BRM402そらしまやま400開催

BRM402そらしまやま400開催レポです。

2022年4月2日。
スタート地点は高知の桂浜近隣の海沿い。
ゴール地点は島根県、日御碕灯台の日本海を見下ろす駐車場。
途中には瀬戸内海を縦走する、しまなみ海道。
距離は400キロ。
制限時間は27時間。

挑むのか挑まないのか。
完走できるのか心折れてしまうのか。

昨秋に試走した際、比較的軽装備で走ってしまった自分は晩秋の寒さに凍えた。
今回、4月初頭と言うことで秋よりも一層厳しい寒さになろうであろうことは容易に想像できた。開催直前での中国山地の予想最低気温は0℃。
これは最も厳しい気象条件であることは間違いない。
せめてもの救いは、天気予報が晴れであると言うこと。
エントリー人数は13名。うち、女性1名。

3月31日(金)
いつものように就業し終業。すわ退社し高知へと車を走らせる。
高速道路網が整備されたお陰で4時間もあれば高知のホテルに到着できる。すごい。

4月1日(土)
今回エントリー人数が少ないので、受付は5時半、出走6時とした。
4時にチェックアウトし、スタート地点の桂浜付近の駐車場に向かう。

南国高知は夜が明けるのが早いのか。
遥か水平線の向こう側からうっすらと夜が明けつつある。

それを待っていたかのように三々五々集うランドヌたち。

こんなコースにわざわざエントリーしてくるつわもの達としばし同じ時間を過ごす。関東圏からエントリーしてくれた方は飛行機輪行でここまで来てくれていた(感謝!

DNSが4名で、実際に出走したのは9名。
ブリーフィングは手短に。そして、最後までお伝えしたのは夜間、早朝の気温の低下。くれぐれも無理し過ぎないように。

am6:00
行ってらっしゃい。お気をつけて。

おっと!
AJ広島代表の大先生は今日はお買い物自転車で出走ですか!
後で聞いたところによると、この自転車での400キロは初チャレンジとのこと。
いやいや、300キロでもどうかしてやがるゼ!!!

さぁてと…みんなを見送ってしまえば、こっから自分は自由時間。
24時頃に日御碕につけばOK。

そうだ!(思いついた)
UFOラインっていつか(チャリで)行ってみたかったんだが、今日は時間あるので(クルマで)行ってみようか♪

寒風山トンネルの手前からコースアウト。
細い山道をくねくねと小一時間走りUFOライン(と思われる)場所に到着。
だがしかし…

おい!ここはまだ冬なんかぁい!
冬季封鎖継続中だった。
チェッ…4月になったからもう解除されてるんか思うたが甘かったな…

この場所の景色…

山頂にはまだ残雪あるな。
ちきしょう。また(チャリで)出直してくるゼ!!

さて、気を取り直して本州方面に向かいますか。
しまなみ海道をクルマで渡るには、西瀬戸自動車道に乗るしかない。
四国側SAに寄ってみた。

おぉ、地名モニュメントって言うの?
最近ではあちこちにあるよね。BE KOBE とか BIWAKO とか。
呉も大和ミュージアムのところに置いてみたらどうだろう。
ここのはひらがなでMAPのピンまで付いてるぞ!。ご当地ソフト食いながらショットに収めたいが、そこのファミリー空気読んでさっさと去ってくれないか。

ソフト食って、またも寄り道だ。
お友達のすぎちゃんFamilyが、多々羅キャンプ場で設営してるから寄ってみてよ♪
と、言うので寄ってみた。

ここは初めて来たぞ。
キャンプ場入口にコンビニがあるのは知ってが、その奥がこんなになってるとは知らなかった。
奥さんも自転車乗られてるし、一緒に来られているのは、先般江田島ライドをご一緒された方だ。どうもその節にはお世話になりました。小一時間ワイガヤでお邪魔しました。次は515の大和ミュージアムで会いましょう!

さて、しまなみを渡って尾道へ。
尾道市街地はコロナひと段落で観光客がめちゃ多かった。
このままコロナ沈静化してくれればいいんだが…

一路、山陰方面へ。途中の三次では、すっかりご無沙汰してしまってるサイクルショップつじのさんに寄り、近年の自転車業界の動向について激論を交わす。
どこのショップさんに行っても「物が無い」「物が無い」との声ばかりを聞きますよね。いま注文しても入荷は再来年になるモデルがあるとか、ちょっとしたパーツが入荷時期未定とか…ホンマにおかしな時代になっちまったもんです。

お忙しい時間帯に長々とお邪魔しました。また来ますね。

さて、いよいよ島根入りだ。今回のBRM、ゴール地点のOPEN時刻が18時08分。CLOSE時刻が明日の午前9時。
単純に言えば15時間ほどの待機になるんだが、流石に400キロをAve.30で走ってくるランドヌもいないだろうから、日付が変わる午前零時を目標に島根に向かいます。

