近年アレだよね。
何でもカネで処理したりネットでお手軽に情報得たりすることが多くなってきてるけど、なりたい自分って自分しかわかってなくて、その目標に向けて地道に努力し続けてる人って本当に素晴らしい!
そう思える人が自分の周囲に居られる。
目標を早々に見定め、それに向けて努力する姿は決して派手ではないけれど、その過程から得られたものは必ず今後の人生の大きな糧になってくれます。
頑張ってください。
さて、
AJ広島、今年から始まった新たな試み。パーマネントコース。
ルートは事前設定されキューシートも出るが、どのタイミングで出走するかは2ヶ月前に自分が決める。車検も自分でやる。証拠はデジカメ画像。通過証明もデジカメ画像。
それだけ聞けば、お、かなり自由度の高いコース♪ と聞こえるがそれが海沿いとかのコース設定ならあながち間違いではない。しかし、今回のこのコースが設定されているのは、鳥取県・大山(だいせん)。中国地方の最高峰の山だ。
その大山を何度も登ったり下ったりを繰り返す。正確には5回。
ルートマップが「左手」のようにも見えるから名付けられたコース愛称が
「悪魔の左手」
上のルートラボ画像で標高の一番高いとこが標高1,000mくらい。これを5回繰り返すから獲得標高は5,000mほど。
野呂TTの獲得標高が600mちょっとなので、単純に言って8回登るって言えばわかりやすい。
これを15時間以内で完走することが出来れば悪魔を制したことになる。
ふむ
妖怪の身としてかねてより「登りは嫌いじゃない」と公言してきたが、流石にこれは並外れている。まぁ、どーなるかはワカンナイけど、出ない理由は無いので4月にエントリーしてた。
で、毎週末は坂トレをして坂耐性を高めてきた(つもり)。
挑んだのは2017年6月24日。
事前の天気予報は雨寄りだが、当日は回復してるようだ。よしゃ、いっちょアタックしてやるか!
スタート地点は最近良く訪れている蒜山高原。
実際ウチからはかなり遠い。高速つかって3時間以上はかかる。なので、前日の22時に自宅を出て、現地到着後、車中にて仮眠。
(フリード+は2列目以降が本当にフルフラットになるから車中泊には最適!!)
4時のタイマーで目を覚ます。外はまだ薄暗い。
気温は18度ほどか。ほんの少し肌寒い程度だ。これはいい。
パンを食べ終え、5時の出走に向けて準備開始。
今回、申し合わせた訳ではないが、自分の他に二人の挑戦者がおられる。そのお一方がこちら。
この画像では分かりにくいがオダ近ジャージを着ておられる。話を伺うとかなりの経験者のようだ。
ペダルは敢えてのフラット(!?)
うむ
人間、行くとこまで行くと色んな志向性が生まれるってことを実証してくれている(笑)
この方と共に5時スタート。
そしてもうお一方は、ハンバーガーサドルバック氏。
氏は私らより30分早い4時半スタート。準備している脇で豪快にスタートを切られた。
さて、こちらも準備準備。
今日は夜を跨がないし登りだらけなので、極力軽量で。
なのにGoPro付けてる…
ダウンチューブには車検基準のステッカー貼り付け。
いつものコマ図も標準装備。
後ろはこの程度。
小さなサドルバックにツール類、ボトルケージにレインウェア積載。
いいな、この装備。300kまでなら今後はこのスタイルで行こう。
5時
二人そっと出走。
天気はいい感じ。
静かな蒜山高原をサーッと走り抜ける。
ついこの前もココ通った。
って景色をこの後、何度となく見ることになる本日のルート。
本日のこなき。
まぁ、こんなに笑ってられんのもスタート30分だから。
霧の海
日本海側を眺めることができる場所。
雲海っぽい。
程なく、大山山頂を拝むことができる辺り通過。
おぉ~絶景!!
いつも思うが、このイージーなネーミングってどうよ。
6時半
最初のPC、鍵掛峠到着。
通過証明は景色と共に自転車を撮影。撮ったらさっさと次へ行く。
下り坂を下った先にあった駐車場。
この前の夜にベンチャーズ演奏してたのはココだったんだ。
更に下界には鬼がいました。
スタート2時間。
PC2のローソン着。直後にオダ近ジャージ氏も到着。
この後の補給食Getし早々に立ち去る。
ま新しい緑の舗装は自転車道でしょうか?
大山の道は直線系が多いね。
萎え気味なマインド。
PC3はこの看板との撮影。
で、本日は撮影班が同行してくれてます(笑)
走者3人に対しての撮影者1人ですから、ほぼ専属カメラマン。
行く先々で先回りして撮ってくれてます(感謝)。
ここのミルクの里でコイツがおった!
