iMac G5修理、その後報告…

電解コンデンサ(キャパシタとも言う)がバーンってなっちゃった、ぴょんきぃさんのiMac G5。コンデンサを抜き取るところまでは、報告してましたが、その後の進展を書きますね。

オーダーしてたコンデンサ一式は水曜日に届きました。

ネット通信で買ったコンデンサ
ネット通信で買ったコンデンサ

iMacG5リペアキット(完全版)[iMac_repair_3] 』は『ルビコンの低ESRコンデンサMCZ 6.3V 1800μF x20個とMCZ 16V 1000μF x5個のセット』で、4000円也。

やはりキレイですね
やはりキレイですね

 アタマもちゃーんとキイレな状態のまま。
当たり前か…

古いコンデンサを取り外したロジックボード。ハンダ吸い取り線を使ってパターン上に残っているハンダを除去しましたが、大変なことになっていました。
最近のママンは積層構造。6層とか8層になっているらしいが、そのベークライト(?)を貫通している穴の中にハンダが残っています。

内部に残っているハンダのせいで、新しいコンデンサの足を貫通させることが出来ません(泣
マズいです。もうハンダ吸い取り線も通用しませんし、幾ら半田ごてで温めても、積層内部のハンダは除去できません。

うぅ…

2日ほど、あれこれと方策を思案し、土曜日を待ちます。
土曜日に向かったのは、ダイソー。ココで目的のモノを買います。

0.8mmのドリル刃。(こんなヤツの100円版)

手持ちの小型ルータに装着して、内部のハンダをチカラワザで貫通させるしかありません。ハンダくずを掃除機で吸引しつつ、全ての穴を貫通させて新しいコンデンサの足が通るようになりました。

いよいよ新しいコンデンサのハンダ付けですが、ここでも難儀する。
パターンにハンダが乗ってくれません。

手持ちのハンダの種類や、コテのワット数なとでも色々と差があるのでしょうけれど、ワタシの場合は、ハンダが球状になってしまい、パターンとコンデンサの足を留めてはくれません(泣

コレはかなり焦りました。
最後の最後ですもん。

ソコで、仕方なく最終兵器の登場です。

あまり使いたくないフラックス
あまり使いたくないフラックス

 そう、フラックス。
この缶入りフラックスは、実家の父から借りてきました。もう30年以上、こなきが子どもの頃から使っているフラックスです。そんなに沢山使うものでは無いのですが、まだ父が使っていたのには驚きました。

新しいコンデンサを装着し、基盤から2mmほど足が出る長さで、余長をニッパで切断。
まっすぐな足のままでもハンダ付けが困難なことが判明したので、僅かに足を曲げてやるだけでも付き易くなる事を発見。ソコにほんの微量だけフラックスを付け、ハンダ付けします。

コテの温度も高すぎるみたいだと気が付いたので、僅かに濡らした布でコテ先を冷やしつつハンダをくべることで、キレイにハンダ付けできることを発見しました。

って、これら佳境の部分は気分的に焦っていたので、画像撮るのを忘れてました。

ま、色々ありましたが四苦八苦の末に25個の新しいコンデンサに交換を完了。

キレイに付いた、新しいコンデンサたち...
キレイに付いた、新しいコンデンサたち...

自己満足ですが、かなりキレイに付いたと思います。
しかし、買ったコンデンサのキット。25個しか入ってないのですが、実際にはソレよりも多くのコンデンサが基板上には乗ってます。

個人的な勘でしかないのですが、G5と書かれたヒートシンク周囲のコンデンサだけが吹いてるようなので、その辺りのみを交換しました。メモリー下部のヤツとかは交換してません。

さ、筐体に組み戻しましょう。

筐体に組み戻します
筐体に組み戻します

トルクスのネジや、長さの違うネジ。「コレってどこから外したっけ…」ってパズルを組むようにネジを試行錯誤しながら組み戻します。

で、電源投入。

しぃ~ん…

何もなりません。
通電を示す、[1]のLEDは緑色に点灯しているだけで、それ以外は何にも変化がおきません。Fanも回りませんし[2]~[4]のLEDも点灯しません。

