでトイレに入る。寝ては…ない。多分。
だが、寒さは収まった。ありがとう個室。外に出ると夜が明けていた。
時刻は5時半。

先ほどの方と、もう一人のランドヌールがいる。
半レーパンの人も…元気だな。寒くないのか…。
日御碕では寝れる状況ではなかった。先に行くしかないな。
日御碕を出てからは出雲を経て大田へと向かう。

画像では伝わらないが強風。

走りながらでは思い出せない浜だが、くにびきにまつわる浜だったかと。
その後、9号線に出るも激しい向かい風。速度が全く上がらない。平地なのに登坂の気分だ。 これはマズい。激しく時間ロスしてるんだろうがどうしようもない。焦る。
そして8時前。
どこか懐かしい景色。

あ、アレだ。石見グランフォンドスタート地点から出たとこだ。
やぁ、1年ぶり。今年は来週だったね。悪い、今年は出走できないわ。
8時
PC4のローソン 大田町柳井店到着。
ここのクローズは9時8分。貯金は1時間しかないな。これは急がなければ。
いつものスカイホテルの前を通る。石見GFを逆走してる感じだ。
そう。石見GFを逆走。まさしくその通りだ。ここから三瓶バーガーへと向かう。
ってことは、いつもは終わりの雰囲気に浸って脳内に「月のしずく」をヘビロテしながら下ってる坂道を、今日は必死こいて登らなければならい訳だ。焦る。
貯金はあんまり無い。急ぐしかないな。
かつてないペース(個人の感想です)で登る。
呉ポタジャージの彼が話しかけて来るがゴメン余裕ない。

ようやく登坂を終えてバーガーへと右折するポイントに来た。
そして、三瓶バーガー到着。時刻は9時26分。通過証明の写真を撮る。

撮影隊兄弟との会話もそこそこに次へと急ぐ。
呉ポタジャージの彼は先に行ったらしい。やっぱ若いっていいな。
いつもは厳しい思いで登ってるZ坂を今日は劇的な速度で下る。
そして西の原。

雨は降ってないが、三瓶山は雲の中で見えない。
いつもてんでに草を食んでる牛たちは一か所にまとまって座ってた(ちょっとカワイイ)。
西の原を過ぎ、粕淵方面へと急激に下って行く。気持ちイイ。

↑の画像「写ルンです」で撮ったものだって。なんだか色合いが懐かしい。
その後は江の川を下る方向に向けて川沿いを走る。
やっぱ良く通るルートだ。見覚えのある景色ばかり。

ここも良く通る瑞穂の道の駅。
PC5 因原のローソン化したポプラに到着したのは10時57分。
ここのクローズ時間は12時48分。
ここまで焦って飛ばしてきた甲斐あって貯金は2時間に。安堵。
ほっとしたら眠くなってきた。
裏手にある道の駅のベンチでちょっと休憩、15分ほど意識を失ってたか。
その後も断魚渓前を通過しつつ、県境をまたぐ13時。

北広島を経て土師ダム。

ダム湖沿いにある東屋でこれまた15分ほど意識不明に。ここでは横になれたのが何より有難かった。
PC6である甲田のセブンイレブンは15時半、518キロ。
貯金2時間をキープしてるな、いい調子だ。
ここからいつもの国道375を経て広島空港方面へと。
だがしかし、この期に及んで河内から空港まで至る坂道が半端ない。

標識には7%ってあるが、これ絶対ウソだ。
10%はゆうに超えている。12-13%はあるんじゃないか?
終盤になってこの激坂。コタエル…

しかも結構な距離ある。
登った先は空港のレンタカー事務所のところ。
はぁ、ここに出る道か。って、何てマイナーな道。
空港近くになったら奥さんに電話連絡すると約束してた。ゴール後のお迎えをお願いしとかなきゃ。
その後、空港から須波まで…
終盤の気分で、もう終わったような気になるがまだ1.5時間は掛かる。
再び夜になって気温も下がってきて、ウェアを着込んでの夜支度だ。
その後、2号線を経て三原のちょっとした峠を経て瀬戸内側へ出てきた。
20時16分、須波のローソンに到着、ゴール。
認定時刻が23時なので、まずまずの時間に着けたんじゃなかろうか。

やぁ~、600やっぱ長いわ。 今さらだけれども。
後半の荒れ具合がなかなかにスリリングでした。
そして、ブルベカード自己記入。

久しぶりの600。コタエました(;´Д`)
距離や登坂もだが、昼夜の寒暖差もなかなかに体力を削るね。
昼の晴れ間や登坂では大汗。下りや雨、夜は冷える。
その都度停まってウェアを着たり脱いだり。その時間だけでもかなりのロスタイムになっている。トータルすれば恐らく1.5時間以上はロスってるんじゃないかな。
そういう意味で、寒暖差に強い人はブルベに有利だね。
しかし前日開催の503太平洋とダブルエントリーでダブル完走の人もいて、その中に女性も居たりして。
その女性の方が、去年の太平洋1,000kで途中でチェーントラブルのお手伝いをさせて頂いた方だったりして、いやはや皆さんお好きねぇ~♪♪♪
次はBRM610高宮・大山400。
また似たようなルートを走るんかい!って感じ。
同日開催の角島400はエントリーが47名、こちら高宮は13人。
小ぢんまりやね。
坂トレ始めようかと思う。
うん。
参加者、スタッフの皆さまお疲れさまでした。
また次のBRMでお会いしましょう(^^)/
厳しい条件下での認定、素晴らしいです。
おめでとうございます!
坂や雨、いやんなっちゃいますよね。
しかも残雪まであるという。
一口に西日本っていっても、中国と四国は違うんですねえ。
まあ、こういうギャップを楽しめるのが、ブルべのいいところ?それとも悪いところ?
たっかん さん
自分の場合、何年か前の5月連休に油木峠の極寒を体験して以来、ある意味寒さに恐怖心を抱くようになってしまってんです。
それまでは寒さに強いと自負してたのですが、あの震えが止まらない状況。低体温症で救急搬送2名と言う状況を経験して以来、寒くなる前に着るを心掛けているのですが、これがなかなか面倒でねぇ~。
BRM503太平洋はどうでしたか?まだブログ途中なので、続きを楽しみにしておりますですよ。