石見グランフォンド2010参加レポ – 前編

2010年5月9日
いよいよ、今年もこの日が来ました。石見グランフォンド2010
今年は累積標高3,000mを超えると言う触れ込みの、増々過激になりつつある本大会。
にもかかわらず、エントリー人数は484人。昨年のエントリーが268人らしいので倍近い人数や!
前日に島根入りし、クルマでコース下見したワシは今年で3回目のエントリー。 

今年のコースは3通り。
・ 140kmのショートコース
・ 180kmのセミロングコース
・ 200kmのロングコース

180と200の違いは三瓶山に登るか登らないかの違いで、三瓶直前の粕淵チェックポイントに15時45分までにたどり着いていれば200km挑戦権が得られる。その時刻を過ぎると180kmに迂回させられて三瓶には登れない。所謂「あし切り」、制限時間オーバーである。なので、粕淵に15時45分到着!ばかりを意識するので、皆さん焦るわなぁ。 

誤解されやすいのだが、この大会は時間や順位を競う「レース」では無い。
定められたコースを時間内に走りきることを目的とするグランフォンドというイベントである。 

*** 

毎年お世話になってる、スカイホテル大田の朝食は、この日だけは朝の5時半からとの気配り。ホントに有難いねぇ~。
食事の時に、ひらまつさんに初めてお会いした。想像通りのダンディーな方で年間19,000キロ走ると聞いてる!!ワシとは格が違うわ。 

同じホテルに泊まっている人たちも早々にスタート地点に向かっている。急ごうか。5kmほど離れたスタート地点の久手海水浴場までは自走で向かう。
気温15度。ひんやりとした空気の中だが既に現地は多くの参加者と、その熱気で溢れていた。 

着いて最初にすることが、出走サイン。 

出走サイン
出走サイン

ここに名前を書くことで、本日実際に走りますよ!と宣言する訳だ。 

そして7時から、主催・サイクリストビューさんのブリーフィング(事前の簡単な説明)が始まる。 

ブリーフィング
ブリーフィング

今の時点の意気込みとして、180/200kmアタックの人を優先的にスタートさせてあげてください、140km意思の人は後のほうからスタートして下さい」との配慮もありがたい。 

なーんて聞きつつも、皆さんそれとなく位置移動w
前の方、前の方ににじり寄っている。街中では基本的に追い越し禁止なので前に出ておきたいって思いと、最初のチェックポイントが混むので前に抜け出したいとの思いでしょう。それもこれも、粕淵の制限時間をクリアするために!! 

そして、本日のこなき。 

本日のこなき
本日のこなき

今年も背中に背負ってるよぉ~。今年は吉田君の登場です。島根の親善大使やもんね。吉田君が言ってます。 

オイ!知ってるか!?
200km制覇するには粕渕の分岐点を15時45分までに通過しなくちゃダメなんだゼ 

ジャージはパンターニに願掛けて、坂をグイグイ登れますようにとの思いが込められている(他力本願かいッ!!)。 
天気も良好なので、ウィンドブレーカや雨具などの準備しなくて良いだけ身軽で良かった。

7:15
参加者の熱意あふれる中、定刻のスタートが切られる。 

いよいよスタートです
いよいよスタートです

交通規制とかも無いので、並走しないよう、1名1名順番にスタート。なんかまるで遡上してる鮭のようです。 

が、海水浴場から出る所の信号でいきなり引っかかっての渋滞。イラッ!
その後も、市街地走行が続くので、赤信号の都度停車してイラッ! 

スタート直後の市街地走行
スタート直後の市街地走行

まぁ、焦る必要は無いのだが、スタート直後のテンション揚がってる状態の者としては、ちょっと焦るってのがホンネ。ズバーンッと走りたいよね。 

行っては停まり、行っては停まりを繰り返しつつ市街地を抜けると…いやぁ~皆さんピッチ早いわ!
ワシは、この辺りではまだ体力温存させときたいので、前を走る人に牽いてもらって楽させて頂くw 

と、その時に後方から声を掛けられる「こなきさんですよねー!」
そうですよー。
「梅干親爺 ですー!」
あぁ、ブログにコメント頂いてる方ですね。こんな状態ですが初めまして。早速ですが1枚いいですか?
と、撮らせて頂いた。 

梅干親爺 さん
梅干親爺 さん

赤でコーディネイトされててカッコイイですね。(梅干だから赤!?) 