これでは、ウチに来た時の状況から、何にも変化なしです。
かなり打ちのめされて、この日は就寝。

翌、日曜日の今日。

今日はフリマの準備でみんなが来るので、そちらの準備もしつつ、Macの様子も気になる(フリマ準備については、また後日書くわ)。

奇跡を祈りつつ、再度電源ボタン押してみるものの、やはり状況は変わらず。
当たり前やがな…

仮面ライダーの放映が終わる時間を待って、ぴょんさんにメールしま。
「電話してえぇ…」。

折り返し掛かってきました。状況を説明す。
ロジボ上のコンデンサ変えたものの、どうにもならなかったと。で、Webで調べてみると電源内部の電解コンデンサも吹く可能性があるってんで、電源もイカれてる可能性があるらしいよ。って伝えました。

ぴょん氏は、電源の中も見てみてよ。
って言うので、やってみるわ。と言いつつ暫く通電状態のまま放置していたiMacの電源ボタンを押す。

じゃあ~ん♪

あ。

火が入った。
何故?。

通電したまま、しばらく放置ちた後に電源ボタンを押すと起動するらしい。
はて???

暫くしてもOSが起動してこないので、ぴょんさんが持って来ているDVDを入れる。
出た、言語選択メニュー。

何か、緑いろ...
何か、緑いろ...

 しかし、画面が緑色基調なのが気がかり。しかし、これが正常な状態なのかどうかもワシには分からない。

ぴょん氏に電話し、状況を伝える。
音声によるリモート指示で色々と操作してみると、どうもHDDも壊れているみたい。

うへぇ~…

午後からぴょん氏来訪。
色々やってみつつ、再度筐体を開いてみると、HDDの電源コネクタを接続するのを忘れていたことを発見!!

あちゃ~あ、差し忘れ
あちゃ~あ、差し忘れ

 ケーブル先端がママンの下に隠れていたので、差し忘れてました。失礼。

しかし、ACケーブルを一度抜いてしまうと、10分程度通電状態のまま放置しないと起動しない状況には変化なし。

背中が寂しげ...オトコですもん
背中が寂しげ...オトコですもん

すっかりショゲちゃってます。オーナー。

HDDケーブルを挿し、通電10分放置後に、再度電源投入すると今度は起動しました。しかし、画面は緑色基調なのには変わりありません。

RGB(赤緑青)の「赤」の信号が出ていないみたい。LCDのケーブルをリコネクトしても変化なし。
ぴょん氏は…
「画面表示が緑っぽいのと、通電10分放置以外はちゃんと動いているよ。」って言うんで、電源回路も確認してみるよ。ってことで、今日は帰宅された。

さぁ、も一度あけて見ましょう。

再度バラします
再度バラします

 電源ユニットを取り外し、バラしてみます。

禁断の、電源ユニット解体
禁断の、電源ユニット解体

あぁ…やっぱり。コンデンサの1個が、ココでも吹いてます。

キャパシタ、ここでも吹いてま
キャパシタ、ここでも吹いてま

これが原因かと思いつつ、パターン面を見てびっくり。

やや焼けちゃってます。
やや焼けちゃってます。

 ハンダ面に載っている、幾つかの微小なパーツの周りが僅かに焼損しています。
これが全ての元凶のようです。
赤っぽいのは、ツェナーダイオードのようですが、黒く小さなのは抵抗か何かでしょうか。

この微小回路には、流石に手が出せません(泣

ってことで、ぴょんさんに電話。
元凶発見と、これ以上は電源ユニットを2万円以上掛けて交換するしかないと。

現状維持にして、HDDのデータ抜きやりますわ。
って回答にて終了。

全てを回想してみて、結局のところはロジックボード上のコンデンサを替えても、電源ユニット内部がコレでは、幾ら頑張ってもアカンっちゅーことが分かりました。

iMac G5。
個人的感想ですが、デザイン優先で廃熱処理にゆとりが無いのかなぁ~と。その結果、CPUに近い部分の電解コンデンサのアタマが吹いちまう。

また、一般的なPCでは電源ユニットにも冷却Fanが入っているものの、コレには入ってないので、やはり厳しいのかな…と。

デザインと機能の両立は難しいやね。

色々と大変でしたが、ワシはこんなのが大変と思わず、敢えて泥沼にハマり込むのが好きなんよね。って性分やから仕方ない。

泥沼に入るから、そこから得る経験ってあるよね。
今の若い人って、泥沼嫌うじゃん。表面ヅラだけのキレイさと言うか、プロセスはどーでも良くて結果さえ良ければイイって。影で見えない努力とかを嫌がるよね。
やっぱり、それじゃあホントの実力って付かないと思うのよ。

泥沼に入れ、若者よ!!