途中の桜並木。三刀屋と言う土地らしいが、川沿いにとっても長い距離の桜並木があった。

と言うか、今回は高知からずーっとここまでのいたる所で桜が満開であった。さながらお花見ライドである。
気温さえもう少し暖かかったら申し分ないのだが…。

出雲市街地で晩飯をチャージし、午前零時過ぎに日御碕灯台の駐車場に到着。
さて、ここから長い待機時間が始まるど。

人里離れた岬の駐車場。
週末の夜。

となれば、こんな場所に集うのはエネルギーの持って行き場を探している若者たち。
ドリフトって言うの?後輪を滑らせて爆音で走るヤツ。
やべーのいるな…大切なのは距離感距離感。
彼らと反対側の方の駐車場の片隅に車を停めた。

しばらくすると、彼らの中から一人がこちらに向いて歩いてきた。

やっべ!

おいおい、絡まれちゃうのか自分。クルマ凹られたりちしゃうんか…おまいがッ…
ガラス窓越しに立つ青年…。見た目は全く普通だ。
窓をちょっと開けた。

こなき:はい、どうしました?
青年:もしかしてAJ広島の方ですか?
こ:!!!! え、ええそうですが。
青:稲佐の浜がゴールかと思ったんだけど、こんな所まで来ちゃうんですね。皆さんのゴールは何時頃になる感じです?
こ:や、それはスタート前にも参加者の皆さんにも聞いてみたんですが、良く分からなくて…でも、3時とか4時頃じゃないかなと思ってて…
青:そうですか。思ってたより早い感じですね。だったら、彼ら(若者たち)には早めにここから居なくなってもらうよう僕から話してみますんで。
こ:え…そりゃ有難いんですけど、あなたが何か大変な目に遭ったりとかは大丈夫なんです?
青:えぇ、僕は彼らの仲間ですから大丈夫ですよ。
こ:…。(まじか)
青:じゃ。

彼は暗闇の中歩いて青年たちの方に行ってしまった。
その後、どんな会話があちら側であったのかはわからないが、ほどなくして数台のクルマぜんぶがこの近所から姿を消した。

大変有難かったが、彼は何者だったんだろうか。なぜAJ広島を、なぜ自転車乗りが今夜ここに到着することを知っていたんだろうか。彼も青年たちの仲間でありながらも自転車乗りなんだろうか。謎が謎を呼ぶが、とにかくこちらとしては状況が良い方向に向いてくれたので感謝しかない。

あの夜、こちらを気遣ってくれた方。ありがとうございました。
その節には大変お世話になりました。おかげ様でBRM402は無事に終了することができておりますよ。

静けさを取り戻した岬。漆黒の闇夜。
まだ誰も到着しないだろう。ちょっと寝るかな。なんだか疲れちゃったよパトラッシュ。

Zzz…

携帯の着信音がけたたましく鳴る音で目が覚めた。
☎:こなきさん、どこにおられます?
こなき:え、日御碕灯台の駐車場にいますけど。
☎:あ、そこでしたか。行きます行きます。ガチャ

最初のランドヌが到着したようだ。時刻は…4時か。
見覚えのある顔。浜ちゃんだ。
2018年の熊本Flecheを一緒に完走した仲間の浜ちゃんが本日最初のゴール到着者だった。

どうでしたか。とにかく寒かったですね。
ま、インスタントですがコーヒーでも淹れますよ。

みたいにゴール受付していると、クルマ1台がこちらに横付けしてきた。
おいおい、またかよ💦
と、思ったが、これまた知った顔。
地元出雲のランドヌさんだ。過去何度かAJ広島ブルべに参加頂いている。

キャンパーでもある彼は寒空の下でストーブを焚いてくれた。感謝感謝。

ほどなく次のランドヌ到着。寒くてたまらないとのことなので、クルマの助手席に案内した。ここに到着して以降、エンジンは切ってないので、車内暖房は効いてるから暖かいですよ。

間もなく彼は眠りについた。いいです。全然構わないのでしばし休まれてください。

そして始まる到着ラッシュ。
関東遠征組のお二人も到着された。

こなき:寒い以外の感想はありますか?
ランドヌーズ:ない!

ですよねぇ~www
途中の道の駅は暖房が効いてたので、その中で4時間ほど休憩していたと。正解です♪

エントリー13名、
DNS=4名、
完走=9名。

DNFなしってのが凄いよね。
あの寒さの中、誰もココロ折れずに400キロ完走されたってすごいよ!!

で、ここ日御碕からそれぞれの帰路に就くにも、ジモティーランドヌールが経路アドバイスしてくれる。

一畑電鉄の出雲大社駅からだと自転車をそのまま載せられるサイクルトレインなので、それに乗っけて帰って…云々…
おぉ!ジモティパワー炸裂!!!
ありがとうございました。助かりました。

さて、皆さんを無事見送り今回のBRM402-400キロも無事に終了することができました。高速道使ってとっとと帰宅。

帰宅後のクルマの走行距離1024.4km

たくさんドライブしたな、フリード+。
次は舞鶴までドライブだぜ!

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