1/1ホルスタイン母子。
乳牛おったらコレやるだろ普通…
何も出て来んかったことをご報告しておきます(笑)
登ってくだってPC4の看板撮影。
ちょっと疲れた感が湧いてきたので清涼飲料水でのどを潤す。
初めて飲みます、コレ。
味は煮詰めたリポDって感じ。効果はありやなしや…。
ここらのルート、Sea to Summitのルートなんだね。上にモンベルあるから。
風車
ちょっとしんどい
暑い。汗だくです。
空腹感は無いんだけど、エネルギー入れなければ。
PC1のコンビニで調達して背中のポケットで保温してたパンを順次食すです。
3つ目の登り。手で言うところの中指の登坂。自分としてはココが一番キツかったね(;´・ω・)
ひたすらに直線なんだ。
上の画像で消失点あたりにサイクリストの姿があるが、追い付いてみたところ、地元のサイクリストだった。ちょっとだけご挨拶。
そして標高が100mあがる都度、この標識がある。
400,500,600とあったのは覚えてる。どこまであったかな…
ここの登坂を登りながら、道路脇の木々の幹に妙なモノが先ほど来取り付けられているのが気になるんだが…
何だろ。
漏斗っぽいものが連続してて、一番下はペットボトルのようなものが接続されている。何かを捕獲する装置のような気がする。
ゴムの木の樹液採取では無さそうだ(笑)
道路脇のあちこちの木々にくくり付けられている。その数は100どころでは無さそう。
ほうぼうのていでPC5の大山寺駐車場到着。ルートラボによると標高815m地点。
駐車場入口にある小屋の前に管理人っぽくいるのは撮影班T田氏。わざわざイスまで持参していると言うね。
更に登った後はまた急激に下山して、下界のPCにて撮影。
ここで走行距離は100キロを超えた。やっと半分か…
また登って一息坂峠の碑前。
下ってPC8中山名和道路開通記念碑前。
登ってPC9の倉吉・江府分岐標識撮影。
下ってPC10の高城郵便局前。
大学っぽい建物があって表札を見ると鳥取県立農業大学校ってあった。牛が友達なんだろうか…
この後、187キロ地点に小さなコンビニがあった。農協併設のポプラ。
ここでの補給が最後の親指部分登坂をクリアできた最大メリットだった。
9.3%って言われても、もぉどーでも良くなってる。
この辺り、昔のBRMで走ったことある道だな。
過去ブログを探してみたら4年前の記事に詳しい。
(ほぼ似たような画像撮ってるのが笑える。進化してないな、自分)
登ったところが、この地点。
さっき、左奥の道から出て来て右奥に下って行きませんでしたっけ。
今は右奥から登ってきて左手前に向かうんですが…
同じ所を登ったり降りたり。シーシュポスの岩でしょうか(笑)
シーシュポスと違うのは、罰ではなく自ら好き好んで昇り降りしてるってとこですね。
PC11の地蔵峠では17時を過ぎ、そろそろ雨の雰囲気が強くなってきた。
気分としては地蔵峠でほぼ終盤と言う認識だったが、実際まだ登りは残っている。
そして遂に雨が降ってきた。
レインウェアを引っ張り出すほどの雨ではない。
むしろ登ってる身には涼しくてちょうどいい。
登りのほぼ終盤、コーナーの先にハンバーガーサドルバック氏発見!
ほぼ似たようなペースなので追いつけないが、氏に着信あったようで停まって通話してる最中に追いついた。
蒜山高原に戻ってきたのは何時間ぶりだろうか(安堵)。
ただいま。ジャージー牛。
そして18時35分。
ハンバーガーサドルバック氏に続いて同時ゴール!!
獲得標高5000mの旅は終わった。
所要時間は13時間35分。
制限時間15時間に対して1時間半ほどの貯金残高。まずまずではないでしょうか。
ゴール後は隣接建物でお風呂に350円で入れたのが天国。
これで相当に生き返った。
この建物、宿泊もできるので遠方の方は前後泊するのがいいかもです。
自分は風呂の後、高速のSAで飯食って車中で仮眠して深夜に帰宅しました。
実は書かなかったんだけどコースアウトを何度かやっちゃって…(;´・ω・)
かなりロスってると思う。その辺りはStravaでKWSK見て頂ければ笑えると思う。
悪魔の左手。
鳥取の名峰大山を丸一日かけてしゃぶり尽すライドイベント。
とかく獲得標高ばかりがクローズアップされるけれど、600ブルベ完走する能力がある人なら決して高いハードルでは無いと思う。
アドバイスとしては、補給ポイントが皆無ってこと。
自販機はあちこちに多数あるので水切れの心配は無いが、コンビニは皆無。
アテにせず補給は持って走る気がいいと思う(自分はそうでした)。
ゆっくり店で食事する時間が算段できる人は猛者!
あと、兎に角暑いで。今回の曇天でも暑くて頭から水を掛けた(今シーズン初)。
8月エントリーの人はマジ死なないでね。あ、8月だったらいっそ夜に走る方がいいかも。クチに遠慮なくコンバンワーって入ってくる羽虫が嫌いでなければの話ですが…
以上、あまりKWSK書くとこれから出走する人に対してネタ晴らししてしまうので、敢えて書かなかったです。
完走時の達成感!
それだけのために1日費やす。
いかがでしょうか。悪魔の左手。
エントリーはいつでもできます。
全ては自己完結。
あなたも是非!!
お疲れ様でした。
走り終えれば、いい思い出です。
走り出すまでが実は大きな挑戦なのかもです。
AJ広島 さん
お世話になりました。
キツかったけど楽しいコースでした。
そして、過ぎてしまえば何もかもいい思い出。確かに!
次のパーマネントコースが楽しみです(^^)/