私淑(ししゅく) … 〔私(ひそ)かに淑(よ)しとする意〕直接教えを受けたわけではないが、著作などを通じて傾倒して師と仰ぐこと。 … 引用 goo辞書
そう、私淑。私にとっての私淑は、この人。
エンゾ早川氏。幾つかの自転車関係の著者であり、自転車店を経営し、自らも箱根峠を1日に2回も走破する男。
知る人ぞ知るって感じじゃないかな、自転車乗らない人は、先ず知らない人の方が多いでしょう。彼の自転車に対する想い、入れ込みよう、考え方、テクニック、体力、メンテナンス…それら全てがこなきの憧れです。
「ロードバイク バイブル」「ロードバイク セッティング バイブル」の2冊を、こなきも所有してます。
もう一冊出ているのですが、未だ手に入れてませんでした。
で、エンゾ氏の経営するお店が茅ヶ崎にあると分かったのは、もう随分と前の話。
茅ヶ崎かぁ~。東京から電車で1時間ほどみたい。いつか出張に絡めて行ってみたいな…って思ってた。
で、チャンス到来。出張用件が休日明けにあるので、1日早く関東圏に入って、茅ヶ崎まで行ってエンゾ氏に会いに行くぞ!!
くるぱんに「会いたい人がいるので、ちょっと早く出るよ」って言うと、大きな誤解を受けた。オンナ?って。
いやいや、そうじゃない。この本の著者、エンゾ早川って人が茅ヶ崎に「エイド・ステーション」って名前のショップ開いてるから、行ってみるの!!
何とか誤解を解いて(解けたのか?)早めに家を出発。
9時前に新広駅でJRに乗り、新横浜に着いたのは、13時47分。地下鉄に乗り換えて横浜まで出て、も一度電車に乗り換えてようやく茅ヶ崎駅に到着したのは14時半頃か。
予めネットの地図で、おおよそのお店の位置はチェックしていたので、茅ヶ崎駅から歩いてお店を目指す。
茅ヶ崎駅前から、海の方に向いて一直線に延びてる道は「雄三通」って名前がついている。流石だな…って感心していると、面白い自転車を発見!!

ママちゃりに何だかUの字形の金具を付けてサーフボードを乗っけて走ってる。服は当然、ウェットスーツ。
流石、茅ヶ崎だ。さすが雄三通りだ、バンザーイ!!
この後もビーチクルーザを何台も見かけた。土地柄って言うんかな。広では考えられない光景じゃ。
その後、地図を元にお店を探すが、どうも見つからない。
おかしい、行き過ぎているな。
携帯のezナビウォークで探しても、かなり近所をグルグル回ってるんだが、お目当ての自転車屋が見当たらない。近所でクルマを洗車してるオジサンがいたので尋ねてみることに。
こなき:すみません。ちょっと道を尋ねたいんですが、いいですか?
おじさん:はいはい、どちらに行かれますか?
こ:このご近所で「エイドステーション」って言う自転車屋さんを探してるのですが。自転車屋さん。
お:エイ…?自転車屋?? …(沈黙)
こ:ご存知ないですか… (あきらめかけようかとしたそのとき…)
お:あぁ!何だか高級なスポーツ自転車が集まってる、店なら…
こ:それです、それ!!そのお店ってどこですか!!
お:あぁ、すぐそこにあるよ。あの、黒い看板のところ。
こ:ありがとうございました!!!
って、その先を見てみると、さっきも何回も通ったところじゃないか。あそこに自転車屋があるんか?などと思いつつ、もう一度その場所に戻ってみる。

ココかっ!!
外観、パッと見では気がつかなかった。だって、どこにも書いてないんじゃもん。
でも、ショーウィンドの中を見ると、確かに自転車のフレームが置いてある。
間違いない。(長井秀和)
緊張が一気に高まる。恐る恐る扉を開けてお店に入ると、そこには…
エンゾ早川氏、ご本人が座ってパソコンに向かってる。
「こんにちわ~ぁ。お邪魔します…」って低姿勢でお店に入り、こちらを見てるエンゾ氏に話し掛ける。
「あの、私、エンゾさんに会いたくて、広島の呉と言う土地からやって来ました…」って話を切り出すと、氏は快く私を迎えてくれて、こちらに来て座ってよと言う。エンジ色の早稲田のTシャツを着たエンゾ氏は、本で見たまんまの彼である。
本を執筆し、その内容もかなりのこだわりがある彼だから、何となく怖そうなイメージを抱いていたが、とってもおだやな話し方で私を迎えてくれた。
最初はおっかなびっくりに話していたものの、彼のじょう舌な話しぶりに、いい気になってしまい、色々と話し込んだ。奥さんも居たし、後から常連さんもお二方来られた。
色々と長話したよ。今日、ここまで来るのにくるぱんに誤解されたこと、呉のこと、都会の自転車乗りとショップのこと、著書のこと、お店のこと…。「私にとってエンゾさんはキムタクよりも憧れです」なんて話も。
奥さんにはアイスはご馳走になるは、昨日ソレイユの大型書店でも手に入れることができなかった『ラクダのコブのある自転車乗りになりたい』って本を、茅ヶ崎駅前の本屋さんで買って来てくれたりも。
話の途中、エンゾ氏はオイラの体型を見て「いいカラダしてますね。きっと、いいフォームで走ってんですよ」って褒めてくれた。
ありがたや、ありがたや。いつも著書を見てはライディングフォームに苦労してる甲斐がありました。
行きつけの自転車屋さんの話や地方でのロード乗り、自転車に乗って18キロ痩せた話などしてると、自分は結構恵まれた自転車環境なんだなと言うことがわかりました。オカムラさんって、やっぱりいい自転車屋さんなんだなと、再認識させられちゃいました。
常連さんのお一人は、著書の中にも写ってる人だった。「ライバルがチギレて行くって書かれた方ですよね…」って。
エンゾ氏は、この後常連さんお二人と一緒にパソコンを買いに行くってことで、去って行った。
奥さんに、店頭にあった新聞の切り抜きのコピーを頂いたり、著書の裏話や茅ヶ崎にお店を構えた理由など、またまた話し込んでしまった。
長くなったので、そろそろ失礼します。
そう言い残して、新宿のホテルに向かいます。
電車の中で思い出しては、一人ほくそ笑んでました。周囲からは、変人に見えたことでしょう。
そうそう最後に、私淑・エンゾ早川氏とのツーショットを撮ってもらいました。

わ~ぃ、オイラの貴重な宝モノです。
で、持参した2冊の本にも、さっき奥さんが買ってきてくれた本にも、サインを書いてもらった。

わ~ぃ、これもオイラの貴重な宝モノ!!
ったく、エェ歳こいたオッサンが、こんなに幼稚でいいんか?
吉野家で牛丼食って、ビール買ってホテルに入り、このブログを書いてます。
あぁ、今日はエェ1日じゃった。エンゾ氏に会えて本当によかった。
9月30日の自転車イベント、これでモチベーションが一層上がりました。
楽しみです。
エンゾ早川さんと奥さん、お店の常連さんお二人、大変お世話になりました。ありがとうございました。
地方の片田舎でも、こんな男がアナタに憧れて今日もペダルを回してます。
またいつか訪れてみたいです。
その時は、私ももっとラクダのコブを大きくして来ます。