今年の出雲路センチュリーライドの報告は昨日しましたが、今回起きた息子のDNFの原因となった、エンドハンガー金物(以下、エンドと記す)折れについて考えてみたいと思います。
その前にお世話になった方々にこの場を借りてお礼の言葉を改めて書かせてください。
AS1のゆらりに息子とエンドの折れたクロスバイクが到着した際に、息子やバイクのケアを沢山の人たちがやってくれたと後で聞きました。車載しやすいようチェーンを外してくれてビニール袋に入れてくれたり、息子の気持ちを察してジュース飲む?と声掛けてくれたり、励ましの声を彼に送ってくれた方々。松江までの帰路を家内に教えてくれた方。などなど、本当にありがとうございました。
彼は僅かな距離(サイコン値:8.06km)しか出雲の道を走ることができませんでしたが、彼の得たものはもしかすると160kmを完走したことよりも大きなものだったかも知れません。
AS1でお世話になった方々、本当にありがとうございました。
さて、ここからがエンド折れ回顧の本文です。
息子が「出雲に出たい!」と言った時に、息子と走れると言う嬉しさよりも、どうやって完走させるかを一番に悩みました。ウチにあるスポーツバイクは、ロードのNirone、クロスのAttivo、シングルギアのPista。
Pistaは規定外なので、ロードとクロスの2台しかない。
普段息子が乗っているのは、以前にこなきが通勤にも使っていたPanasonicのMountainCatと言うマウンテンバイク。比較的乗り方の良く似たクロスバイクを彼に乗ってもらうしか無かった。
あまり時間の無い段階からロードバイクに跨(またが)らせる勇気はワシには無かった。
で、練習でクロスに数回乗せた後、かなり早い段階からビンディングペダルを使うようにした。
160kmもの距離をフラットペダル&普通の靴で走ると言うことは、最初からこなきのアタマには無かった。
当然のこととして、ビンディング初心者の登竜門「立ちゴケ」を数回繰り返した息子。
中学で(一応は)陸上部に属している彼だが、靴底が自転車に固定されているのはどうにも苦手なようであったが、蒲刈周回から帰宅までをビンディングで走破できるようになったのを見て安心してた。
しかし、このとき既にトラブルの芽は起きていたんだと思う。
数回(2、3回)の立ちゴケで派手に右側に転倒するシーンは目撃してきた、その都度車体を目視する程度の確認はしてきたつもりだったが、どうやらリアディレーラ(後輪の変速機)を都度激しくアスファルトに叩きつけていたんだと思う。外観上のキズは見当たらないものの、その衝撃は確実にエンドに伝わり、エンドは衝撃を吸収してフレームへのダメージを回避してくれていた(グッジョブ!)。
逝っちゃってるエンド
エンドの役割は、転倒などでリアディレーラに大きな横方向からの衝撃が加わった際に、フレームに直接チカラが伝わりフレームのエンド(後ろ三角の車軸の部分)が変形しないために、わざと曲がりやすく作られている金属製のパーツなんだ。曲がりやすいパーツだからこそ、ネジ1本で取り外せるようにフレームに取り付けられている。
上の画像のように取り外してみて初めて分かった。比較的柔らかなアルミ素材で出来ている。質感としては1円玉に近いと言う表現が伝わりやすいかな。そりゃ折れるわ。
だから、数回立ちゴケの衝撃を吸収して折れてくれたのは本来の機能をちゃんと果たしてくれてた訳で立ちゴケを誘発した、こなきの「何が何でもビンディング」と言う考え方が拙かったと言うことになる。
息子はリタイアした後に、12月のオレンジライドにも出たいし、来年の出雲に再挑戦したいと言ってくれているが、もうビンディングはイヤだと言っている。怖い。もう立ちゴケは経験したくないと。
うん、俺が悪かった。
ビンディングを付けてみたいと自発的に言い出すまで、金具の付いた靴は封印しとくべきだったんだ。
今、オカムラサイクルさんにAttivoのエンドを注文している。
モノが届いて、カセットの一番小さい方のギア替えて、延びたチェーンも交換したら、一緒にとびしまに走りに行こうな。