8:31
梅干親爺 さんとツルんで走っていると、程なく最初のチェックポイント「高山そば道場」に到着。 

高山そば道場
高山そば道場

その名に相応しく、補給食として出雲そばが振舞われている。賞味したいが、時間が気になるのでチェックシートへのスタンプ貰うと、記名だけでスタートした。 

チェック表に記名
チェック表に記名

その後もコースは比較的なだらかで、緩やかに登る道が続く。と、思いきや下りに差し掛かると道幅の狭い林道に入った。
下り勾配が比較的にキツく、なのに道幅は狭く、左にはガードレールが無くて川。 

狭い林道を抜ける
狭い林道を抜ける

植林された木々を縫う道は、落葉や山からの湧き水で濡れており、ロードバイク向けコースとしては、かなりコンディションが悪い。 

どこか、似たような道があったのを記憶してます。
そう、野呂山の裏道。1年前に知人が転落死した道の状況に酷似してます。ココは慎重に行かなくては…

それを承知の上で、事故の無いように走るのが参加者の務めでありテクニック。
スピードを抑えつつもコーナーは慎重に周る。そんな区間が2kmほどあったかな。 

大きな道に出ると目前には、見覚えのあるカラフルな桜江大橋。 

桜江大橋を渡る
桜江大橋を渡る

9:19
これを渡るとスグに第2チェックポイント、桜江B&G海洋センターに到着。ココまでの距離50.46km。 

第2チェックポイント 桜江
第2チェックポイント 桜江

ここでもサインとスタンプだけ。だけれど、ここで初めての意思表示。
140kmを走る人は名前の後に「S」(Short)、180/200kmに向かう人は「L」(Long)を記入。 

上の画像の真ん中に写っておられる方、女性なのですが、常にこなきの先を走って居られ登坂もグイグイ行って居られました。驚愕です。

補給食はバナナ1/2だけ頂いて再スタート。焦ってんのかって?えぇ、焦ってます。当然です。昨年は脚切りにすべり込みセーフでしたからね。 

9:26
桜江を発ってスグに最初の運命の分かれ道が来る。 

140・180/200分岐ポイント
140・180/200分岐ポイント

140kmのショートコースと、180/200kmを目指すロングコースの分かれ道じゃ。こなきと前後して走ってる人たちは、左折して橋を渡りロングを目指す!! 

そして待ち構える「登坂」。糸谷渓谷の崖っぷちを登る、斜度7%がだらだらと続く。
でもここの坂が有難いのは、斜度がほぼ均一なことかな。 

糸谷渓谷の登り
糸谷渓谷の登り

峠を下って日貫へと出るが、平坦道を走ることなく、急激に左折してまた上りへと。そう、迫って来てます。今年最大の山場「石見高原林道」。徐々に、しかし確実に近づいてます。 

10:00
AS1とAS2で食べてないので、まだ坂が緩やかなウチに補給しときますわ。 

補給
補給

のんびり走りながらPowerBar食べてると、石見高原林道が見えてきた。 

遠くに石見高原林道が見える
遠くに石見高原林道が見える

上の画像の右上の方が林道。 

昨年もここを登った水越峠へ至る坂。昨年は終盤で迎えたので相当厳しかったが、今年は序盤なのでまだ余裕あり。 

水越峠へ登る道
水越峠へ登る道

10:21
そして、水越峠のてっぺんまで来たら、コース立哨員の姿発見。
「右に行ってくださぁ~い!」 

そう!ここからが石見高原林道じゃ。最大斜度17%と言われる坂道。
のっけからいきなりの12%。 

石見高原林道・入口スグ
石見高原林道・入口スグ

どよ、参加者たちの「よじ登る」絵ズラは。 

そして、後ろを振り返ってみると… 

振り返るべからず
振り返るべからず

何かスゴい斜度なんですけど。 

しかし、石見の道は何故か斜度表示の標識が多いよね。そして、こんな皮肉なヤツも… 

不謹慎な標識
不謹慎な標識

悪かったねぇ、遅くて。 

この林道で抜かれる抜かれる。「こなきさん、頑張って」と数人に言われ続けて抜かれる。あちゃー遅いワシ(>_<)。ここ最近ロングを走ってない証拠や。情けない。
しかも昨年よりも3kgほど太ったのも災いしてる。マズいです>自分。 

「こなきさんも下り番長ですか?」と言いつつ、ひらまつさんが信じらんない速さで抜き去って行った。撃沈。 

10:39
ようやくの思いで林道のてっぺんまで来ると、ひらまつさんがこちらを撮っている。 

石見高原林道の峠
石見高原林道の峠

横にいるのはバイクサポータの方。このバイクサポートが秀逸やった!!
「次のエイドまで、あと3km」とか「ここが高原林道 ファイト」とか書いたボードを持って、オートバイで追い抜いていくのよ。かっこえぇし、ワシらにいろんな情報を伝えてくれる。今回初めての試みやと思うが、ホンマにえかったわぁ~!! 