12件のコメント

  1. 惜しいとこまでいったのにねー(悔)

    ま、画面の色はどーであれ「起動」することができれば、次機に移行する際に役に立つのは間違いないので、ヨシです。

    お手数かけました。 
    電源ユニットが5千円以下で出てくるまでのんびり待ちマスデス。

  2. いや〜なんかワクワクしながら全文読みましたわ>^_^<
    やっぱ、この手の作業は、好きじゃないとでけんことよねぇ。
    うまくいかんかったら、残念と言いつつ、ちょっと嬉しそうなのが、行間から読み取れますわ(←不謹慎スマソ)
    IT業界の人間が、ドMってことが証明される記事ではないかと・・・^^;

    ひとまずお疲れさまでしたm(__)m

  3. ぴょんきぃ さん

    いやぁ~、ワシもホンマに惜しいよ。

    ハンダでいぢりながら、ブログのネタ的なオチをアタマの中でイメージしよったんじゃ。

    1) 見事治りました、えっへん!!
    2) あちゃー、壊してもーた。再起不能!!ぢゃけど、ダメ元やから許してちょ。
    3) 良くも悪くもならず、状況変化なし。

    1)がベストやけど、ネタとしては2)がオイシイ…
    なんて不謹慎なこと想像してた。
    が、結局3)やったね。

    不細工にはなるが、一般PCの電源を外付けにして、外部電源化するか。
    とか連想してま。

  4. MAN3♪

    MAN3には、すっかり心情読まれちょるね。
    悔しいなんていいつつも、愉しんでいる自分。

    確かに昨日は、そんな自分でした。

    ドM!?
    ワシがぁ~??

    坂バカやし、泥沼に自ら足突っ込むし、藪こぎとか好きやし…
    ドM意外のナニモンでもないな…(愚

  5. 「電源の外付け化」なんぞ、可能なんでしょか?
    筐体にちょろっと穴あけて、線を出すスペースだけ確保できれば、合う電源ユニットを段取りして….いける? +5.000-でイケる???ww

  6. ☆ ぴょんきぃ さん

    電話でも話したけれど、電源外出化はヘタすると本当に息の根を止めてしまう可能性があるので、ホントに「もぅどうなってもいぃ」と諦めた時点でやりましょうや。

    LCDがグリーンメンになっちまうのは、もちょっと調べてみます。

    ☆ くるぱん

    男の背中、漂う哀愁…
    えぇなぁ~。

  7. 見かねてレスします。「iMacG5リペアキット」とか言ってオクで売ってますけど、あれは儲けりゃいい!後は知らねー!って感がありありで感心しませんね。どれだけ難易度が高いか、リスクが高いか知っていて売っているのだから、せめて素人向けに説明してあげるべきですね。
    先ず、iMacG5は相当の腕と道具がないと修理不可能です。普通のマザーボードのコンデンサ交換が出来る程度の方なら手は出さない事をお奨めします。

    今回の場合、確かに電源も逝ってますが、コンデンサの半田付けに不良があります。故にLCDがグリーン色になっています。赤色になる場合とかもあります。
    結論を言うと、積層基盤のスルーホール内の半田が除去しきれていないか、半田付けした時に半田がスルーホール内までしっかり流れ込んでいないかです。
    もしくはドリルでの荒療治にスルーホールを損傷させたかです。その場合はロジックはもう完治しないと思います。
    電源を購入する前にコンデンサの半田付けをチェックした方が賢明かと思います。それで正常にLCDが点灯する様なら電源を購入されたら如何でしょう。
    頑張って下さい。

    余談です。iMacG5の廃熱処理は廃熱に処理が追いついてません。電源不良に一番の要因は中国製の粗悪なコンデンサを使用しているのが原因です。
    ロジック上のコンデンサが吹くのはコンデンサの耐性不足もありますが、廃熱が追いつかず内部温度が異常な高温になるために起こります。対策としては出来るだけ風と通しの良い高温にならない場所で使う。ハードディスクを低発熱の物に交換する。グラフィック系の処理を行うと著しく高温になるので、iTunesのビジュアライザは絶対使わない!スクリーンセーバーも使わない設定にする等でかなり効果はあると思います。

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