11:08
峠を過ぎ、大利の坂道を急激に下り降りると、次のチェックポイント・邑南町役場へと到着。昨年、シゴンナランさんに逢いそびれた場所や。 

っと、ココでaveさん発見。 

aveさん発見!!
aveさん発見!!

昨年は同じペースで走っていただいて大変お世話になったaveさん。もう邑南ASを出発しようとしている。速ぁ~い!! 

既に多くの方がお弁当食べてます。 

邑南チェックポイント
邑南チェックポイント

ワシも昼食のお弁当を。 

今日のランチ(^^♪
今日のランチ(^^♪

想像以上にボリュームのある弁当を急いでかき込む。先を急ぎたいのはヤマヤマだが、食っとかないと、また去年みたいに後半でハンガーノックに陥る。 

近くの自販機で2本目の水を買ってCCDを溶かして再スタート。 

11:40
正午近くなり気温も上昇。原山のトンネルへと向かう7%の坂道では気温25度の表示。 

原山トンネルへ登る坂道では気温25度
原山トンネルへ登る坂道では気温25度

途中にある縄文村での給水は、ワシはパスした。やはり先を急ぎたいからね。 

12:04
原山のトンネルから急激に下り、浜田道の瑞穂インターを過ぎたところで左折指示。

瑞穂インター過ぎて左折
瑞穂インター過ぎて左折

 またまた登りである、だらだら長い。しかも、ここら辺りから風が出てきた。向かい風=アゲンスト。  

登坂と風が出てきた
登坂と風が出てきた

腰に若干の痛みが出てき始める。マズい…

12:42
第6チェックポイント・道の駅 瑞穂到着。

チェックポイント・道の駅 瑞穂
チェックポイント・道の駅 瑞穂

 ここを見ると一昨年の極寒だった石見GFを思い出すねぇ~。あの時は本当に寒かった。今日はま反対で暑い。あ、ひらまつさんがもぅスタートしよる!!

後編につづく…

8件のコメント

  1. 最後から2枚目の写真おいらだー
    あの時後ろのついていたんですね

  2. いよいよスタートしましたね。今回はちょこちょこ登場させていただきましてありがとうございます。
    頂上での反対側からの画像、ウチに載せてますよ(笑)よろしければ持ってってください。
    後半戦、どうなることやらワクワクしますね〜
    ちなみにワタクシの昨年実績は12,000キロちょいです。19,000キロはウチによく来てくれる知人夫妻(それぞれ)の距離でしょう。

  3. ☆ ぶんさん♪

    はぃ、楽させてもらってましたw
    だって風強かったんだもん。

    ☆ ひらまつ さん

    今回は軽く流したペースなんでしょ?ひらまつさん的には。
    ワシはいっぱいいっぱいでした。

    年間12,000。十分過ぎます。ウチのクルマ、年に8,000キロほどしか走らない。

  4. お疲れさまでした!今年も気持ちの良い石見路を楽しめました。
    今年は友人らと参加したこともあり、自由に動けずこなきさんの姿を
    会場及びコース上でお見かけすることが出来ませんでした。
    残念です。野呂あたりでお会いできるのを楽しみにしています。

    私はブログをしないのですがワードでサイクリング仲間向けに
    日記を書いております。
    そこで、よろしければ当ブログの画像を使用させてください。
    よろしくお願いします。

  5. OKI さん

    きっと私らよりも、相当に早いペースで走られていたのでしょうね。
    機会ったら、どこかでお会いしましょう。是非!!

    画像は、どうぞご自由にお使い下さい。
    大きなサイズのものが必要でしたら、元データをメールでお送りすることもできますので、konaki@hiromachi.comにメール下さい。

  6. 使用許可ありがとうございます。サイズは現在ので充分です。
    それにしてもいつも良い部分を撮ってらっしゃいますね。
    石高林の「よじ登る」図柄ですが後ろの参加者が斜行しているところがGOODです。
    本人は大変なんでしょうが・・・。

    昨年の様子を書いた日記で今年は仲間が4人も参加してくれました。
    今年の参加者増はこなきさんをはじめ、多くの方々のブログによる
    影響が多いものと思います。

  7. OKI さん

    私が石見なり出雲に参加している意義の半分以上は、ブログネタ採取としての意味が強いですから(笑

    なので、写真撮影に燃えちまうんですよね。もちょっと真面目に走らんといけんですが、ホンマわ。

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